● 経験したことのない頭の痛み「クモ膜下出血」の初期症状はこれだ!(2)
2012年10月21日(日)15時0分配信 週刊実話
脳疾患といえば、前に触れた通り、脳梗塞やクモ膜下出血、脳腫瘍などいろいろな病気がある。中でもクモ膜下出血は脳の動脈瘤が破裂してなりやすいといえる。
ゆえに早期発見が大事。脳ドックでは小さな脳動脈瘤などが見つかる可能性があるが、驚くことに検査を拒む人が多いと言う。
「何か異常が見つかると怖いから受けたくない」や「頭は次の機会に…」など。
中野准教授が次のように語る。
「脳ドックはまだまだ認知度が低い。人間ドックで胃の内視鏡検査を受けるように、健診の一部ととらえて脳ドックを受けてほしい。脳疾患は年齢ごとに病気の種類やリスクが違いますが、早期発見&治療のために、ぜひ活用していただきたいと思う」
いずれにしても脳の動脈瘤は、破裂する前に処置をしておけばクモ膜下出血を防げる可能性が十分あるという。脳動脈瘤があるだけでは、症状が出にくいため、脳ドックできちんと調べる必要がある。画像診断をすれば、破裂する前の「未破裂脳動脈瘤」を見つけ出すことが出来るからだ。
脳ドックでは、「MR」といわれる磁気共鳴装置(MRI&MRA)を用いることにより、脳の血管の状態や血流などを映し出し異変を診断することが出来る。
検査法は、10分程度装置に入るだけで済み、X線CT検査のような被ばくもない。
ただ、「脳ドック」は単独でも単価が高く(5万~6万円)なる。すべての医療機関がMRを持っていないこともあるが、人間ドック、脳ドックは、そもそも病気でない人が受けるもの、健康保険の適用外という考え方だ。
しかし、何か症状があり、脳外科や脳神経内科を受診した場合は健康保険が適用される。また脳ドックの結果に異常が見つかった場合は、以後の治療は保険が適用される。
さらに脳ドック健診ではなく、症状があっての診察、MRIの場合は保険適用の対象になるので数千円程度で済む病院もある。
脳ドックが受けられる全国の病院や料金などの相談窓口は、一般社団法人『日本脳ドック学会』(事務局・新さっぽろ脳神経外科病院のサイトで紹介されている。
最後にどんなタイプの人が脳疾患を起こしやすいかを上げてみた。
(1)中高年の人
(2)高血圧、糖尿病、高脂血症、不整脈、心臓病の病気を持っている人
(3)家族、親族の中に脳梗塞や脳出血、クモ膜下など脳の病気の人がいる
(4)肥満、喫煙、アルコール多飲などの危険因子がある
(5)物忘れが目立つようになり、何となく忘れっぽくなった人
くれぐれもご用心を。
リンク: 経験したことのない頭の痛み「クモ膜下出血」の初期症状はこれだ!(2) - 速報:@niftyニュース.
● 冷え症の改善策 薄着するなど体を冷やすのがポイントと医師
2012年10月20日(土)7時0分配信 NEWSポストセブン
50才を超えても30代に見える大人気ドクター・南雲吉則(なぐも・よしのり)先生(57才)が、読者から寄せられた体に関する相談に答える。今回は冷え症の改善策について解説する。
【質問】
一年中、冷えに悩まされています。半身浴をして血行をよくする努力をしたり、温かい飲み物で、体の中から温めたりしているのですが、なかなか改善しません。冷え症改善に有効な対策を教えてください。(ローズマリー・27才・会社員)
【南雲先生の回答】
冷え症で悩んでいる女性、多いよね。特に働いている人は、オフィスでの温度調節が難しいんじゃないかな。電車内やレストランなどの外出先でも、冷房が効きすぎていて、つらかったりするよね。そもそも女性は、男性に比べて、発熱物質である内臓脂肪が少ないから、冷え症になりやすいんだよね。
実はぼくも、以前はすごく冷え症だったんだ。お風呂に入ってもすぐに湯冷めするし、椅子に座っていても膝がスースーするしで、いつも膝掛けが手離せなかったんだよ。そのころは、半身浴をしたりサウナに行ったりして、一所懸命体を温めることばかり考えていた。でもあまり改善しなかったから、昔からいわれている“冷え症は、体を温めるといい”って本当かなって、ちょっと考えてみたんだ。
