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おむすびundおにぎり

はちゃめちゃな文章で綴る 特撮アニメ・ミリタリーの趣味の日記
(コメントの受付は行っておりません。ご了承下さい。)

映画ハーモニーあらすじ《その3》最終

2015年11月22日 | アニメ特撮 あらすじ
ブログ管理人が、映画ハーモニーを第一週と、二週の二回鑑賞し、記した勝手な感想とあらすじです。
⭐ネタバレ注意です。映画を鑑賞されていない方は、見ないでください。


【あらすじ その3】
《チェチェン》
トァンは、チェチェンに到着すると、アフリカ ニジェール時代の部下から武器等の装備を受取り一人で出発します。
途中、反ロシア戦線の若い兵士と出会い、ミァハに私が来たことを伝えてほしい。すぐに、座標が記されたメモが渡されます。「一人で来い。」

機材を積んだ4脚ロボットと険しい山を越え、旧ロシア軍が使用していた要塞にたどり着きます。

《チェチェン 旧ロシア軍の要塞》
銃を構え、警戒しながら建物に侵入する霧慧トァン。建物は、長い間使用されていない様子です。
しかし、ミァハがここを指定したのは、理由があったのです。

そこで、御冷ミァハと再会します。そこには、ミァハ以外には誰もいない模様。

「トァン、髪を伸ばしたんだ。似合ってるよ。」と、昔から変わっていない無邪気な様子。
「あの時、一緒に行こう。と言ったのに来てくれなかったよね。」

チェチェンの少数民族だったミァハは、幼いころに、ロシア軍に誘拐され、この部屋で兵士達に買春されていたのです。そこで、本来、自意識がなかった民族である彼女は、意識が芽生え、痛みや憎しみが生まれていったのでした。
彼女が、どうやって、ここを抜け出したかの説明はありませんが、おそらくは、一旦、和平がまとまり、解放されたのかもしれません。
その後、日本人に引き取られ、御冷家に養女になったのでした。

「上層部の5人の老人達はハーモニープログラムを起動しないの。だから、この行動にでたの。」
「トァンも、苦しみも意識もない世界、ハーモニーの世界に一緒に行こうよ。」

ミァハとって、この政府に管理された世界を憎んでいた。
バグダットでハーモニープログラムを実験してきた彼女にとっては、
この世界で生きるより、いっそうのこと、意識のない世界で生きる道を選んだのでしょう。

しかし、トァンは、違いました。
トァンにとってミァハこそが、自由な世界を教えてくれたカリスマ的存在なのでした。
日本を抜け出したトァンは、世界中で外側の世界を経験してきました。
そこには、健康管理がなされていない、自由に生きる人々の姿がありました。
それは、ニジェールの砂漠民であり、バグダッドの外側に暮らす人々の姿でした。
「自意識がなくなったミァハは、私が慕うミァハではない。
そんなミァハの姿なんか見たくない。
ミァハはミァハのままていて欲しい。
ごめん、ミァハ。」

と、彼女を抱きしめなから、銃で殺害してしまいます。
(このあたりは、原作とは異なるようです。)

~銃声の音~
~静寂に包まれた世界~


白い石碑(墓石のような)にプログラムがかきこまれさていく画面に代わります。
ミァハが、亡くなったことを知らない「老人達」によって、ハーモニープログラムが作動したのです。
プログラムが書き込まれていきます。
「ハレルヤ」
「ハレルヤ」
「サヨナラ、ミァハ。」
「サヨナラ、ワタシ。」

そこには、争いのない、みどりと青い空が広がる美しい世界が広がっていく、完全な世界でした。

映画は、ここで終わります。
霧慧トァンも、その他の人々もハーモニープログラムに取り込まれ、自意識のない人間に変わって行ったのでしょうか。
結末は、鑑賞者に委ねられます。
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
監督のなかむらたかし氏のコメントによると・・・
原作は、全ての事件が終わってから書かれた記述を物語る。という体裁になっています。
映画もそれを踏襲されているそうです。

映画冒頭で、誰かが白い墓標のような石碑(白いコンピュータ)に触れて、この記録を読み始め、
この一部終始の記録を読み終える。(最後にまた白い石碑が出てきます。)
そして、映画も終了するという体裁にされたようです。

