ルーム・ストラト~音楽と私~

タイトル通り、筆者が好きな音楽の事を中心に自分勝手に書きます。

名盤紹介Vol.7

2010-02-19 12:10:53 | 日記
おはようございます。

今回は孤高のギタリスト、ジェフ・ベックの名盤、『ブロウ・バイ・ブロウ(邦題:ギター殺人者の凱旋)』と『ワイアード』を紹介したいと思います。

ロックギター界に革命を起こしたとさる二作品ですね。

ジェフ・ベックという人は私達ミュージシャンからしたら先生のような存在です。
その卓越したギターテクニックもさることながら、やはり彼の音楽を追求する姿勢には頭が下がります。

ジェフ・ベックはエレキギターの壁をいくつも壊してきましたが、その中でも音楽史に残るとまで言われているのがこの二作品。

まずブロウ・バイ・ブロウですが、ファンキー!です。ジェフ・ベックはジョン・マクラフリンから影響を受けたと言っていましたが、確かに9拍子を使うあたりも、和音やリズムから言ってもその影響は感じ取れますね。

いやー、ジェフ・ベックの音は例えるものがありません。ジェフ・ベックの音はジェフ・ベックの音です。まだブルースの影が残ってますが、もうジェフ独特の音使い、ニュアンスは垣間見れます。
今から35年も前の作品なのに、全く古くない!むしろ新鮮に聞こえるくらいです。

もちろんバックのミュージシャンも上手いのなんのって。もう当時のロックからしたら完璧なグルーヴでしょう。
ただファンキーなだけじゃなく、『哀しみの恋人達』というバラードがあるのもまたジェフならではですね。
ジェフのバラードは一般的なそれとは一線を画すもので、メロディやらなんやら細かいことでは語れません。

『あー、いいメロディだなー』とか、脳で理解するのが一般的なバラードです。しかし、ジェフのバラードは直接私達の心、もしくは人間の第六感に届いてくるとでも言いますか、本当に強烈すぎるくらいの衝撃です。
いやー、他にこんな人はなかなかいねぇなぁと…。


そして、次がワイアード。マクラフリンのバンドでプレイしていたヤン・ハマーが参加しています。

特に『蒼き風』でのバトルは二人とも狂気の沙汰ですよ(笑)
冒頭の『レッドブーツ』もいきなりこれかよってくらい強烈です。

とりあえず今度は前作に比べてロック色が強いですね。だからといってシンプルになったわけではなく、よりジェフの世界観はがっちり固まってます。ヤン・ハマー恐るべし。そういや、ヤン・ハマーはディメオラともバトルしてましたね…。本当にアホなキーボードですね、いい意味で(笑)


まぁ、とりあえず聴いてみてください。そしてぶちのめされてください(笑)

ではまた。