ぼくたち人間は、自力で体温を一定に保つことができる“恒温動物”で、体温を保つために、脳の“体温調節中枢”がセンサーとして働いている。だから体を温めると、体温調節中枢が体温の上昇を感知して、体を冷やそうとするんだ。体の核となる深い部分の、“深部体温”が下がるんだね。
長風呂をした後、すぐに湯冷めをしてしまうことがあるのは、体温調節中枢が働いて、汗をかくことで体温を下げようとするからなんだね。
では逆に、体を冷やすとどうなるんだろう? そう、体温調節中枢が働いて、今度は体温を上げようとするから、深部体温が上がるんだ。
この法則に気づいたきっかけは、ちょっとした偶然とチャレンジだったんだよ(笑い)。昔はぼくも、毎朝お湯で顔を洗っていたんだけど、ある寒い冬の朝、急いでいてお湯が出るのが待ちきれなくて、水で顔と手を洗って、出かけたことがあったんだ。
手がかじかんでしまうかなと思ったら、逆に手がジンジンと温かくなり、色もピンクになってきたんだよ。子供のころ、雪合戦の後、手がポカポカしたような感じかな。それで、“もしかして、体も冷やすことで逆に温まるんじゃないか”と思って、改めて手足に水シャワーをかけてみたところ、やっぱり手足がポカポカしてきたんだ。
次に、体全体を温めるにはどうしたらいいかを考えた。いきなり水を体全体にかけると心臓に負担がかかるから、ぬるま湯から、だんだん温度を下げてみたんだよ。すると、バスタオルで体を拭いている最中から、湯気が出るくらいに体が温まることを発見したんだ。
もうひとつのポイントは、薄着をすること。冷たい水を浴びて体が温まったことで、“寒さ”が冷え症改善のキーワードだと思ったぼくは、マフラーやタートルネックのニットをやめて、さらに薄着で外出してみたんだ。すると不思議なくらい体がホカホカして、汗ばむような変化を感じたんだよ。
どうしてマフラーやタートルネックをやめたのかって? それはね、体温調節中枢は首の辺りにあるから、首を冷やすと、深部体温が上がりやすいんだよね。頭を冷やすことによって、自然と足が温かくなるというわけなんだ。まさに、昔から体にいいといわれている“頭寒足熱”状態だよね。だから本当は、入浴時も首を冷やすと早く体が温まるんだけど、首を冷やす場合は、心臓に負担をかけないように、徐々に慣らしていったほうがいいね。
※女性セブン2012年11月1日号
● 慢性的痛みの25%は神経障害性疼痛の疑い 保険適用薬も登場
2012年10月19日(金)16時0分配信 NEWSポストセブン
いま、神経性の痛みを抱える患者数が増えている。痛みに関する大規模な調査によると、慢性的な痛みを感じている人の中で4人に1人が「神経障害性疼痛(とうつう)」の疑いがあるという(2011年『わが国における慢性疼痛および神経障害性疼痛に関する大規模実態調査』)。
そもそも痛みには、大きく分けて2種類ある。1つは、頭痛や歯痛、肩こり、打撲、切り傷などの“炎症”による痛み。これは重くズーンとした痛み方をする。もう1つが、神経障害性疼痛。特徴は、強いしびれ、電気が走る、焼けるように痛い、ビリッとくるなど、鋭い痛みだ。痛みの治療に詳しい日本大学医学部麻酔学科系麻酔科学分野の加藤実さんは、神経性の痛みについてこう語る。
「肩こりや腰痛など、いわゆる炎症による痛みが繰り返し起こることで、痛みを感じる神経が過敏になってしまうこともあるんです。なかなか治らない痛みは、神経に原因がある“神経障害性疼痛”かもしれません」
続けてその原因について、「人が痛みを感じる時、痛みを伝える神経伝達物質が放出され、脳に伝わって痛みを認識します。神経障害性疼痛の原因のひとつとしては、この伝達物質が出すぎることで起こることがわかってきました」と語る。
問題は、炎症による痛みと違い、神経による病気は原因が特定されにくいため、どのクリニックに行けばよいのかわからない場合が多いことだ。現在、神経障害性疼痛の人の中で約7割が我慢しているという調査結果もある。整形外科などで鎮痛剤や湿布を処方されても改善されず、マッサージや整体に通って一時的にしのいでいる人もいるという。受診方法について、加藤さんに伺った。
「痛みが腰や首、膝に出るなら整形外科へ、疱疹などを伴う場合は皮膚科へ。医師に正しい症状を伝えることが大事です。『首から肩にかけてピーンと電気が走るように痛い』など、痛みが出ている部位や痛み方を具体的に伝え、正しい薬を選んでください」
