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北朝鮮タンカー、去らなければ爆破…リビア警告

2014-03-10 18:14:55 | 北鮮

北朝鮮タンカー、去らなければ爆破…リビア警告

 【カイロ=久保健一】ロイター通信は、リビア反政府勢力が掌握する東部シドラ港に北朝鮮国旗を掲げた石油タンカーが入港し、9日、原油の積み込みを始めたと伝えた。

 これに先立ち、リビアのジダン首相は8日、反政府勢力が北朝鮮に原油を売却しようとしていると非難、「港を去らなければタンカーを爆破する」と警告した。

 東部を拠点とする反政府勢力は原油輸出の主要3港を掌握しているとみられ、8日に独自の原油輸出を開始すると宣言した。リビアでは2011年8月のカダフィ政権崩壊後も、西部トリポリの中央政府と東部の反政府勢力の対立が続いている。


北朝鮮に移動式ICBM?米本土にも到達の恐れ

2014-03-06 17:15:32 | 北鮮
北朝鮮に移動式ICBM?米本土にも到達の恐れ
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20140306-567-OYT1T00330.html へのリンク
2014年3月6日(木)10:26
読売新聞

 【ワシントン=今井隆】米国防総省は5日、北朝鮮の軍事力や安全保障戦略に関する年次報告書を議会に提出した。

 平壌ピョンヤンでの昨年7月の軍事パレードで大型移動式発射台に載って登場したミサイル「KN―08」について、「移動式の大陸間弾道ミサイル(ICBM)のようだ」と指摘し、設計や開発に成功すれば、米本土のかなりの地域に到達すると分析した。

 報告書ではKN―08の名称を「ファソン13」と紹介し、射程を「5500キロ・メートル以上」と見積もった。ただ、現状では発射実験を行っていないことなどから、「兵器としての信頼性は低い」と記載した。長距離弾道ミサイル「テポドン2」については大気圏への再突入実験を行っていないとし、「北朝鮮は大陸間弾道ミサイルで(核弾頭などの)兵器を運ぶことはできない」との判断を示した。


日本海沿岸で北朝鮮?からの漂着船が急増 背景には何が…

2014-02-10 17:23:52 | 北鮮

日本海沿岸で北朝鮮?からの漂着船が急増 背景には何が…
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20140209572.html へのリンク
2014年2月9日(日)21:05
(産経新聞)

 朝鮮半島から日本海沿岸に流れ着いたとみられる漂着船(船体の一部も含む)の数が急増している。平成25年の漂着件数は前年の約1・7倍。過去に北朝鮮の漁船が漂流して保護されたケースがあることなどから、漂着船の中には北朝鮮から流れてきたものがかなりあるとみられる。その北朝鮮では、同年12月に金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の叔父で後見人とされる張成沢(チャン・ソンテク)前国防委員長が失脚、処刑され、混乱が表面化している。漂着船増加の背景には、北朝鮮の権力構造の変化が影響しているのか。それとも別の事情があるのか。

 ■船体にハングルも

 海上保安庁によると、朝鮮半島からとみられる船や船体の一部の漂着件数は昨年は80件。平成23年は57件、24年は47件だった。

 管区別で見ると、最も多いのは第9管区で、第8管区、第2管区の順で続く。月ごとの内訳は公表されていないものの、偏西風が強まる冬に漂着することが多いという。

 各県警によると、漂着した船の船体には、ハングルが記されていたものが多かった。例えば、昨年12月24日に秋田県男鹿市の海岸に漂着した木造船の船内から身元不明の3人の男性遺体が見つかった事案では、船体にハングルで数字が書かれていた。同じく12月に漂着した別の船には、「8、9月は船舶事故防止対策月間」とハングルで記されていた。

 昨年18件の漂着を確認した新潟県警によると、そのうち11件でハングルを確認。石川県警によると、昨年に漂着した19件のうち9件の船体にハングルが記されていた。

 漁船が韓国、北朝鮮どちらから漂流したかについては海保、警察とも断定できないとしている。ただ、過去には北朝鮮から漁船で脱出して日本にたどりついたり、漁業中に漂流し、保護されたり、船から遺体が見つかったケースが何件も確認されている。このため、漂着船の中には北朝鮮の船がかなり含まれている可能性がある。

 漂着船はどんな事情で、日本にたどり着いたのか。背景を探ると、北朝鮮の現状が浮かび上がる。

 ■背景には外貨稼ぎか

 「漂着船が増えているのは、北朝鮮が今、市場開放政策に大きくかじを切ろうとしているからではないか」

 脱北者の支援に取り組む「北朝鮮難民救援基金」の加藤博理事長(69)は、漂着船が昨年急増した背景について、こうみている。

 厳しい経済状況が続く北朝鮮で、水産物は数少ない外貨獲得手段の一つとなっている。加藤さんは「稼がなければ食っていけないという事情から、(漁民が)できるだけ漁獲量を得ようとして、遠くまでいって燃料切れになる場合もあるのではないか」と推測する。

 過去には船で北朝鮮を脱出し、日本に漂着したケースもあるが、漂着が多い冬の時期は日本海が荒れていることなどから、船で脱北することは考えにくいという。

 北朝鮮事情に詳しい関西大の李英和(リ・ヨンファ)教授(59)も「(冬に)船で脱北するのは自殺行為」と話し、外貨を獲得するために朝鮮労働党や軍からの漁民への圧力が強まり、無理をした結果、漁船が漂流した可能性があるとみている。

 昨年12月に張氏が処刑された北朝鮮。金第1書記の後見人として権勢をふるった張氏に関係する幹部たちの数は多いとされ、幹部たちが脱北を企てる可能性も考えられるが、李教授は「金を持っている幹部だと、中朝国境を越えるとか別の方法を考えるだろう」と指摘する。

