江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

法人税も累進課税に

2010年07月21日 | 主張
以前、所得税の累進性を強化すべきとブログに書きました。
1月27日のブログ「税制改正が必要」
http://blog.goo.ne.jp/e-bana/e/e3ac9958a6193290c7943b6c62975946

今回はさらに法人税も累進課税にしてはどうかという意見です。
ただし私は税制はほとんど素人ですので、これから書くことは裏付けのないものだと予め断わっておきたいと思います。

法人税は現在30%ですが、一部(資本金1億円以下の法人で所得800万円以下の部分など)に22%が適用されています。
1980年代は40数%でした。
法人税を下げて得するのは税引き後の利益から配当が増える株主です。

儲かったらまず従業員に分配し、次に税金を払って社会に還元し、最後に残った中から株主に配当するという当たり前の順番が狂ってきて、株主に配当するために税金を下げて、従業員の処遇も抑え込むというのが最近の風潮です。

また昔から指摘されているのが日本経済の二重構造です。
下請け中小企業を締め付けて自分のところに利益を集中させるような大企業経営は批判されていますが、なかなか是正されません。
中小企業がいくら生産性を向上させても、その分以上に上に吸い取られる仕組みです。

そこで大企業の所得に応じて税率を上げる累進課税を採用してはどうでしょうか。
どの程度の累進性にするのかはありますが、今後の税制改革の議論の俎上に是非とも載せてほしいと思います。
利益を吸い上げても税金に取られるくらいなら、下にもっと配分しようというインセンティブが働くし、中小企業に利益が残ればそこも税金が払えるわけで、地方財政にも好影響が出ます。
数年前2兆円を超える収益を計上していた企業がありましたが、そういうところからは今の倍以上とればいいのです。

金持ちと大企業優遇税制を是正することから手をつけてもらいたいものです。

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