あの「白い墓標」は、「ハーモニープログラム起動以前の人類の記録を記した墓標」だそうです。
この記録を読んでいるのは、プログラム起動以降の人類で、
おそらく15歳くらいのトァン達のような少女ではないか。と考えられたそうです。
彼らがどう感じたのか・・・・・・。
 





映画ハーモニーあらすじ《その2》

2015年11月22日 | アニメ特撮 あらすじ

ブログ管理人が、映画ハーモニーを第一週と、二週の二回鑑賞し、記した勝手な感想とあらすじです。
ネタバレ注意です。⭐映画をまだ鑑賞されていない方は、このページは見ないでください。

【あらすじ その2】
《東京 ホテル》
惨劇の後、ホテルでシャワーを浴びていると、螺旋監察官の仮想空間会議システムから招集を受ける霧慧トァン。
世界中で同時に6000人もの人々が自殺したのです。
これを受けて螺旋監察官事務局は捜査に乗り出すことになります。

《御冷家の豪邸訪問》
謹慎中であるものの、零下堂キアンが死ぬ間際に言った「ごめんね。ミァハ。」が気にかかる霧慧トゥアンは、13年前に亡くなった母の御冷ミァハの自宅を訪ね母の御冷レイコに会います。
そこで、彼女が外国から来た子供で、養女であったことを知ります。日本に来る前は、辛い過去があったことも聞かされます。
部屋には、昔の彼女の写真が、その裏には、一枚の名刺が。

ここで高校時代の回想シーン…
「これは、紙の名刺。昔の人々は自分の知り合いたい人だけに名刺を渡してたのよ。」この時代の人々は管理システムからのデータで誰でもわかるシステムになっていました。「これは、私達3人の名刺。私がデザインしたのよ。」と御冷ミァハ。

現実に帰る霧慧トァン。
彼女の死体は検体として健康情報大学に。
ミァハの遺体を引き取った冴紀ケイタ教授を訪ねます。

《健康情報大学》
大学を訪ねます。その教授は霧慧トァンの父 霧慧ヌァザの恩師でした。
御冷ミァハの遺体は、父は脳をコントロールする研究をしていた。その研究のため書類上の措置で、実際には彼は知らなかったのでした。
父はイラクのバグダッドにいると教えてもらい、大学を後にします。
大学をでると、玄関にはインターポールの捜査官 エリヤ・ヴァシロフか待ち構えてました。彼は、ある団体を内偵しており、互いに協力を求められます。
紙の名刺を渡されますが、それを知っている霧慧トァンには、肩すかしをされてしまいます。

クルマで一緒に羽田空港まで送ってもらいます。
羽田へ向かう途中、「生府」の機関「次世代ヒト行動特性記述ワーキンググループ」という組織のことを知らされます。
父はそのリーダー的な研究者で、「ハーモニープログラム」の開発者であることも。
その時、エリヤ・ヴァシロフが「緊急ニュースだ。」と、クルマのテレビをつける。
自殺させた犯行組織から出た犯行声明を報道するニュースが。
声明では、「我々は人々を自殺させる力がある。
この幸せな社会を壊すため、自分以外の人間を一人殺せ。
さもなくば、我々によって自殺させる。
猶予は一週間。疑うなら、このニュースの最後をみろ。」と、
ニュースを読み終わったキャスターは、胸ポケットのペンを自分に突き放して自殺します。
人を自殺させる力があることをテレビで証明したのです。(ペンは剣より強し。なんて。)

「ひどいもんを見ちまった~」と捜査官。
この世界の人々は、人の死を見ることはないのでした。

空港で、彼と分かれ、バグダッドへ向かう飛行機の中で、監察官権限によりデータにアクセスし、零下堂キアンがレストランで死ぬ前に誰がと通話していることを突き止めます。(未来では、電話機が不要な様子。

通信記録を調べると、相手は、なんと13年前に死んだはずの御冷ミァハの声でした。 

《バグダッド》
バグダッドでは医療の税制優遇措置を行い、急速に発展してきました。その中心的な建物「デアン・ケヒト」では、ガブリエル・エーディン女史(SEC脳医学研究コンソーシアムの研究員)が出迎えてくれます。
そこで、父は「次世代ヒト行動特性記述ワーキンググループ」の反主流派に追われ行方不明だと知ります。
手掛かりがないままホテルに帰ると、ドアの下には、誰かが、この場所に来い。と記したメッセージが、そこには、ウォッチミーで管理されていない外側の世界のレストランの場所が記されていました。
外側にはウォッチミーとは無縁の人々の街か広がってました。(その人たちは活き活きしていて、まるで映画「楽園追放」の地上世界のように人々は楽しい生活を送っているようです。)
レストランを訪れると、次の場所を指定したメッセージが、そこで待っていたのは、霧慧トゥアンの父の姿が。