 朝鮮半島からとみられる漂着船は年が明けてからも確認されている。「もともと経済状態は良くないが、張氏の粛清で中国との経済関係が停滞するため、余計に悪くなる」(李教授)という。不安定な情勢の中、日本への漂着船は今後もなくなりそうにない。

 ■北朝鮮向け短波放送にも変化

 張氏の粛清後、混乱が伝えられる北朝鮮情勢の影響は、日本で運営されている北朝鮮向け短波放送にも及んでいる。

 拉致問題に取り組む「特定失踪者問題調査会」が平成17年10月から、北朝鮮に向けて拉致の可能性が排除できない特定失踪者の家族のメッセージなどを流している「しおかぜ」だ。調査会によると、金正恩体制となってから、放送に使用する周波数を変えるたびに2、3日で北朝鮮からの妨害電波がかかっていた。だが、張氏が処刑された前後は約2週間にわたって妨害電波がなかったという。

 今年に入っても妨害電波の頻度は少なく、1月27日に周波数を変更した後、妨害電波が確認されたのは1週間後の2月3日だった。調査会は「これまでよりも北朝鮮の対応が遅れている。北朝鮮内部の命令系統に混乱が起きているのではないか」とみている。


金正恩氏が「習近平を屈服させる」?対中憎悪渦巻く北朝鮮の現実

2014-02-01 12:14:18 | 北鮮

金正恩氏が「習近平を屈服させる」?対中憎悪渦巻く北朝鮮の現実
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140201519.html
2014年2月1日(土)10:16
産経新聞

 北朝鮮の張成沢(チャン・ソンテク)派粛清に絡み、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が、中国の習近平国家主席を「屈服させる」と豪語したとの情報がある。突拍子もない言葉のようだが、国内で「中国の犬狩り」と称した親中派摘発を推進。住民の間にも中国人に対する怨嗟(えんさ)が満ちているのは確かだ。3代にわたる“金王朝”の歴史はまた、血塗られた親中派との抗争の歴史といっても過言ではない。

異例の会見に隠された指令

 北京の北朝鮮大使館で1月29日、池在竜(チ・ジェリョン)駐中国大使が外国メディアを集めた異例の記者会見を開いた。

 訴えたのは、韓国との互いの中傷合戦の中止と2月末から予定されている米韓合同軍事演習の見送り。金正恩政権が同月16日に「重大提案」として表明して以降、再三、韓国に受け入れを迫ってきた要求だ。背景には、金第1書記の強い指示があったとみられている。

 中朝の軍関係者によると、朝鮮人民軍幹部らを集めて今年初めに開かれた会議で、金第1書記はこう語気を強めたとされる。

 「習近平を屈服させるまで、国内に隠れた“中国の犬狩り”に集中できるよう、南側(韓国)と米国から妨害を受けずに北方戦線に集中できるよう大々的に偽装提議を行え」

 「北方」とは、中朝貿易などを通じて、特に親中派が多いとされる中朝国境地域を指すようだ。国内の親中派を摘発しても習主席が屈服するわけはないのだが、この指示が事実とすれば、韓国への演習中止要求は、国内の粛清に集中するための偽装和平工作ということになる。

 金第1書記はこうも述べたという。

 「北方戦線に一本化できなければ、南朝鮮(韓国)を果敢に攻め、習近平が自尊心を捨て、慌てて全ての経済・軍事的支援をわが方にするしかないようにさせ、南方戦線に一本化すればよい」

 ミサイル発射や核実験、中国と関係が深かった張成沢派粛清で、習政権が正恩政権に対する態度を硬化させている中、韓国に対する軍事挑発に踏み切ろうものなら、関係が決裂することがあっても、援助の手を差し伸べるとは考えられない。

 この言葉通りなら、夜郎自大に陥っているとしか言いようがない。

「スパイ100人より“中国の犬”1匹」

 中朝関係者は、金第1書記に限らず、金政権内に中国に対するある種の「見下し」とともに「甘え」があり、それは朝鮮戦争にさかのぼると解説する。

 1953年に休戦した朝鮮戦争では、中朝国境まで追い詰められた北朝鮮軍に対し、中国の毛沢東は義勇軍を送り、窮地を救った。以来、中朝は「唇亡歯寒」の関係といわれてきた。唇とは北朝鮮であり、北朝鮮が滅びれば、中国は米軍と陸地で対峙(たいじ)することになり、寒からしめられるわけだ。

 だから、いくら関係が冷え込もうと、いざとなれば助けるはずだという楽観があるというのだ。

 一方で、金政権は出帆以来、中国の多大な影響との戦いでもあった。金日成(イルソン)が政権を握った際、国内で最大の力を持っていたのは、中国共産党と抗日戦を共にした「延安派」と呼ばれる親中派だった。これを金日成は、朝鮮戦争後の混乱に乗じ政変を画策したとして、延安派の粛清を断行する。

 67年にも、親中傾向が強かった一大勢力「甲山(カプサン)派」を処断する。地方の中間幹部の3分の2が入れ替わったといわれるほど粛清は徹底された。

 このような体験を経ただけに金日成は息子の金正日(ジョンイル)総書記に「米帝(米国)と南朝鮮のスパイ100人より“中国の犬”1匹が恐ろしい」と語り、国内の親中スパイに用心するよう言い残したという。以来、隠れた親中派に対する警戒は、秘密警察内にもDNAのように植え込まれてきたという。

 政権内で親中派の「巨頭」とも呼ばれる張成沢氏の粛清は、こうした歴史を抜きにしては語れない。

膝を屈するのは誰?