とはいえ、痛みを言葉に置き換えるのは容易ではない。以下に、主な痛みの症状を挙げたので参考にしていただきたい。
【神経障害性疼痛の症状 チェックリスト】
■しびれの強い痛みがある
■焼けるようなひりひりする痛みがある
■電気が走るような痛みがある
■針で刺されるような痛みがある
■衣類がこすれたり、冷風に当たったりするだけで痛みが走る
■痛みの部位の感覚が低下していたり、過敏になっていたりする
■痛みの部位の皮膚がむくんだり、赤や赤紫に変色したりする
さらに最近は、保険適用薬の処方も進んでいるという。「神経障害性疼痛は、湿布や鎮痛剤などいわゆる痛み止めが効かないケースも多く、最近では『リリカ』という薬を処方するようになってきています。これは、日本で初めて許可された神経障害性疼痛の治療薬で、保険が適用されます。『リリカ』は、神経を興奮させる物質の流入を低下させ、痛みを抑えます」(加藤さん)
代表的な神経障害性疼痛には、帯状疱疹後神経痛、糖尿病、坐骨神経痛、脊椎管狭窄症などの病気があり、ひどい場合は、5分以上、歩けないような激しい痛みを起こす症状も。痛みに我慢は禁物だ。
● 専門医に聞け! Q&A 酒飲みの脳出血予防は量を減らす事が基本
2012年10月19日(金)15時0分配信 週刊実話
Q:友人が脳出血で倒れました。彼は毎日、相当な量のお酒を飲んでいたそうです。幸い命に別状はなく後遺症も軽度ですが、まだお酒はやめていないとのこと。私もけっこうお酒を飲むので心配です。後遺症である麻痺の改善や再発の予防に役立つ薬はあるのでしょうか。(50歳。自営業)
A:脳卒中には、脳の血管が切れて出血する脳出血と、血栓ができて脳の血管が詰まる脳梗塞に大別できます。お酒をよく飲む人がなりやすいのは脳出血です。
●酒を飲むと血圧が上がる
お酒は、少量ならリラックスをもたらし、血圧を下げる作用があります。ところが、多量のお酒を飲んで泥酔状態で寝込むと、反作用で早朝に血圧が異常に上昇し、脳出血を起こすのです。
西洋医学では、脳出血後の治療において、その原因は考慮されません。脳出血の発作が起きた後に血圧がまだ高ければ、降圧剤を処方するなどの対症療法が行われます。
一方、漢方医学では、原因や目的に応じた漢方薬があります。
大酒が原因で脳出血を起こし、片側の手足に麻痺が残っても、まだお酒を飲む懲りない人は実際にいます。
このタイプに適しているのが『疎経活血湯』です。この漢方薬は、血液循環や水分循環を改善します。痛みを発散する作用があり、関節痛や神経痛、腰痛や筋肉痛などに用います。
血圧を下げる効果はありませんが、麻痺した側の手足のしびれ、だるさを軽減することが期待できます。
●疎経活血湯がお勧め
ご質問の方の友人は、今もお酒をやめていないとのこと。疎経活血湯を服用するよう勧めてください。また、ご質問の方も肩こり、腰痛などの症状があれば、同様にこの処方を服用するとよいでしょう。
この漢方薬は現在、健康保険がききます。エキス製剤も各メーカーから発売されており、薬局などで入手できます。
ただし、この漢方薬を服用して調子がよくなったからといって、以前にも増してお酒を飲んでは困ります。
また、それとは逆に、元来元気のない人が脳梗塞を起こし、呂律が回らなくなったり、物忘れが表れた場合は『続命湯』がお勧めです。これは健康保険適用のエキス製剤がありません。
そこで、他のエキス製剤で代用する方法があります。『越婢加朮湯』と『当帰芍薬散』の2つです。
朝夕食前に各一包ずつでよいと思います。脳血流改善が見込め、症状の改善が期待できます。
酒飲みの脳出血を予防するには、お酒の量を減らすのが基本です。そのことをお忘れなく。
牧 典彦氏(小山病院院長)
自律神経免疫療法(刺絡)や加圧トレーニング、温熱療法、オゾン療法など保険診療の枠に捕われずベストな治療を実践。小山病院(大阪市東住吉区)院長
リンク: 専門医に聞け! Q&A 酒飲みの脳出血予防は量を減らす事が基本 - 速報:@niftyニュース.
リンク: 最悪は切断… 腕だけでなく足でも血圧を測る重要性(1) - 速報:@niftyニュース.