父のスクーターで、隠れ家に案内される霧慧トァン。
そこでハーモニー計画、次世代ヒト行動特性記述ワーキンググループ、反主流派のことなど全ての真相を知ります。

御冷ミァハについては、チェチェンで偶然発見された少数民族で、個人の意識を持たず、争いのない民族だった。しかし、ロシア軍に誘拐され、そこで想像を絶する経験をし、自意識がめざめたのだと。
父は、彼女こそ、自分の研究に最適だ。彼女をコントロールできれば、全ての人間の脳をコントロール可能にできると信じたのであった。
しかし、その後、自分は反主流派に追われ、彼女はどうなったかはわからない。

ハーモニープログラムについては、「生府」は、また、大災渦の再来を恐れ、人々の脳をコントロールするハーモニーの研究をさせていた。
しかしハーモニーには、おもはぬ副作用があり、自己意識がなくなってしまうとわかり、上層部としては予算をかけて開発したので、廃棄するわけにはいかず、研究者の反対との折衷案で人々にプログラムは実装するが、起動はしないとの折衷案に至ったと。すでに、人々の脳にはハーモニープログラムは、ウォッチミーを通じて実装済みである。

反主流派の首謀者については、誰かはわからない。
と。

話が終わり、父と部屋をでてホテルへ帰ろうとすると、そこに待ち伏せしていたのはインターポール捜査官エリヤ・ヴァシロフでした。
彼は反主流派につながっており、主流派のリーダーの父を探して殺さずに連れてこいとの命令を受け、霧慧トゥアンを尾行していたのです。
とうとう、父を見つけ出した彼は、父を捕まえようとしますが、霧慧トァンとの銃撃戦になり、その結果、インターポールのエリヤ・ヴァシロフは、トァンに銃弾で倒されますが、トァンをかばった父はなくなります。
エリヤ・ヴァシロフは、死に際に「御冷ミァハは、チェチェンの反ロシア自由戦線にいる。」と、
「霧慧トァンには教えても言い。」といわれている。
つまり、「私に、会いに来い」とのメッセージだと受け取った霧慧トァンはチェチェンに向かうことを決心します。

そこへ、螺旋監察官の仮想空間会議システムからの招集が。
会議では、一週間の猶予を待たずに、「他人を殺すことなんかできない人々」の自殺者が急増している。早急に手を打たねばならない。

その会議と途中で、緊急回線が割り込む。「霧慧トゥアン上級監察官」と「上司オスカー・シュタウフェンベルク」以外は退席させられる。
そこには、螺旋監察官事務局の「上層部5人の老人」が割り込んできた。
彼らは、反主流派のボスが御冷ミァハであり、ハーモニープログラムの一部を掌握している。それを使って人々をコントロールし、自殺をさせたのだ。
このまま彼女を止めさせないと、ハーモニープログラムの起動もやむを得ないと判断していた。
彼らは、最初から霧慧トゥアンが御冷ミァハと接触することを見越していて、東京に彼女を帰した。そして、謹慎処分といいながら、自由に、行動させていたのです。
チェチェンへ出発する霧慧トァン。

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映画ハーモニーあらすじ《その1》

2015年11月22日 | アニメ特撮 あらすじ
ブログ管理人が、映画ハーモニーを第一週と、第二週の二回鑑賞し、記した勝手な感想とあらすじです。
二週目は「ガールズ&パンツァー劇場版」の初日を鑑賞してから、この劇場へ移動したので、既にニジェール・無人機撃墜シーンが終わってました トホホ…。
この劇場では先週の人気5位でした、。
なお、小説はまだ読んでません。
映画パンフレットなどを参考にしました。
ネタバレの部分があります。ご注意。