 対中警戒心は、政権指導部だけにある感情でもない。訪朝した研究者らによると、北朝鮮の人間はそろって「一番嫌いなのは中国人だ」と、中国人批判を口にするという。

 北朝鮮メディアは毎日のように日米韓を非難するプロパガンダを繰り返しているが、住民と直接話すと、日米韓に対する嫌悪はさほどではなく、具体的に憎悪がぶつけられるのは、中国人に対してだともいう。

 対中憎悪は、経済という生活に関わる首根っこを中国に押さえ込まれていることからくるようだ。商売人なら、中朝貿易を担う北朝鮮国内の華僑(中国系住民)に、家電や食料品で高値をふっかけられることは日常茶飯事だろう。

 漁業についても、中国船に北朝鮮周辺の海で漁を認めたところ、中国の大型漁船に根こそぎ乱獲され、小舟で漁をする北朝鮮漁民が暮らすすべをなくしたとの話もある。漁業は軍の貴重な外貨源でもあり、水産利権をめぐる確執が張成沢派粛清の一因になったともいわれる。

 張派が北朝鮮国内の鉱山について、北朝鮮労働者を雇う条件で、中国側に採掘を認めたところ、中国軍傘下の企業が中国人労働者を多数送り込み、北朝鮮労働者が職を奪われたこともあったという。

 中国に対し、経済特区の土地使用権を譲渡したり、「石炭など貴重な資源をむやみに売り飛ばした」りしたことが、張氏処刑の罪状に挙げられており、中国との取引をめぐる恨み辛みを一緒くたに張派にぶつけたというのが、粛清の背後に隠れた“本音”ではないか。

 ただ、物流だけでなく、中国側に石油のパイプラインを止められただけでも北朝鮮経済は即座に立ちゆかなくなるのが現実だ。

 「習近平を屈服させる」という強気の発言は、中国を本気で怒らせれば、膝を屈せざるを得ないのは自分だという金第1書記の恐れの裏返しなのかもしれない。(桜井紀雄)


総連本部の売却不許可 異例3回目の入札濃厚 : 当面居座り「思い通りいく」 朝鮮総連執行部

2014-01-24 15:12:08 | 北鮮

当面居座り「思い通りいく」 張派粛清 内紛の火種に
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20140124098.html
2014年1月24日(金)08:05
産経新聞

 モンゴル企業への朝鮮総連中央本部の売却が不許可になった問題で、朝鮮総連執行部が直前まで「思い通りいく」との認識を示していたことが分かった。許可、不許可にかかわらず、当面、本部に居続けられると見越していたようだ。ただ、北朝鮮の張成沢(チャン・ソンテク)派粛清を引き写したように朝鮮総連でも内紛の火種がくすぶっているとされ、競売問題は本国との間の“アキレス腱(けん)”であり続けている。

 公安関係者によると、入札したアヴァール社の取引銀行幹部らが昨年11月末に来日し、前回の競売で資金調達できず断念した最福寺の池口恵観法主に融資を求め、断られたとされる。

 大手旅行会社経営者やモンゴル出身の元力士らによる融資の可能性も取り沙汰されたが、いずれも関与を否定。融資に意欲があったとしても手を引いた可能性もあり、今回、売却が許可されていた場合も、約50億円もの購入金をア社が用意できたかは定かではない。

 朝鮮総連関係者によると、それでも許宗萬(ホ・ジョンマン)議長に近い幹部は「われわれの思う通りにいく」と自信を見せていたという。関係者は「ア社が落札すれば賃貸料を支払って入居できただろうし、不許可でも再入札まで当面、本部機能は維持でき、いずれも“成功”とみなせる」と解説する。

 執行部は立ち退きに備え、東京都文京区の別の施設への移転を検討していたとされるが、移転準備の動きは見られず、逆に傘下団体が中央本部に移る動きが確認された。5月に予定されている全国の幹部を集めた全体会議も競売問題で執行部が突き上げられかねず、開催が危ぶまれたが、現在は執行部が開催に自信をみせているという。

 一方、北朝鮮で昨年12月、ナンバー2とされた張成沢前国防副委員長が処刑されただけに、朝鮮総連内でも、粛清がどう波及するかに関心が集まっている。

 関係者によると、許氏に反発するグループが昨夏、競売問題や許氏の不正疑惑に関する情報を北朝鮮の崔竜海(チェ・リョンへ)朝鮮人民軍総政治局長らに上げようとし、許氏のグループに阻止されたという。許執行部は朝鮮総連を管轄する工作機関225局などを通じ張派ともつながりがあったとされる。崔氏は張派粛清で新たにナンバー2の地位を固めた勢力であり、本国の縮図といえる権力争いの“火種”が朝鮮総連内にも存在することを意味する。

 ア社の落札に絡み、許氏は以前、「本国首脳が裏で動いている」と周囲に語っており、今回の不許可について組織内で説明を迫られる可能性もある。関係者は「退去の危機は当面ない。だが、今後、本部を手放すともなれば張派同様に執行部が責任を問われ、失脚させられかねない」とみている。(桜井紀雄)

総連本部の売却不許可 異例3回目の入札濃厚
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20140124099.html
2014年1月24日(金)08:05
(産経新聞)

 朝鮮総連中央本部の競売をめぐる東京地裁決定は、「書類の不備」を理由に、モンゴル企業「アヴァール・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー」への売却を認めなかった。確定すれば総連本部の競売は白紙に戻り、3回目の入札となる可能性が濃厚だ。

 地裁は売却可否の決定にあたり、審査期間を延長するという異例の措置をとった。地裁関係者は「モンゴルの書類は日本と書式などが異なり、内容確認に時間がかかった」と説明する。