●最悪は切断… 腕だけでなく足でも血圧を測る重要性 (1)
2012年10月10日(水)15時0分配信 週刊実話
健康診断など一般的な健診で血圧を測るときは、普通は上腕に圧迫帯を巻き付け、水銀血圧計に表れる数値で「高い、低い」が判断される。ところが最近、「足で測る血圧は、全身の動脈硬化を見る窓である」とテレビなどが取り上げたこともあって、足の血圧測定法が一躍、脚光を浴び始めている。
東京・世田谷にある循環器系医院の開業医師が、こう語る。
「そんなに珍しい事ではありません。当院でも、足の痛みを訴える患者の足の血圧を測り、血管を詳しく調べると、膝下の動脈が血栓で詰まっているのが判明しました。気付かず放置していたら血流が途絶え、足の小指か薬指が壊疽(えそ)を起こす可能性がありました」
健康な人の足首の血圧は、腕で測った血圧と同じか、やや高目の数値になるといわれる。だが、足の動脈に血栓が出来るなど血流障害を起こしている時は、足の血圧の方は低くなる。
後述するが、腕の血圧計測だけで済ませていると、足の血管障害を見逃してしまう恐れがあると医療関係者は指摘する。
ここで言う“足の血管傷害”とは「閉塞性動脈硬化症」のこと。この病気の初期症状は足先が冷え、足がシビレる程度だが、気付かずに放置したままだと、最悪の場合、血流が完全に遮断され重症化する怖い病気だ。
しかもこの病気、足を切断せざるを得ない壊疽の素因となるのはもちろん、他の血管疾患との合併率(約25%)も高いので余計、深刻にならざるを得ない。
専門家に言わせると「腕の血圧と同時に足も測ることによって、腕の血圧と足の血圧の差で動脈硬化の進み具合がわかる」という。
ただし動脈硬化というのは全身病で、足だけに起こるわけではない。「閉塞性動脈硬化症」などを手掛かりに検査を重ねた結果、全身の動脈硬化も確認でき、「心筋梗塞」「脳梗塞」などのリスクを早期発見する効果に繋がっている。
厚生労働省が実施した10年前の患者調査では、閉塞性動脈硬化症で治療を受けている人は9万2000人に過ぎなかった。
しかし後年、同省で新たに循環器疾患の基礎調査をしてみると、閉塞性動脈硬化症の症状である片足を引きずる「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」を訴えた人は、人口統計を基に分析すると、30歳以上の潜在的な患者数は400万人と推計、グンと跳ね上がったことが報告されている。
どんなタイプの人に足の動脈硬化が起きやすいのか。東京社会医学研究センターの村上剛主任に聞いた。
「この動脈硬化症というのは、足に限らず全身に起こります。いわゆるメタボリック症候群、生活習慣病と同じで、高血圧、高脂血症などの脂質異常症、糖尿病や喫煙、加齢などがあります。とくに喫煙や糖尿病の場合は、普通の人に比べると3~4倍のリスクがあるので、年に1度は検査した方がいいでしょうね」
(2)は こちら
リンク: 最悪は切断… 腕だけでなく足でも血圧を測る重要性(2) - 速報:@niftyニュース.
● 最悪は切断… 腕だけでなく足でも血圧を測る重要性 (2)
2012年10月11日(木)15時0分配信 週刊実話
そして、こんな一例を挙げた。東京に在住の自営業Sさん(65)の場合だ。Sさんは糖尿病と高血圧を患っていたが、足の血管は気にしていなかった。ところが7年前、動脈硬化を発症、足の甲から足裏にかけ“包丁で切られるような痛み”が出て、夜中に寝ていても痛かったという。
学生時代はテニスをするなど、体力面には自信があった。しかし、仕事に就いてからもたばこは1日60本以上、付き合いの飲酒もありで、医者からは「生活習慣病」を指摘されていた。その後に足に痛みが出たため入院。検査の結果は意外にも「脳梗塞」だった。
幸いにも脳梗塞は軽く済んだが、病院で詳しく調べていくと、Sさんの足の血管が詰まっていることがわかった。この血栓が全身の血流に影響を与え、足とは真逆な頭の病気を引き起こしていたのだ。
「運動すると血液は10倍に増えるが、動脈硬化を発症すると血液に乳酸がたまって詰まり、Sさんのように痛みとして出ます。心掛けてほしいのは、早期発見と早期治療。それには自ら進んで定期的な健診を受けるべきです。検査が可能な病院は全国に1万カ所くらいあります」(村上主任)