【本映画の世界】
人類は、2019年、「大災渦」と呼ばれる北米大陸から始まった暴動、核兵器が流出、核による汚染やウイルスの蔓延により多数の人間が亡くなり、無政府状態に陥ってしまいます。そこに誕生したのが、「生府」と呼ばれる組織。
人々はそれらと契約し、生まれると同時に胸にWachMe(ウォッチミー)と呼ばれる「恒常的体内監視システム」を取り付け、それが大人になると作動し健康状態を中央サーバーに管理され病気や死から縁のない生活を送っています。高度医療社会です。
それと引き換えに、身体自身は公共物となっています。
市民の目には、通信機能を持ち、「生府」のメッセージが表示されるコンタクトレンズを装着が義務づけられています。
実は、「大災渦」の前日譚が「虐殺器官」の物語だそうです。

御冷ミァハ曰わく「優しさに殺される世界。」

もちろんこれまでの日本政府も機能はしてはいる。この「生府」を監視するのはWHO世界保健機構の「螺旋監察官事務局」。

主人公は、その「上級螺旋監察官・ 霧慧トァン(きりと  とぁん)」日本人(おそらく 28歳)。螺旋監察官は、「生命権の保全」を名目に紛争地帯に停戦監視団送っている。制服には「メリクリウスの杖」の紋章が。

「大災渦」から半世紀がたち、人々は何の疑問ももたずにこのシステムを受け入れて暮らしているが、一部の若者は大人になり、「ウォッチミー」を、受け入れることに疑問を感じ自殺者が増えている世界。

映画の中の日本は、この優しい世界を表現するためピンク色の配色で統一されています。
バッグダットの管理外部の世界での銃撃戦のシーンは、ペルシャ絨毯が風になびいて、とても印象的なシーンです。

【あらすじ その1】
注意。ここからは、映画を観ていない方はネタバレ注意です。⭐映画をまだ鑑賞されていない方は読まないでください。
……………………………………

《アヴァン》
白い墓標のような板に何かのプログラムが書き込まれていきます。原作を読んでいないので、不明です。
(この段階では、この「白いコンピュータ」、これが何なのかはわかりませんが、映画を最後まで見ると、こういうことかと。わかることになります。)

《本編》
《アフリカ ニジェール》
2075年 ここは「独裁政権」と反政府ゲリラの「砂漠の民」と呼ばれる「トゥアレグ族」 との争いが続いています。

「大災渦」の核汚染から浄化するため「ひまわり畑」が広がってます。

WHOの停戦監視団としてこの地に赴任している霧慧トァン(きりと・とぁん)。その前には南米コロンビアにもいた模様。
彼女達は、砂漠の民のアサフと取引をしています。彼ら砂漠の民は「ウォッチミー」を取り付けてますが、中央健康管理サーバーの管理下におかれることを嫌いサーバーにはつながっていないのです。彼らは定期的にアップデートをするため「医療パッチ」と、禁止されている「酒・たばこ」とを裏取引しています。
そこへ、突然、政府軍かWHOの無人偵察機が接近。無人偵察機は、武装しているタイプ、裏取引現場が見つかれば一大事、トゥアン達は間一髪で、無人偵察機を携帯式地対空誘導弾で撃墜し逃げ切ります。

ここで、霧慧トァンの高校時代の回想シーンが…
2062年 プールサイド、高校生の霧慧トァン(まだ髪がショートカット・15歳)と、親友の零下堂キアン(れいかどう・きあん)、そして二人の親友であり、二人のカリスマ的存在である御冷ミァハ(みひや・みゃは)。
彼らは大人になると作動するウォッチミーに管理されることを嫌い自ら命を絶とうとしています。
「ウォッチミーとメディケアに管理されているこの世界は、その気になれば、メディケアのサーバーを操作すれば、何万人もの人々を殺せるのよ。」とうそぶくミァハ。そして…

「トァン、まもなくベースキャンブに着きます。」との部下の声に、ハッと我に返る霧慧トァン。
ベースキャンブでは、酒やタバコを部下達に振る舞い、自分のテントに戻ります。
しかし、そこには上司のオスカー・シュタウフェンベルク(72歳)が。
「あなたはウォッチミーをハッキングして健康管理の監視の目を逃れ、その上、禁止されている酒などを裏から手にいれいる。これは由々しきこと。」
謹慎を命じられ、母国・日本に帰ることになります。
高校時代、御冷ミァハとの自殺未遂以降、この世界から逃げ出したい彼女にとって、海外で停戦監視団という仕事は都合のよい理由だったのです。