 入札では、法人の代表者などを記載した書類の原本か、公的機関の認証を受けたコピーが必要とされる。今回、ア社は(1)日本の商業登記簿にあたる書類(2)英訳(3)日本語訳-を提出した。

 (1)にカラーコピーとみられる形跡があり、地裁がモンゴル側へ問い合わせたところ公的機関のスタンプがないことが判明。さらに(2)は「公的機関で作成されたものではない」との返答があった。競売手続きに詳しい金子博人弁護士は「高額な落札額を考えると、どうしてそんなところで間違えるのか不思議だ」と話す。

 入札で「適法な買い受けの申し出」がなかった場合は、先着順で買い手を決める特別売却という手法もあるが、今回の入札にはア社以外も参加していたため、再び入札となる見通し。

 また、不許可決定が確定すると保証金約5億3000万円はア社に返還され、再び入札に参加することも可能だ。地裁関係者は「想定外の事態で、3回もの入札は経験がない」としている。




北の特殊部隊 空港奇襲想定し訓練 韓国侵入、夜間占拠狙う

2014-01-24 15:11:16 | 北鮮

北の特殊部隊 空港奇襲想定し訓練 韓国侵入、夜間占拠狙う
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140124106.html
2014年1月24日(金)08:16
(産経新聞)

 【ソウル=加藤達也】韓国紙、中央日報は23日、北朝鮮の朝鮮人民軍特殊部隊が最近、韓国に侵入する特殊作戦用の航空機を投入し、韓国の民間空港への攻撃、占拠を想定した訓練を実施したと報じた。「政府の核心にいる人物」の情報としている。

 仁川の警戒強化

 一方、韓国国防省の報道官は同日の定例記者会見で、朝鮮人民軍の特殊部隊の規模について、「20万人近くまで増えている」と述べた。同省の国防白書は、北朝鮮の特殊部隊の規模は2006年版で12万人、08年版で18万人、10年版で20万人としていた。ここ数年は20万人態勢を維持しているとみられる。

 韓国政府は同日、青瓦台(大統領府)で金章洙(キム・ジャンス)国家安保室長や金寛鎮(グァンジン)国防相らが出席して緊急の安保政策調整会議を開催。軍事挑発の可能性を含む北朝鮮情勢を協議したとみられる。

 中央日報によると、韓国政府は北朝鮮が19日に金正恩(ジョンウン)第1書記が視察するなかで実施した夜間訓練を精密に分析した。

 その結果、訓練は、約150人の特殊部隊員が浸透作戦用機とされるAN2型12機に分乗して平安北道の基地を出発し、韓国の民間空港に見立てた平壌近郊の順安空港上空からパラシュート降下し、破壊活動を展開。その後、航空機や空港施設を占拠するとの想定で実施されたという結論に至ったという。

 同紙は、韓国軍が分析結果を受けてソウル近郊の仁川空港などで軍の警戒を強化したとも伝えている。

 韓国の軍事筋の間では、韓国側が衛星などの情報を基に、特殊部隊の訓練を分析、把握する能力があることを見越したうえで、北朝鮮側があえて浸透訓練を実施したとの指摘もある。韓国側に軍事挑発の可能性を誇示することを狙ったというわけだ。

 北朝鮮は現在、冬季訓練期間で、朝鮮中央通信は金第1書記が323部隊の訓練も視察したと、23日に伝えた。韓国の聯合ニュースによると323部隊も、特殊部隊の航空狙撃旅団とみられるという。

 韓国側が、北朝鮮が対南浸透訓練に用いたとみているAN2型機は、旧ソ連製の複葉プロペラ機。旧式だが、機体の形状や、超低速で飛行できる特徴により、レーダーに捉えられにくいとされる。そのため、韓国では、北朝鮮の特殊部隊が韓国進攻作戦に踏み切った場合、同機が主力兵器となるとみられている。


張氏粛清、背後に“3者連合” 党・軍・秘密警察

2014-01-06 07:02:04 | 北鮮

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140105063.html
2014年1月5日(日)07:56
(産経新聞)

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権でナンバー2の権力を誇った張成沢(チャン・ソンテク)氏の失脚は何が決め手となったのか。韓国政府の分析や消息筋らへの取材から、ベールに包まれた張氏粛清の背景が見えてきた。朝鮮労働党の守旧派と朝鮮人民軍、国家安全保衛部(秘密警察)が手を結んだ瞬間、張氏の命運は決した。党・軍・秘密警察と金正恩第1書記をつなぐ人物の動向が鍵を握ったとみられる。(桜井紀雄)

 北朝鮮の内情に詳しい消息筋らは昨年10月下旬に起きたという“事件”に注目する。舞台は北東部の54水産事業所。11月に処刑された張氏側近の張秀吉(スギル)党行政部副部長が所管していた。

 「不正に利権を独占している」との告発を受け、金第1書記の命令で乗り込んだ軍の査察部隊に対し、事業所幹部は「行政部長(張成沢氏)の許可なく、立ち入らせない」と激しく抵抗。銃撃戦になり、死者が出たともいわれている。

 「金正恩最高司令官の命令に公然と背いた」との報告を聞いた金第1書記が激怒し、最終的に張派排除を決断したという。

 行政部傘下の「54部」は水産事業に限らず、石炭や電力、日用品を軍部隊に供給し、軍の「生命線」を握る。もともと水産物や石炭輸出は軍の主要な外貨獲得源で、張氏率いる行政部が次々とこの利権を奪った。

 「ここをどこだと思っている。張部長の管轄だぞ」。金第1書記の命令で別の査察が行われた際にも、54部傘下の企業幹部はこう言い放ったと伝えられる。

 韓国の情報機関、国家情報院は「行政部の利権介入をめぐる他機関との軋轢(あつれき)が粛清の引き金になった」と分析する。正恩政権は昨年12月中旬の張氏処刑を公表するに当たり、張氏が「自分の部署を誰も触れられない『小王国』に仕立てた」と怒りを示した。