こうした足の動脈血栓による厄介な病気を減らそうと、日本心・血管病予防会がキャンペーンを実施。全国7都市で閉塞性動脈硬化症の実態調査『ABI検査』を行った。
ABI検査というのは、両腕と両足首の血圧を測る検査のこと。
健康な人は腕より足首の血圧の方が高く「足首の血圧を腕の血圧で割った数値」が1~1.4以下が正常。0.9以下の“低値異常”が示されると閉塞性硬化症が疑われ、0.9~1以下がいわゆる境界域だ。
同予防会によると「数値が1.4を超えることはまずありえない」とし、検査した2286人の2.8%(64人)が低値異常、6.2%(141人)が境界域だった。
「境界域を含めると、有病率は9%。もっと少ないと思っていたが、この結果には驚きました」(担当者)
境界域というのは、診断区分上は“予備軍”の位置づけだが、安心はできない。
境界域の人も低値異常の人と同じように心筋梗塞や脳卒中を起こしやすいことに変わりはない。
もうひとつ、怖いデータがある。いろいろの調査から「足に動脈硬化(閉塞性動脈硬化症)が起こった人の場合、5年生存率は60~70%という。5年で3~4割の人が命を落とす」というのだ。この数字をどう受け止めるか。それは皆さん次第である。
最後に、〈足の動脈硬化症状のチェックポイント〉を紹介しよう。
(1)朝晩手足の冷えを強く感じる。
(2)左右の足の皮膚温度が違う。
(3)歩くとふくらはぎ・モモが痛い。
以上の症状を感じたり、自覚した場合は、迷わず医療機関の診察をすぐ受けることが大事だ。70歳以上の人全員に足の動脈硬化のリスクがあるそうだ。
リンク: 健康寿命の大敵「ドミノ骨折」 寝たきり防ぐ「折った後」の対処法 - 速報:@niftyニュース.
● 健康寿命の大敵「ドミノ骨折」 寝たきり防ぐ「折った後」の対処法
2012年10月5日(金)19時4分配信 J-CASTニュース
健康寿命を伸ばすためのカギは、「ドミノ骨折」をいかに防ぐか――帝京大学医学部の松下隆教授は、そう喝破する。
松下教授は2012年9月13日、日本整形外科学会が主催した記者説明会に登壇、「介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、自立して健康に生活できる期間」、すなわち健康寿命と、「骨折」との密接な関係について論じた。
「大腿骨近位部骨折」が寝たきり原因の上位に
日本人の平均寿命は、男性79.55歳、女性86.30歳だ(2010年時点)。一方、健康寿命は男性70.42歳、女性73.62歳で、つまり約10年は「誰かの世話にならなければならない状態」(松下教授)ということになる。
その大きな要因となっているのが、「骨折」だと松下教授は語る。厚生労働省の調査によれば、要支援・要介護状態になる原因の10.2%が、「骨折・転倒」だという。
「高齢者の骨折で一番問題なのが、大腿骨近位部、つまり足の付け根の骨折です。ほとんどは『ちょっとつまずいて転んだ』程度のことが原因で、ここを折ると約半数は骨折前の機能を取り戻せず、5人に1人が1年以内にも亡くなるとも言われています。欧米各国では発生率が減っているのですが、日本では増加を続けています」
「骨折したら安静よりリハビリを」
また厄介で、寝たきりの原因になりやすいのが、1度目の骨折をきっかけに起こる、第2・第3の骨折、いわゆる「ドミノ骨折」だ。<モノウォッチ>
「1度骨折をした人は、再び骨折をするリスクが非常に高い。いわば負の連鎖で、次から次に骨折をする。骨折してしまったら安静にするより、積極的にリハビリ・運動を行うとともに、骨粗鬆症を治療するなど、ドミノ骨折を防ぐことが大事です」
リンク: 肺カルチノイドって何だ? - 速報:@niftyニュース.
● 肺カルチノイドって何だ?
2012年10月6日(土)10時0分配信 日刊ゲンダイ
新聞やテレビなどで活躍していた流通ジャーナリストの金子哲雄さんが2日未明に亡くなった。まだ41歳という若さだった。死因は「肺カルチノイド」。聞き慣れないが、どんな病気なのか?
