江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

トバシ!

2006年07月11日 | 人権
ダウン症の青年、小柏龍太郎さんは、絵を描くことを“トバシ”と言います。
先日、群馬県に住んでいるKさんから1冊の本が送られてきました。
『トバシ!』(あさを社)という本です。
著者(木部克己さん)の前書きからの引用で、本を紹介させていただきます。

「小柏(おがしわ)龍太郎くんという、ひとりの画家がいます。群馬県高崎市に生まれ育って二十七年。ダウン症というハンディを背負いながら、精力的に作品を発表している青年です。そのエネルギッシュで豊かな色彩の抽象画、専門家の間でも『おおいなる可能性を持つ』と評価され始めています」

「数々の出会いによって成長する龍太郎くん。彼は必ずしも『守ってやらなければならない弱い存在』ではないようです。逆に龍太郎くんとの出会いのお陰で、癒されたり、救われたり、新たな価値観を手に入れた人たちが大勢います。その意味では、龍太郎くんが、出会った多くの人たちを救っている。そんな言い方もできるような気がします」

「龍太郎くんと両親にとって、この二十七年間は『不幸な日々』だったでしょうか?『全然違います』という返事が返ってきます。息子がハンディを持っていたことで、両親はまわりのどの知り合いよりも充実した人生を送っていると言います。そして、肝心の本人である龍太郎くん。彼がダウン症でなかったとしましょう。そんな彼が、今の毎日のような楽しくて生きがいのある暮らしを手にできたでしょうか。決してその保証がないことは、世の中の子どもたちを見ていれば、分かりますよね」

Kさん同様、私も多くの人にこの本を読んでほしいと思い、とりあえず、あさを社に5冊注文しました。
関心のある方に、お貸しします。
購入希望の方にはお売りします(1,575円)

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます。 (剣持政幸)
2006-07-11 11:55:42
江花会長、早速ご紹介してくだりまして、本当にありがとうございました。

新潟県立近代美術館に龍太郎君の『花嵐』という抽象画が収蔵されておりますが、長岡市になった旧寺泊町の相澤美術館の相澤直人館長も絶賛するほどの力作で、新潟とは深い縁がある画家です。

また本を読んでいただければわかりますが、労組の方々の眠っていた芸術の感性を引き出すきっかけにもなっております。会長には、突然送り付けて、ご迷惑をおかけしました。

そしてありがとうございました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。