 中朝情報に詳しい李相哲龍谷大教授は「張氏には金第1書記も手出ししないとの過信があったのだろう」と指摘する。利権奪取を見せつけるように、金第1書記は張氏処刑後に軍の水産事業所を視察し、軍の水産部門職員を表彰した。

 今回の粛清は、金日成(イルソン)主席時代以来、幹部人事を握り、「党最大の実権組織」といわれた党組織指導部が主導したとされる。検閲部門トップの同部第1副部長には、たたき上げの趙延俊(チョ・ヨンジュン)氏が就任していた。

 組織指導部をめぐっては、同部が管轄していた警察などの司法権を、金正日(ジョンイル)総書記が後継者(正恩氏)の後見役となる張氏の行政部に移譲した経緯がある。「張成沢は純粋に党の人間ではない」。権限を奪われた組織指導部側はこう見下し、「張派排除が組織指導部長老らの宿願だった」(消息筋)とされる。

 一方で、「党が派遣した純粋な党の系譜だ」と組織指導部内で評価されていたのが、軍を監督する崔竜海(チェ・リョンヘ)軍総政治局長だという。金主席と抗日戦を共にした崔賢(ヒョン)氏を父に持つ「血統の良さ」ゆえの信任だった。

 崔氏が昨年、金第1書記の視察に同行した回数は150を超え、側近中で突出していた。張派への「軍の不満」と「組織指導部の意向」を金第1書記に進言できる立場にいたわけだ。

 金主席時代から政敵の粛清などで中心的役割を担ったのは国家安全保衛部だった。張氏はこれまで保衛部幹部らの失脚にもかかわったとみられており、張氏への反発は部内に根強い。結局、金元弘(ウォンホン)部長は張派排除に同調、党・軍・秘密警察の“3者連合”が成った。皮肉にも、金元弘氏と崔氏の地位を引き上げたのは張氏本人だったという。

 張氏は拘束前、金第1書記と直接会って弁明する機会を求めたが、阻まれたとも伝えられる。


処刑の張成沢氏の妻、党幹部の国葬の葬儀委に

2013-12-15 15:46:34 | 北鮮

張成沢氏処刑 恐怖の「労働新聞」書きっぷり
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20131214529.html
2013年12月14日(土)14:22
産経新聞

手錠姿で屈強な兵士2人に抱えられ、顔と左手には拷問とみられる痛々しいアザ…。北朝鮮の張成沢前国防委員長の法廷写真には背筋が凍った。直後の処刑は、体が粉砕される機関銃で行われた可能性が高いという。一体北朝鮮で今何が起きているのか。朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」を丹念に読み解くと、権力基盤が固まりきらない金正恩第一書記の孤高の姿がみえてくる。

 「素人みたいな言い方で恐縮ですが、これを読んだら日本に生まれてよかったと思いますよ」

 外務省で北朝鮮政策の実務を担う中堅官僚は、東京・新橋の小ぢんまりした焼き鳥屋の個室で、今月4日付の労働新聞「革命的信念は命より貴重」と題する論説の日本語訳をみせてくれた。4日後に党と政府のすべての役職を解任される張氏を念頭に、「裏切り者ほど汚れた者はいない」と断じ、粛清劇の始まりを告げたものだ。

 論説では金正日元総書記の教えをひもときながら、「領袖への絶対的信頼が体質化しているかが問題だ」と指摘する。

 「偉大な将軍は『どれほど長く党に忠実であっても、今日一瞬でも党に忠実でなければ忠臣とはなれない。一瞬でも別のことを考えたり、別の道を歩む者は、心が汚れ、病んだ人間で歴史に捨てられる。99%の忠臣などありえず、ひたすら100%だけがあるのみだ」

 100%の忠臣-。水内は冷や酒をあおりながら、不謹慎と思いつつも妻を思い出してしまった。「ひたすら100%の忠臣」が生死を分けるのなら、水内も銃殺刑に処されるかもしれないな。

 論説は「信念から脱線すれば、誰であれ革命の原則が絶対に許さない」とも記し、金氏の叔父で政権の実質ナンバー2ともいわれた張氏といえども許さない姿勢を鮮明にした。「誰もが生涯を後悔せずに暮らすことを望むが、領袖に対する絶対的な信念を持つことができず、難関に勝てずに信念を捨てるとき、変節というドブに落ちる」とも。

 張氏は北で経済再建を一手に引き受け、穏やかな経済開放に導こうとする中国と太いパイプを築いてきた。金氏はスイスへの留学経験を持ち、平成3年には偽造旅券で訪日し、東京ディズニーランドを訪れたこともある。北の経済改革で何をしなければならないか、張氏の役割を含め、骨身に染みてわかっているはずではないのか。

 外務官僚氏が、ササミの梅肉あえをつまみながら解説を始める。

 「中国は北の核・ミサイル開発に怒り金融制裁に乗り出したが、重油の供給停止など真に息の根が止まる措置に乗り出した気配はない。最近は平壌市内をタクシーが走り回り、携帯電話の加入者は200万人を超えたとの報道もある。経済はそんなに息詰まっていませんよ」

 ならば一層、張氏粛清は流れに逆行しているようにみえるのだが…。外務官僚氏はタブレットを取り出し、金氏が今秋、軍の演習を視察する写真を複数示した。

 「どの写真も金正恩は笑顔でしょ。軍との距離を縮めたいとの思いがにじみ出てますよ。逆にいえば、父から権力を継承して2年がたった今でも、国内の権力基盤が確立していないという証ですよね。外の空気を知る30歳の若き独裁者が、こんな笑顔を作るのはかなり無理していると思うのですが」