「広い意味で肺がんの一種で、発生頻度は肺がん全体の0.5~1%といわれるレアなもの。他の肺がんに比べて若年者に多くみられますが、低悪性度、つまり、悪性度が低い腫瘍で、再発も少ない。転移もあまりしません。治る見込みが比較的高いのです」(がん専門医)
それでは、なぜ金子さんは……。
「肺カルチノイドには定型と非定型の2タイプあります。85~90%は前者ですが、後者は低悪性度といいながら、最も悪性度の高い小細胞肺がんに準じる。要するに再発もあって転移もする。進行も速くて手術が難しく、抗がん剤もあまり効きません。ひょっとしたら金子さんは“0.05%”の非定型の肺カルチノイドだったのかもしれません」(前出の専門医)
金子さんの激やせぶりはネット上でも話題になっていたが、周囲に心配をかけまいと「13キロの減量に成功した」などと説明。1年半の闘病生活を隠し、つい先日まで日刊ゲンダイ本紙の取材にも答える気丈な人だった。
(日刊ゲンダイ2012年10月3日掲載)
● 浅漬け食中毒受け、漬物業者に新たな衛生指針 gooニュース
2012年10月1日(月)13:18
YOMIURI ONLINE
漬物の製造販売業者向けの新たな衛生指針が1日、決まった。
厚生労働省が示した指針の見直し案が薬事・食品衛生審議会で了承された。札幌市などで白菜の浅漬けを食べた8人が死亡した腸管出血性大腸菌Oオー157の集団食中毒を受け、浅漬けの原材料は1リットルあたり100ミリ・グラムの次亜塩素酸ナトリウムを含んだ液で10分間、消毒するなどの基準を盛り込んだ。原材料を10度以下で低温保管することや、流水での十分な洗浄なども求めている。
同省によると、問題の浅漬けを製造した業者は、原材料を殺菌する際、塩素濃度をチェックしていなかったという。現在の衛生指針には殺菌方法が明示されておらず、同省は具体的な数値や手法を掲げることが必要と判断した。
●認知症急増 在宅ケアの態勢作りが重要だ gooニュース
2012年9月2日(日)01:45
YOMIURI ONLINE
急増する認知症の高齢者が、自宅で暮らし続けられる仕組みを社会全体で築く必要があろう。
厚生労働省の推計で、認知症の高齢者が300万人を超えた。65歳以上の人の10人に1人にあたる。
2025年には470万人に達するという。従来の予測を大幅に上回る勢いだ。急速な高齢化に加え、啓発が進んで診断を受ける人が増えたことも背景にある。
認知症が進行すると、徘徊はいかい、失禁、暴力といった症状が出ることがある。家族は介護に疲れ果ててしまい、精神科の病院に入院させるケースも多い。入院期間は平均2年7か月と長期にわたる。
環境が変わったことや不適切な薬物治療で、かえって状態が悪化する例もある。
入院重視の対策から、在宅支援策に重点を移すことが必要だ。
認知症で精神科に入院している患者5万2000人のうち、6割は「自宅などで支援態勢が整えば退院可能」とされる。本来なら住み慣れた家で過ごせるはずなのに、本人も不本意だろう。
長期入院を避けるため、厚労省は来年度から、自宅での支援を主体とする新対策を実施する。
発症初期のケアに当たるため、看護師、保健師、作業療法士ら専門職で組織する「初期集中支援チーム」を設ける。高齢者宅を訪問し、本人や家族からの聞き取りや相談、助言を行う。
09年に同様の仕組みを導入した英国では、認知症による精神科への入院が大きく減り始めた。日本でも成果を期待したい。
症状が悪化した高齢者への対応としては、拠点医療機関を300か所ほど確保する。家族からのSOSに対処するため、医師が迅速に往診する態勢を整備する。
これらの対策を実施するうえで、最大の問題は人材の不足である。認知症に習熟した医師、看護師、介護士らの育成が急務だ。
必要な予算をどう確保するかも課題となろう。
認知症は、何も分からなくなる「恍惚こうこつの人」というイメージが強かったが、実際は感情や様々な能力が保たれることが多い。
「認知症でも、人の役に立ちたい」とボランティアをする人もいる。その人らしく過ごせるよう配慮するケアが、医療・介護スタッフに求められている。
地域で高齢者を支える仕組みづくりも大切だ。商店街ぐるみで認知症の知識を学ぶなど、独自の施策に取り組む自治体もある。そんな事例を参考にしたい。
● “糖尿病”最新治療の実践と啓蒙に尽力! niftyニュース
2012年8月17日(金)17時0分配信 夕刊フジ
【ブラックジャックを探せ】東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科主任教授の小田原雅人さん(57)