納得いかないまま、日本に帰る飛行機の中、高校時代の回想シーンが…
自殺した3人の内、霧慧トァンと零下堂キアンは助かり、御冷ミァハだけが亡くなります。
高校生という微妙な時期に御冷ミァハと出会い、この世界に対する疑問感じながら生きてきた霧慧トァン。
御冷ミァハが生きていたら得たであろう数多くの物事を学び、努力をして螺旋監察官にまで登りつめた。しかし、それは、「幸せに殺される日本」という国から逃避でしかなかったのでした。

《日本 東京 羽田空港》
羽田空港に着くと高校時代の親友 零下堂キアンが迎えに来てくれていました。彼女は、今は模範的な市民として暮らしていました。
二人はレストランで食事を取りながら高校時代の話をします。
「私は、本当は怖くなって薬を飲まなかったの。すぐに、警察に連絡を入れて、私と霧慧トゥアンだけは助かり御冷ミァハは手遅れだった。」というキアン。

いつも、食べるのが早い霧慧トゥアン。
零下堂キアンの様子が少しおかしい。映画の画面が少し揺れます。

先にコーヒーを注いでもらっているところへ突然、血しぶきが飛んできます。零下堂キアンがナイフで自殺したのです。
「ごめんね、ミァハと‥」
 




蒼き鋼のアルペジオ-ARS NOVA- Cadenza(劇場版2作目)あらすじ《その3》(最終)

2015年10月11日 | アニメ特撮 あらすじ

【あらすじ その3 】

《ウラジオストクから出航》
ヤマトのコアが復活した時、イオナ自身は消滅してしまうと知ったイオナはふさぎ込んでしまい、伊401の「機能」を停止させてしまいます。
伊401が霧の機能を失った本当の理由を知らない群像達。ただ、イオナは連戦で疲れたのだろう。
イオナの力を借りず、自分達だけで操艦し霧の総旗艦ムサシの待つ北極海を目指します。

「それぞれ、今、自分がなすべきことを、なせ!」群像以下クルーは出航します。

《ヒュウガの仮想空間》
いきなり仮想空間に呼び出されたキリシマとハルナ。そこには、ヒュウガとタカオが。
「イオナ姉様の機能が停止した。」とヒュウガ。
「みんなの助けが必要。」と。
しかし、キリシマ達は「今は、蒔絵を守らないと。蒔絵を戦闘に巻き込むことはできない。」と断ります。
「それも、自分の意思よね。」とヒュウガは納得します。これが変化というものか。

《ベーリング海での戦い~蒼き艦隊VS生徒会艦隊~》
北極海へ出るには、米露国境のベーリング海峡を突破しなけれがいけません。
群像の目的地が、ムサシのいる北極海だとの情報をムサシからつかんだ生徒会艦隊。
「海峡の中間に位置するダイオミード諸島。この東西どちらの海峡を通ろうと、迎え撃てる地点、我々はここで阻止します。」と島の北側で待機する作戦を生徒会会議録ノートに示すヒエイ。

ナチのソナーに発見されないように、海流の流れにのり、エンジン出力を最小限に抑え無音潜航により、海溝を進む伊401、ピケット艦の長良級軽巡の哨戒ラインを突破、狭い海溝を通過しクルー達が一旦一息ついたその瞬間、流されてきた「小石」が船体に当たります。
「コ~ん」
「ん。なんか当たったかな。(汗)」と杏平。

「伊401の位置を捕捉。」と冷静にヒエイに報告するナチ。
今度は艦隊を連携させて戦います。各艦からミサイルによる飽和攻撃により伊401を圧倒します。
イオナの力を借りず、自分たちで防戦する群像たち。
 しかし、圧倒的な火力の前に苦戦します。

「伊401の戦力の80%を奪いました」と、ナチ。
ミョウコウはスナイパー。長射程のロングレンジ砲でトドメの一撃の準備をします。

伊401にとって最悪のピンチにタカオとヒュウガのが乗る重巡高雄が、「イオナ姉様~。駆けつけました。」と、ヒュウガ。「何言ってんの。ミョウコウの射線を追って見つけたくせに。」とタカオ。二人の掛け合い漫才のようなセリフが映画を盛り上げます。
さらにキリシマとハルナ に蒔絵艦長が座乗する戦艦(戦艦キリシマ・ハルナ合体戦艦)が加勢します。「トモダチがピンチなのに助けるのは当然。」途中で、長良級軽巡のナノマテリアルで艦を作って北極海へ到着したのでした。
我々は「蒼き艦隊。これよりこの海域を突破してムサシの待つ、北極海へ向かう。」