 金氏は写真で、拍手する軍人の肩を抱いたり指を指したりして、とびきりの笑顔をみせている。確かに軍との親密さを伝えようとする意図が伝わってくる。

 父の正日氏はすべてにおいて軍事を最優先する「先軍政治」体制を敷き、恐怖政治と引き換えに金王朝体制を盤石なものとした。父の急逝で指導者としての助走期間がなかった正恩氏は、父と同じ恐怖政治に頼らざるを得ないのだろうか。

 「よく張氏失脚で『指導部の若返り加速』とマスコミが指摘しますが、軍の影響力が強まるという点が重要だ。日本には決していいことではありませんが」

 外務官僚氏は芋焼酎の水割りをあおり、ほっとため息をつく。

 「軍が強いということは、核実験の再開やミサイル発射など、強硬的な態度を強める可能性が高いということだ。中国はこの半年間、北の核・ミサイルをめぐる6カ国協議を再開させるため、担当の武大偉大使が北や米国を飛び回っていたが、この流れにもブレーキがかかりかねない。日本人拉致事件の解決を考えても、いい流れではない」

 11月6日、平壌で張氏と会談した日本体育大の松浪健四郎理事長は、日本に好意的な印象を持っていると強く感じたという。

 「張さんは対面するなり『東京五輪おめでとう』と握手してきた。昨年から張氏を通じ、北朝鮮の国際オリンピック(IOC)委員が東京開催に協力するようお願いしてきただけに、『東京に一票入れてくれた』と強く感じた」

 張氏は帰り際、「来年も会おう」と笑顔を向けてきたという。まさかその1カ月後、機関銃で体をバラバラにされるとは…。

 13日の朝鮮中央放送によれば、張氏は処刑直前の特別軍事裁判で、「私は軍隊と人民に、現在、国の経済事態と人民生活の破局が広がっているにもかかわらず、現政権が何の対策も講じることができないという不満を抱かせようと試みた」と「クーデター」の動機を語ったという。張氏の言葉は、図らずも的確に北の実情をあぶりだしてはいないだろうか。

 張氏が中国との共同開発に奔走した「羅先(ラソン)経済特区」周辺などで、張氏を支持する声も多いという。平壌は裕福になったといえ、都市と地方、官民の貧富の差は拡大し、指導部への不満が底辺にたまり続ける北朝鮮。体制崩壊の足音は少しずつ大きくなっている。

 外務官僚氏を張氏の処刑後に再訪すると、「死刑執行を伝える北メディアは、リスクを冒しても『クーデター』という言葉を使い、張氏の殲(せん)滅(めつ)を宣言せざるを得なかったのだろう」と渋い表情を浮かべた。

 張氏を処刑した12日付「労働新聞」にはこんな記述がある。

 「全世界が見ている前で厳しく断固たる鉄槌(てつつい)を下したわが党の決断にすべての軍隊と人民が痛快感を抱いており、わが党が再び純潔なものになったという興奮で胸を熱くしている。われわれの眼光はますます明るくなり、心は軽くなった」

 この論説のタイトルは「元帥に従い、天と地の果てまで」。処刑直前の同紙には、「張氏を溶鉄炉にたたき込んで地上から体を消し去りたい」などと憤慨する市民の声もあった。

 「100%の忠臣」にはなれないが、読み進めながら、今夜は妻にケーキを買って帰ろうとの思いを強くした。日本に生まれたことを感謝しつつ。(水内茂幸)

処刑の張成沢氏の妻、党幹部の国葬の葬儀委に
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20131214-567-OYT1T00742.html
2013年12月15日(日)01:12
読売新聞

 【ソウル=中川孝之】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞(電子版)は14日、金正恩キムジョンウン第1書記の叔父で、政権ナンバー2だった張成沢チャンソンテク氏の処刑に関する記事を掲載した。

 最高指導者に挑戦する者は、「たとえ血を分けた肉親でも、ためらわず銃口を突きつける」と指摘、親族の処刑を正当化した。

 一方、朝鮮中央通信は14日、正恩氏が朝鮮人民軍の「設計研究所」を視察したと伝えた。張氏の粛清後に初めて伝えられた視察で、随行者の中で筆頭に紹介されたのは、崔竜海チェリョンヘ軍総政治局長(63)だった。

 同通信はまた、最近病死した党幹部の国葬の葬儀委員会のメンバーを報道。その中に、張氏の妻の金敬姫キムギョンヒ党書記(67)が確認され、健在である可能性が高い。


張成沢氏処刑 判決から読み解く粛清 張氏の政策、完全に否定

2013-12-14 10:43:15 | 北鮮

張成沢氏処刑 側近らにも粛清拡大
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20131214086.html
2013年12月14日(土)08:16
産経新聞

 【ソウル=加藤達也】張成沢氏の死刑執行を受け、今後、張氏の側近らに“血の粛清”が広がる可能性が出てきた。

 北朝鮮の朝鮮中央通信は13日の記事で、張氏が「敵に買収されて変節した者」や「背信者ら」と「グルだった」と主張。さらに、張氏に先立って公開処刑されたとみられている朝鮮労働党行政部の李竜河(リ・リョンハ)第1副部長と張秀吉(チャン・スギル)副部長について言及している。

 張成沢氏は公判で、「(2人をはじめとする)腹心は私に従うだろうと思った」と述べたとされ、記事は2人が“従犯”として処刑されたことを示唆している。

 同じ記事では、2009年11月の貨幣改革(デノミネーション)失敗の責任を追及され、10年に処刑されたと伝えられる朴南基(パク・ナムギ)・国家計画委員長(当時)についても、「(張成沢氏が)そそのかして数千億ウォンの通貨を乱発して途方もない経済混乱が起こるようにした」と指摘。処刑を張氏と関連づけて正当化しようとしている可能性がある。