「現代病」「国民病」と言われて久しい糖尿病。その最新の、正しい治療法の実践と啓蒙に力を注いでいるのが、東京・西新宿にある東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科主任教授の小田原雅人医師。患者自身が治療に対する意識を、継続して高く維持できるようにするためのサポート体制の強化に力を入れる。
「治療法が日進月歩の分野なので、常に最新の情報を医療者側が持っている必要があります。しかし、かかりつけ医療機能を担う医師の間で、それぞれが持つ情報量に開きがあるのも事実。この部分の足並みを揃えることが、患者側の治療への意識を高めるためには不可欠です」と強調する。
最近では、たとえ糖尿病の早期段階でも、膵臓のインスリン分泌能力が弱っているようなら、早めにインスリンの自己注射を取り入れることで、血糖コントロールがしやすくなることがわかってきた。インスリンを体外から注射することで膵臓を休め、機能回復を図ることが目的の治療。膵臓の機能が戻れば、インスリン注射から離脱することは十分可能だ。
「昔のイメージから、インスリン使用は最終段階、一度打ち始めたら死ぬまで続く治療-と思っている患者が少なくない。そうした誤解が、正しい効果的な治療を妨げる障壁になっている」
患者だけではない。医療者の中にも、そうした誤解の下に古い治療が行われているケースが散見される。この状況を改善するため小田原医師は、忙しい臨床と研究の合間を縫って、市民公開講座や医師の勉強会に出向き、正しい治療法を伝えて歩いている。伝道師のような役回りだが、笑顔でこう話す。
「困っている人を助けたい、社会貢献をしたいと思って医師という職業を選んだので、苦にはならない。私自身も日々勉強の連続です」
名医の努力は、患者の見ていないところでも続いている。(長田昭二)
■小田原雅人(おだわら・まさと) 1955年鹿児島県生まれ。80年東京大学医学部卒業。同大附属病院、筑波大学臨床医学系内科、英・オックスフォード大学講師、虎の門病院勤務などを経て、2004年より現職。東京医科大学病院副院長を兼務。医学博士。趣味は音楽・バレエ・ミュージカル鑑賞。
● 胆管がん、死亡7人に=大阪の校正印刷会社 gooニュース
2012年7月3日(火)15:47
大阪市内の校正印刷会社で元従業員らが相次いで胆管がんを発症し、6人が死亡した問題で、新たに1人が胆管がんで亡くなっていたことが3日、関係者への取材で分かった。発症者は12人に上るといい、うち7人が死亡したことになる。
関係者によると、新たに死亡が確認された男性は1980年代から90年代に同社校正部に勤務し、30代で発症したという。
この問題では、印刷用のインクを拭き取る洗浄剤に含まれている化学物質が、胆管がんの原因の可能性があると指摘されている。
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1341036838/l50
●大阪の印刷会社で再現実験=胆管がんの原因調査―作業状況など・厚労省 gooニュース
2012年7月1日(日)18:15
大阪市の校正印刷会社の元従業員らが胆管がんを発症した問題で、厚生労働省は1日、同社へ立ち入りをした。化学物質の拡散状況や人体への影響の程度を調べるため、作業現場の再現実験を行ったとみられる。
午前9時20分ごろ、かばんや紙袋を持った紺色の作業着姿の約10人が同社に立ち入った。約6時間半後、段ボールを車に積み込み、同社を後にした。
同社で胆管がんを発症したのは10人で、うち6人が亡くなっている。
厚労省によると、同社のオフセット校正印刷が行われている作業場は地下1階にあり、窓がない。実験では、当時、印刷機の下にあった全体換気装置を再現し、有害性が高い洗浄剤を使って作業を行い、空気中の拡散状況などを調べたとみられる。
●「熱中症になりやすい特徴」など論点提示-厚労省が対策検討会の初会合で gooニュース
2012年7月1日(日)22:00
厚生労働省の「熱中症対策に関する検討会」(座長=大島伸一・国立長寿医療研究センター総長)は29日、初会合を開いた。席上、厚労省側は、熱中症を発症しやすい人の特徴や熱中症予防に適した住居など、検討会での論点を提示した。検討会では、7月上旬にも具体的な対策をまとめ、公表する予定。
同検討会は、電力不足と節電への取り組みの強化が予想される中、熱中症患者の増加も懸念されることから、日常生活などにおける効果的な対策を探る目的で設置された。