「私は、あなたがたを退学とします!」とヒエイ。
「入学した覚えは無いわよ!」とタカオ。

ヒエイは定型陣で陣形を崩さず反撃に移行します。しかし、アシガラ、ハグロはバラバラで攻撃します。

ハグロは、超重力砲に引換え、高速巡航型に改良されていました。加速ブースターで海域を走り回りキリシマ.ヨタロウの照準が追いつきません。

今度は、アシガラがモリで攻撃、苦戦。ヒュウガが高雄に新たに搭載した新型兵器「掘削ドリル」で対抗。
「限られたナノマテリアルでは超重力砲の装備は無理。硫黄島の地下掘削ドリルを転用するしかなかったのよ。うふっ」
タカオは「こんなのカッコ悪い~やだ。私の美学に反する。」と。
一方、ドリルで対抗するヒュウガに、アシガラは「カッコいい。敵も、なかなかやるな。」

ミョウコウは、長射程のロングレンジ砲に、スポッターのナチからもらった照準データを基に射撃します。
しかし、蒔絵もこれに対抗してクラインフィールドで防御。

最後には、部下たちのふがいない戦いに業を煮やしたヒエイは、「私の射線を開けなさい。」と超重力砲で撃破を試みます。
「あなた達さえいなければ、私達は幸せだったのに。」
ヒエイが求めていたのは、変化なんてなくてもいい、自由なんかなくてもいい。規則に縛られていても、幸せな毎日で充分だったでした。

ところが、「東側に配置していた軽巡がやられました。」とナチ。

そこにコンゴウ登場。
今回の劇場版第二作では、TV版より衣装もドレスアップ。
甲板には最後まで信頼していた最愛のマヤが好きだったグランドピアノ。

自由な生き方を知ったコンゴウと、アドミラリティーコードの規則に従うヒエイの大戦艦級同士の殴り合いの喧嘩になります。
「コンゴウ、あなたの排除を最優先とします。」ヒエイは、任務より感情を優先します。アドミラリティーコードに反する行動。

戦いのさなか、イオナとコンゴウは(仮想空間の)コンゴウの「お茶会」で再会します。
ふさぎ込んでいるイオナを心配していたコンゴウ。

「私はヤマトのバックアップだった。
ヤマトが復活して私はなくなるの。」と、告げるイオナ。
「おまえが、そんなことでは戦っているわれわれも、せいがないではないか。」
「自分の意思で生きて行くことを教えてくれたのはおまえではないか。」
「たとえ、おまえが、消えても私たちの心の中に生き続ける。」と激を飛ばすコンゴウ。
その言葉に勇気づけられた伊401は再起動、クラインフィールドも稼動します。
復活した伊401はフルバーストでこの哨戒線を突破。
「ナチ、401を見失わないで」とヒエイ。
しかし、「ナチの索敵範囲外へ離脱。」とナチ。
完敗の状態に、甲板にひざまずくヒエイ。

伊401は、ムサシの待つ北極海へ。

《北極海~ムサシVSイオナ覚醒ver》
北極海に到達した伊401は、大和の残骸を発見します。
そこへ、いきなりムサシの超重力砲をお見舞いされます。
「沈めてあげる。」

伊401のピンチに、イオナは船を飛び出し甲板に上がります。
大和の残骸からのナノマテリアルに覆われていく伊401。
伊401は、超戦艦大和に覆われます。(通称イ401combined;ヤマト)(映画のイラストには、ちゃんと内部には伊401の姿が描かれています。群像達は大和の艦橋にいるわけではありません。伊401のセイルは大和の副砲塔の場所にあります。)
イオナは覚醒し(通称イオナ覚醒ver)(ウエディングドレス仕様とも)、首元にはウラジオストクで買ってもらったブローチが。
イオナの心の強さを持ったヤマトといった感じ。
イオナとムサシは、仮想空間で対面します。