 ただ、粛清を免れている側近もおり、粛清の範囲や理由、排除の方法など不明確な部分が多い。

張成沢氏処刑 正恩氏、冷徹に基盤固め 父死去2年、内外に継承強調
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20131214085.html
2013年12月14日(土)08:16
(産経新聞)

 【ソウル=名村隆寛】北朝鮮が、「反党・反革命的分派行為を働いた」として全職務から解任した前国防副委員長、張成沢(チャン・ソンテク)氏を解任からわずか4日で処刑した。17日に控える金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去2年を前に金正恩(ジョンウン)第1書記は、後継体制の完成とともに「叔父であれ逆らう者は容赦なく処断する」という極めて強硬な姿勢を内外に示した。

 敬姫氏の姿確認

 ラヂオプレス(RP)によると、北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは13日夜、金第1書記の記録映画を放映したが、その映像の中に金総書記の実妹で、張氏の妻だった金敬姫(ギョンヒ)氏の姿があるのが確認された。張氏の姿はなかった。金敬姫氏は9月10日を最後に北朝鮮メディアで動静が報じられておらず、夫の事件に関連して失脚したとの説もあった。

 朝鮮中央通信などによると、張氏の処刑は、2004年4月以降に共和国刑法第60条に盛り込まれたとみられる「国家転覆陰謀(クーデター計画)」が適用された。北朝鮮メディアは、8日の連行時の模様に続き、13日には死刑判決(12日)が下された際の手錠をかけられうつむく張氏の生々しい写真も公開した。

 ◆過去に比べ露骨

 北朝鮮では1956年に、中国で活動した延安派とソ連派が、67年には日本統治時代の朝鮮半島で抗日活動に携わった甲山派が、いずれも金日成(イルソン)(主席)派に対立するグループとして粛清された。金主席死後の金正日体制でも、姜成山(カン・ソンサン)首相らへの処分があったが、大々的な公表はせず、むしろ秘密裏に行われていた。

 張氏の処刑は、過去の粛清に比べても極めて露骨だ。しかも、処刑対象が最高権力者(金第1書記)に近い親族であり、65年にわたる北朝鮮の政治史の中で特異な事件といえる。

 北朝鮮はクーデター計画について明言し、「朝鮮人民軍最高司令官(金第1書記)の命令に従わないという反革命的な行為」を張氏が犯したことを強調している。反逆者、つまり金第1書記に逆らう者は親類であろうが、後見人であろうが処断するという“冷徹”な金第1書記の意志をはっきり示したことになる。

 張氏の解任や処刑を伝えた北朝鮮メディアは、「主体革命偉業継承の転換局面が今開かれている」とし、金総書記死去から現在まで「権力継承」の作業が続いていたことを示唆した。金主席が行った粛清の後と同様に、北朝鮮は金第1書記への「絶対忠誠」「団結」を強調している。

北強硬派、正日氏の遺訓で支配
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20131214084.html
2013年12月14日(土)08:16
産経新聞

 私は、朝鮮労働党政治局拡大会議が張成沢氏に「反党反革命分子」の烙印(らくいん)を押したとの北朝鮮の初の公式報道に接したときに、彼はまもなく死刑に処されるのではないかと判断した。

 なぜなら国家の上に党があり、党の上に首領がいる北朝鮮で「反党反革命」は誰であっても容赦されない反逆罪の代名詞だからだ。

 今回の張成沢氏処刑は金正恩氏の唯一指導体制確立のための措置ではない。その逆である。叔父の張成沢氏が隠然と力を持った金氏一族の政治に押され、張成沢氏の穏健派勢力と対立してきた強硬派勢力の“奇襲クーデター”である。

 金正日時代に「小枝切り」(一族の処刑)はあり得なかった。これが公然と行われたのだ。権力に力がみなぎっていた金正日時代は小枝を牽制(けんせい)すれば十分だったが、金正恩政権は小枝を根こそぎにしなければならないほど統治力が弱いということである。公開か非公開かもまた政権の力の差であろう。

 北朝鮮では首領だけでなく特権層も世襲される。ほかならぬ首領、金正恩一党が張成沢一党の世襲、増殖を恐れたのだ。

 張成沢氏処刑を通じ金正恩体制の変化を一言で要約すれば、金正恩氏は強硬派に囲まれた“首領の演技者”になったということだ。強硬派は、生きている金正恩氏の権威に服従しているのではなく、死んだ金正日氏の遺訓で北朝鮮を支配しようとしている。

 張成沢氏の粛清後、労働新聞などの媒体は金正恩氏の唯一指導体制を今更のように強調している。誰もその世襲を疑ったり否定したりする者はいなかったというのにである。何より見苦しいのは、昨日まで指導者の叔母の夫だった張成沢氏に向かい、一般の住民の怒りまでも動員していることだ。

 張成沢氏は女性問題などの放蕩(ほうとう)な私生活まで罪状に挙げられた。金正日氏の妹である金敬姫(キム・ギョンヒ)氏と張成沢氏の不和はすでに以前から知られていた。しかし北朝鮮では首領やその姻戚の私生活は口外すること自体、厳格な法に問われる。このような暴露は、北朝鮮住民にとって類例のない衝撃である。

 金敬姫氏は夫から無視されるほどのみすぼらしい女だったのか? 首領は絶対神だが、親戚は人間以下に堕落していたということなのか?