この日、厚労省は論点として、▽水分補給など暑さへの対応▽熱中症予防に適した居住空間や服装▽熱中症を発症しやすい人の特徴▽運動時の水分補給や休憩の取り方▽オフィスなどでの適切な作業環境―など11の論点を提示した。同検討会は7月上旬に2回目の会合を開き、論点に従って日常生活や運動における具体的な熱中症対策を取りまとめる予定。
■断熱不十分な集合住宅の最上階、熱中症のリスク大
この日は、委員らから熱中症に関する調査・研究結果なども報告された。伊香賀俊治委員(慶大教授)は、東京都新宿区や埼玉県上尾市、千葉県松戸市などの一戸建て住宅や集合住宅で、夏の室内の気温の変化や住人の暑さ対策などを調査した結果を報告。断熱が不十分な集合住宅の最上階では、夜になっても室温が下がりにくく、熱中症のリスクが高まることや、年齢が高いほど暑さを感じにくくなり、エアコンやすだれの使用といった対策を講じない傾向が強まることなどを指摘した。
参考人として出席した昭和大の三宅康史准教授は、日本救急医学会が2010年、全国の救命救急センターなどを対象に実施した熱中症患者に関する調査内容を紹介した上で、「日常生活における熱中症は、屋外より屋内で発生しやすく、また重症化しやすい」「高齢者ほど重症化しやすい」といった特徴を指摘した。【多●正芳、●は木へんに朶】
●やはり、悲惨な状況が現出してきました。
●「真相知りたい」胆管がん死で労災申請中の遺族ら
(2012年6月30日 読売新聞)
大阪市内の校正印刷会社の男性従業員らに胆管がんの発症が相次いだ問題で、死亡した元従業員らの親たちが読売新聞の取材に応じた。「においがきつい」「気を失いそう」。苦痛を我慢して仕事に打ち込み、病に倒れた息子たちを思い、「なぜ、こんなことが……。真実が知りたい」。労災申請中の親たちは訴えた。
■相手にされず
長男を胆管がんで亡くした母親は、自宅で、被害をまとめた資料に目を通しながら「真実が知りたい」と語った
「息子は仕事が病気の原因ではと疑っていた」。2010年2月に死亡した男性(当時40歳)の70歳代の父親は、こう明かす。
男性は同社で9年間、校正印刷に携わった。日頃から家族に「換気が不十分で、作業場のにおいがとてもきつい」と訴え、「何度も上司に改善を求めたが、取り合ってくれない」と漏らしていたという。
そんな会社に嫌気がさし、男性は04年2月に退職。09年に腹部の激痛に襲われ、大阪市内の病院で末期の胆管がんと診断された。告げられた余命は3か月。日に日に衰弱していった男性は、死の1週間前から知人らに別れの電話をかけ、「話せなかった人にはよろしゅう言うといて」と言い残し、亡くなった。
一連の問題は、熊谷信二・産業医大准教授の調査で発覚。「同じような病気で同僚が5人ほど死んでいる」。病床で男性がそう明かすのを父親は聞いており、調査にも協力した。「会社は事態を知っていたはずなのに、なぜ放置したのか」。父親は言葉を振り絞った。
■「一緒に死のう」
07年に長男(当時46歳)を亡くした母親(82)のもとに、熊谷准教授から手紙が届いたのは昨年11月。息子の死が仕事に関係していた可能性があることを知らせる内容に、言葉を失った。
問題の会社に長男は10年間勤めた。夜勤が多く、明け方に疲れ果てて帰宅。「気化した溶剤を吸って、ふうっとなることがある」と話すのを聞いたことがあった。「仕事が怖い」。別の親族には、そう漏らしていたという。
異変が起きたのは退職後の06年7月。急激に太り、黄疸
おうだん
が出た。苦しさのあまり、「一緒に死のう」と懇願することもあった1年の闘病の末、「僕はもうだめなんやわ」と言い、長男は力尽きた。その姿を思うと胸が張り裂けそうになる。
他の元従業員らの多くも、職場で刺激臭や吐き気を感じたと訴えている。「二度とこんな悲しいことが起きないよう、安全な職場にしてほしい。国はきちんと調べてほしい」。母親はそう強く願っている。
同一の校正印刷会社で10人発症、6人死亡
問題の校正印刷会社では、少なくとも10人が胆管がんを発症し、6人が死亡した。発症者に共通するのは、窓も局所排気装置もない地下作業場で働いていたこと。動物実験で発がん性が指摘される化学物質「ジクロロメタン」などを含む洗浄剤が使われていたとされ、発症との因果関係が疑われている。
発症者のうち、6人については本人や遺族から労災申請が出ているが、他の4人のうち少なくとも3人は申請期限の死後5年が経過している。
厚生労働省は現在、校正印刷を手がける全国約500社に同様の発症がないか調査中。労災申請は、宮城県内の印刷会社の男性従業員2人からも出ている。