反貧困
2008年08月20日 | 本
『反貧困』(岩波新書)をお薦めします。
著者の湯浅誠さんは「NPO法人自立生活サポートセンター・もやい」の事務局長で、生活に困っている人たちの相談・支援など、貧困問題の生の現場で活動している方です。
セーフティネットの綻びからこぼれ落ちてしまった人たちの現状
生活保護を打切られて餓死する事件に見られるような、生活保護申請窓口の実態
最後のセーフティネットまでもが綻びているにもかかわらず、貧困問題と向き合おうとしない政府
(個々の事例は実際に本を手に取っていただきたい)
私はこの本を読んでまず<貧困は自己責任ではない>ことをはっきりと認識させられました。
私の心にはわずかでも「自己責任論」があったと思います。
そして「反貧困」が新たな連帯を生みつつあると感じました。
生活問題、人権問題、労働問題は、いま「反貧困」でつながり始めています。
また、先日テレビ番組で櫻井よしこが「日本国憲法が秋葉原事件を起こした」と発言したそうですが、そんな状況であれば尚のこと、
<他の多くの国において「貧困と戦争」はセットで考えられているテーマである。日本も遅ればせながら、憲法九条(戦争放棄)と二五条(生存権保障)をセットで考えるべき時期に来ている。>
という著者の指摘は、極めて重要だと思いました。
『反貧困』ぜひ読んでみて下さい。
著者の湯浅誠さんは「NPO法人自立生活サポートセンター・もやい」の事務局長で、生活に困っている人たちの相談・支援など、貧困問題の生の現場で活動している方です。
セーフティネットの綻びからこぼれ落ちてしまった人たちの現状
生活保護を打切られて餓死する事件に見られるような、生活保護申請窓口の実態
最後のセーフティネットまでもが綻びているにもかかわらず、貧困問題と向き合おうとしない政府
(個々の事例は実際に本を手に取っていただきたい)
私はこの本を読んでまず<貧困は自己責任ではない>ことをはっきりと認識させられました。
私の心にはわずかでも「自己責任論」があったと思います。
そして「反貧困」が新たな連帯を生みつつあると感じました。
生活問題、人権問題、労働問題は、いま「反貧困」でつながり始めています。
また、先日テレビ番組で櫻井よしこが「日本国憲法が秋葉原事件を起こした」と発言したそうですが、そんな状況であれば尚のこと、
<他の多くの国において「貧困と戦争」はセットで考えられているテーマである。日本も遅ればせながら、憲法九条(戦争放棄)と二五条(生存権保障)をセットで考えるべき時期に来ている。>
という著者の指摘は、極めて重要だと思いました。
『反貧困』ぜひ読んでみて下さい。