「たばこ１箱１０００円」議連

自民・民主両党など超党派の国会議員が近く、たばこ税の引き上げを目指した議員連盟を発足させるようです。
自民党の中川秀直・元幹事長らが呼びかけている。
議連は「たばこ１箱１０００円」をキャッチフレーズに活動を始める予定だ。
中川氏自身はヘビースモーカーだが、たばこ税の増税を消費税増税の回避策として考えている。
中川氏は福田首相にもたばこ税の増税を進言し、首相も前向きな考えを示しているという。
議連とは別に、今月１１日には、自民党の尾辻参院議員会長らが呼びかけ人となり、たばこ税に関する勉強会も発足する予定だという。

私は愛煙家ですので正直歓迎できない話題です・・・。
愛煙家だから言うわけでもないのですが、消費税の増税回避の為にすり替え論的にたばこ税の事を持ち込むのはやめてほしいものです。
第一消費税増税という事態に陥りそうになったのはたばこのせいではありません。
かつて消費税がない時代に消費税を導入する理由として挙げられたのが日本の借金返済の為。
そしてすでに３％から５％に増税されています。
では日本の借金はなくなったのか？
・・・むしろ増えています。
仮にたばこ税を増やして１箱１０００円にすれば消費税を増税せずに済むのか？
多分無理でしょう。
たばこが１箱１０００円になれば需要そのものが落ち込みます。
私の勝手な試算では、どんなによく見積もっても増税分と需要減の分を差し引きすると、よくてとんとん。
むしろ税金の増収どころか減収になるのではないでしょうか？
そしてこの増税で一番注意しなければならないのが発売元に利益還元がない部分。
つまり発売元であるＪＴは無意味に需要減による経営悪化が起こる事。
たばこ産業に携わる人達の被害は甚大な物になるでしょう。

自国の経済が危機的状況にあるのでしたら増税も致し方ないのでしょうが、過去に増税しておいて失敗している惨状を見ると、にわかに賛成しかねてしまいます。
なんの反省や研究もなしに増税をしても数年後に「結局は何も変わりませんでした。でも悪化のスピードは抑制できたかもしれませんね」ぐらいの結果になってしまうでしょう。
ましてや何故たばこ？
だったら軽自動車以外の自動車にかかる税金を大幅アップとかにすればいいのでは？
もちろんそれによる弊害は理解しています。
しかしそれはたばこも一緒。
もう少し根本の部分から政治家さんには考えてもらいたいものです。