ムサシは、「ヤマト、そんな人形から早く出てきなさい。もう一度、沈めてあげる。」と。

父のような存在の翔像を殺した人間が嫌い、その人間が好きなヤマトも嫌い。一方で姉にしか気持ちをぶつけられないムサシ。

そんな気持ちが交錯する中、現実世界で二隻の戦闘は激化します。

映画の冒頭の戦闘場面では、ムサシを説得することを諦めたヤマトでしたが、ヤマトの気持ちをわかっているイオナは、真っすぐな心で本気でムサシとぶつかり合ってムサシの心を開かせようとします。
姉妹は本気でぶつかり合ってこそ、分かり合える。
現実世界では、群像の巧みな操艦により武蔵の直上から大和は超重力砲を発射。
武蔵を轟沈させ、大和はそのまま体当たりします。

静は艦内モニターを見ながら「ムサシメンタルモデル、消滅します。」と。
艦内は静まります。

《エンディング》
ヤマトの意思を悟ったイオナは、霧の艦隊に対して
「これからは命令に縛られずに、各自の判断で自由に行動していくことを告げます。」
「これが最後のアドミラリティーコードである。」と。
各艦は戦闘のさなかこの命令を聞きます。
メガネを外したヒエイは甲板にひざまずきます。
甲板でつかみ合いの喧嘩をしていたタカオとアシガラも。

その言葉を残して大和も沈没していきます。
甲板に残ったイオナを見つけた群像。
追いかけますが、寸前のどころで消えてしまいます。
「群像、今までありがとう。」
の言葉を残して。

仮想空間では、ヤマトがムサシの手を引き天国への階段を旅立って行くのでした。

どこまでも続く青い空でおわります。

《エンドロール》
ここでは、自由になった霧の艦隊のその後の姿が描かれています。
群像達を乗せて横須賀港に帰ってきたヒュウガとタカオ、これからここで暮らすのか、硫黄島基地を再建するのか。
戦闘の終わったヒエイの甲板では、魚釣りを楽しむ生徒会艦隊の面々。
振動弾頭の件で追われることのなくなったキリシマ・ハルナ・蒔絵たちは、ひさしぶりの日本に帰り、うどんをすする姿が。キリシマ食べ過ぎ。

《エンドロール後》
和平が成立したことを報告するため母の眠る横須賀の記念墓地を訪れた喪服姿の群像、「母さん、父さんを連れて帰ってきたよ。」
群像は、足元にブローチを発見、振り返るとそこに立っていたのは……。

(群像の見る先は、映りません。本当は、イオナを母さんと父さんに紹介するためにお墓に報告に来たのかもしれません。)

群像の「お帰り・・・・」の言葉で映画は幕を閉じます。

あらすじ その2に戻る


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《ここからは、ブログ管理人の非常に勝手な推測》
群像が振り返ったところに立っていたのは……

天国に旅立つ時に、ヤマトはムサシと分かり合えたことに感謝し、自分のコアをイオナに与えます。
今度は「群像に会って、群像の船になれ」という指令ではなく、自身の幸せのために群像のもとに行くように。
そこに立っていたのは、過去の記憶を失ってはいたものの、少し大人になったイオナの姿がありました。

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蒼き艦隊は、伊401を失ないましたが、今度は重巡高雄が艦隊旗艦となり、群像艦長のもと、生徒会艦隊も加わり、新たな敵に向けて再び出港します。
「我々は、なすべきことをなす。」
艦内では、イオナにヤキモチをやくタカオの姿が。

 

 

 


蒼き鋼のアルペジオ-ARS NOVA- Cadenza(劇場版2作目)あらすじ《その2》

2015年10月11日 | アニメ特撮 あらすじ

【あらすじ その2】

《沖の鳥島~伊401船体修復~》
生徒会艦隊を振り切った伊401はヒュウガが隠し持っていた最後のナノマテリアルを補充するため沖の鳥島跡に向かいます。

一方、硫黄島にいたタカオに群三は、日本に行って政府の高官に会って欲しいとお願いされます。
「群三のお願いなら聞いてあげてもいいよ。」と、いつものツンデレ対応。しかし、タカオには横須賀でもう一つ、訪ねたい場所があったのでした。

