江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

避難所の格差

2007年07月20日 | 主張
今朝の新潟日報のレポート『被災地から』(避難所格差に憤り)はちょっときついものでした。
記者の言い分も気持ちもよく分かりますが。

被災者の皆さんは、不自由な生活と被災の辛さや悔しさもあって心身ともにお疲れで大変でしょうが、状況が一つひとつ改善していくことを願っています。

私たちは、そのことにどういう手の差し延べ方があるのか、目の前の被災者の皆さんの困難さや気持ちを第一に考えて行動したいと思います。

私は12年前の阪神淡路大震災のとき、1週間神戸にボランティアに行きました。
いろいろな経験をして、いろんなことを考えさせられたのですが、その中からひとつ。

ある1日、被災者のニーズ調査の仕事を与えられました。
避難所の格差や物資の過不足も当然ありました。
「○○があると助かる」と言われ、○○なら昨日行った倉庫に積んであったと思いましたが、「軽々に即答はするな」と命じられていましたから、要望を聞くだけです。

公的機関は「公平さ」を重んじ、100人のニーズに対して99個しか物がないときは配らないんだと思いました。
ボランティアは、目の前に困っている人がいれば、とりあえず1個でも差し出すでしょう。

一方、ボランティアは自らの意思による活動ですから、途中で止めても非難されません。
でも行政はそういうわけにはいきません。
それが仕事ですから。
難しい状況の中で被災者の皆さんの立場に立って判断し行動することが求められる、責任の重い仕事です。

私はときには不公平な手の差し延べ方が必要なこともあると思います。
そんな経験も権限もないのかもしれませんが、目の前にいる人を助けるためなら、日常とは違う判断の仕方があってもいいのではないでしょうか。

職員の皆さんもお疲れでしょうし、被災された方も多くいらっしゃるでしょう。
元気を出して、がんばっていきましょう!

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