江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

狭山事件現地研修

2008年04月14日 | 人権
先週の10・11日、連合新潟の三役を中心に連合主催の「人権学習フィールドワーク」に参加しました。
1日目は東京の連合本部で座学、2日目は埼玉県狭山市で狭山事件の学習と実際に事件現場を2時間くらい歩くフィールドワークです。
新潟から14名参加したので、中型の貸切バスで行って来ました。

狭山事件が冤罪事件でしかも差別事件だということは以前から認識していましたし、警察・検察・裁判所が権力のメンツをかけて冤罪を認めようとしてこなかったことも詳細は別として知ってはいたつもりです。
実際に現地を歩いてみると、当時の捜査と取調べと証拠がいかにデタラメだったかが分かります。

石川一雄さんご夫妻もお出でになって、直接お話をお聞きすることができました。
石川さんは1963年、24歳のときに逮捕され「無期懲役」となりましたが、94年に仮出獄して今日に至っています。
現在第3次の再審請求中です。
31年余の獄中生活、45年に及ぶ無罪を求める闘いを経験してきた石川さん本人のお話は、鍛えられた者だけがもつ説得力があり実に感銘深いものでした。

捜査員に騙され、弁護士との接見も制限されて自白に追い込まれたことを悔やみ、獄中で字を学んで闘う手段を手に入れ、仮出獄後は各地で無罪を訴え、69歳の身体に気を配りながら、冤罪を晴らすためにどこまでも闘い抜く不屈の思いを話されました。
話に無駄がなく、引き込まれる話しぶりです。
涙を流しながら聞いている参加者もあり、私も思わず目頭が熱くなりました。

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