沖の鳥島には大破し二つに折れた日向の無残な船体が。ヒュウガのナノマテリアルが伊401を修復していきます。

《横須賀の海洋学院、横須賀港~タカオと上陰次官補》
タカオは群像の在籍生徒台帳を探すため、海洋学院の生徒になりすまして侵入。(なぜかメガネをかけています。)外部からアクセスできなかった様子。
タカオにとってこれが本当のお目当てでした。
「彼のデータは、このタカオのアーカイブズにしっかりと保存しましたからね。」と、ご満悦。

タカオはその後、上陰次官補に会って振動弾頭の解除コードキーを渡します。ただし、群三のメッセージは「群三達が、霧の総旗艦と交渉するまで時間を稼いでもらいたい。早まって霧への攻撃をしないこと。」と。

そこへ突然、海底から、まさかの重巡高雄が現れます。ヒュウガは、要塞化した硫黄島のナノマテリアルを今度は高雄の復活に使用し、迎えにきてくれたのでした。
タカオは「これで、自分の意思で行動できる。群像も自由にやれと言ってくれた。」と、2人で港を出発します。
タカオが今、なすべきことは…。

高雄の甲板では、「なぜ、自分の船体修復に使わなかったの?」とタカオ。
ヒュウガは「兵器として戦うことが怖くなったのかしら。」とヒュウガ。

《ウラジオストク~伊401補給~》(なぜか、ウラジオストクの字幕や劇中のセリフには出てきませんが、ここはウラジオストク。)
船体の修復が終わったイオナ達は、衣料品などの補給のため廃墟となっているウラジオストクに寄港。(クレーンはなぜか動いてます。)
ここで、群三と街に買い物に出たイオナは、ショーウインドウに「ブローチ」を見つけます。
そのブリーチに描かれていた顔は、イオナの記憶の断片に残るヤマトの横顔に似ていたのです。
群像には、「ブローチは、いらない。」と言いますが、買ってもらいます。(ムサシがショーウインドウに置いておいたのか、それともヤマトからのメッセージなのか、わかりません。)

イオナは街で偶然ムサシを発見、群像には告げずに一人でムサシのあとを追いかけます。
教会で出会ったムサシは、
「こんにちはヤマトのお人形さん。あなたは、ヤマトが沈没した際に彼女のコアで作られた人形なのよ。
人間が大好きなヤマトは、人間が全滅しかけたら出てきちゃうのかしら。あなたを殺して・・・」

ムサシの過去の記憶にアクセスさせられたイオナがみたものは…
千早翔像の和平への呼び掛けにより、大和は翔像の乗る海自潜水艦を受入れ、霧の艦隊で初めて人間の姿と感情を取り入れた『メンタルモデル』を作り、話し合いをはじめます。(ムサシが2番目のメンタルモデル。)
「君たちは兵器だからといって必ず戦わなければいけないことはない。他に生き方を考えればいい。」
「それでは、翔像さんは、なぜ、誰のために戦っているのですが。」
「私たちは、家族のために戦っている。」と、妻と息子の群三の写真を見せます。
「私にとって家族とは、ムサシのことですね。そして我々を作るきっかけを与えてくれた翔像さんはお父さんですね。」
翔像は、和平交渉の成功が見込めそうだと、本国に無線連絡をいれるため、一旦、潜水艦に戻りましたが、霧に恨みのある強硬派の部下と争いになり、射殺されてしまいます。
父のように慕っていた翔像を殺された恨みと怒りを抑えられないムサシは、考え方を変え、海自潜水艦を沈めます。。
「ヤマトも嫌い、みんな大嫌。」と自暴自棄に。

そして、映画冒頭のシーンへつながります。

霧の艦隊の命令、つまり「アドミラリティコード」は、ながらく途絶えてました。今は、超戦艦級の二人の協議により発令されていたのでした。
ヤマトがいなくなった今、ムサシがアドミラリティーコードを発令、コンゴウも、ヒエイもそれに従っていたのです。

教会で気絶しているイオナを発見した群三は伊401へと連れて帰ります。
群像に何があったんだ。と聞かれるイオナですが、全てを話したイオナですが、
「どうしてムサシは、人類への降伏勧告を行ったのだろう。」と群像。
自身の出生のことは話したくないイオナ。「わからない」と、
人間が大好きなヤマトなら、人類がピンチになればイオナの殻から出てきて、再度、ムサシに前に現れる。そしたら、自身が消えてなくなるなんて。初めて群像に嘘ついたイオナ。

群像達は、北極海へ出航します。

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