 政治局拡大会議で首領一族の聖域を侵してまで張成沢氏を中傷するというのは、金敬姫氏の名誉も奪う極度の冒涜(ぼうとく)、軽蔑である。強硬派勢力の野望が、金敬姫氏の人格までおとしめてしまった会議だった。

 金正日時代は、内部粛清は徹底的に隠蔽(いんぺい)し外に漏れないよう厳格に管理されていた。その北朝鮮が8日の張成沢氏全職解任を対外通信社の朝鮮中央通信で先に報道し、朝鮮中央テレビや労働新聞といった国内媒体の報道を翌日に回した。国内で報じることができなかったのは、その時点ではまだ、対内的に説明を要する部分が多くあったことの証左といえる。

張成沢氏処刑 「国家転覆画策」即執行
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20131214082.html
2013年12月14日(土)08:16
産経新聞

 【ソウル=加藤達也】北朝鮮の国営朝鮮中央通信は13日、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の叔父で後見人とされた前国防副委員長の張成沢(チャン・ソンテク)氏(67)が処刑されたと伝えた。12日に開かれた特別軍事裁判で、クーデターを画策した「国家転覆陰謀行為」の罪で死刑判決が下され、即時執行されたとしている。北朝鮮が指導層の軍事裁判や刑の執行を公表するのは極めて異例。

 張氏は8日に全役職から解任されたばかり。金正日(ジョンイル)総書記の死去から2年となる17日を前に、対中関係や経済建設面で強い権限をふるってきたとされる張氏を処刑し、金第1書記の独裁体制構築の総仕上げを急いだものとみられる。特別軍事裁判所は秘密警察の国家安全保衛部に所属。同通信によると裁判所は、張氏が「政権への野心に狂って分別を失い」、軍を動員してのクーデターを画策していたと指摘した。

 法廷で張氏は「国の経済と生活の破局が広がっているにもかかわらず、現政権が何の対策も講じることができないという不満を軍隊と人民に抱かせようとした」と、クーデターを図ったことを認めたとしている。

 朝鮮中央通信はまた、張氏は「クーデター実行の時期は決めていなかったが、経済が完全に落ち込み、国家が崩壊直前に至れば、全ての経済機関を内閣に集中させて自身が総理に就任するつもりだった」とも陳述したとし、経済部署を中心に権力掌握を図り、「誰も触れられない『小王国』に仕立てた」と強調した。さらに張氏を「万古の逆賊だ」と指弾し、最高量刑の死刑を適用。起訴事実は「百パーセント立証され、被告によって全面的に認められた」と判決を正当化した。処刑方法は明らかにされていないが、韓国の国家情報院は「機関銃で射殺された」との見方を示した。

張成沢氏処刑 判決から読み解く粛清 張氏の政策、完全に否定
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20131214083.html
2013年12月14日(土)08:16
産経新聞

 北朝鮮国営メディアは張成沢氏の処刑に至った判決について詳細に伝えた。その「罪状」を読み解くと、張氏が進めた中国に依拠した経済路線と外交政策の“否定”が浮かび上がる。(桜井紀雄)

 「仕方なく席を立ち上がっておざなりに拍手し、傲慢に振る舞い、軍と人民の怒りを呼んだ」。約18分間読み上げられた「罪状」で真っ先に挙がったのが、金正恩第1書記が金正日総書記の後継者として登場した2010年の朝鮮労働党代表者会での態度だ。

 ◆軍の怒りを“代弁”

 張氏は金総書記の長男で中国などで活動する金正男(ジョンナム)氏を世話した経験もあり金第1書記の後継者就任に慎重だったといわれる。「正男氏側に立っている」との臆測がつきまとってきた。「判決」は「後継問題を妨害する大逆罪を働いた」と糾弾。莫大(ばくだい)な資金を投じて進む記念碑設置など金第1書記の偶像化を「黙殺した」ことも罪に挙がった。

 経済をめぐる軍部との軋轢(あつれき)も垣間見える。

 経済立て直しに向けた権限の自身への集約が、金総書記時代の「国家機構を無視し、内閣機関を自らの下に属させ、外貨稼ぎを牛耳った」とやり玉に挙がった。金総書記時代の法令を「修正すればよい」と発言したとされることも「妄言」だと切り捨てられた。

 張氏が目を付けたのが、軍部が持つ鉱山開発など「外貨利権」だった。次々に利権を剥奪し、対中貿易を通じ財源確保を図ってきたとされるが、「石炭など貴重な資源をむやみに売り飛ばさせた」と指弾された。張氏失脚の背景に、利権を奪われた軍部の反発を指摘する見方があり、判決は半ばこれを裏付けた形だ。

 ◆対中接近いらだち

 国の名指しこそしないものの、「罪状」からは張氏の対中姿勢へのいらだちがうかがえる。

 「売国行為」の一つに挙げるのが、北東部の経済特区、羅先(ラソン)港の使用権を中国やロシアに「50年期限で売り飛ばした」ことだ。「外部世界の『改革家』との認識を利用しようと妄想した」との言及もある。

 「改革家」はまさに中国で広く持たれている張氏に対するイメージで、昨夏の胡錦濤国家主席(当時)との会談など中国側も張氏の存在を重視してきた。

 そして「途方もない経済混乱」を招いた09年のデノミネーション(通貨呼称単位の変更)は「背後で操った」とされた。張氏の経済路線を否定した上で、失敗した政策の責任は全てなすりつける意図が浮かぶ。

 軍部と決定的に対立しても核やミサイル実験に反対し、米韓などとの交渉を引き出そうとしてきたとされる対外姿勢もまた、「米国とかいらい逆賊一味(韓国)の『待ちの戦略』に便乗し、国を崩壊させようとした」と、「反党・反国家・反人民的罪悪」の一つに結論付けられた。

 北朝鮮情勢に詳しい李相哲龍谷大教授は「張氏の政策は限られた現状ではある種、常識的といえた。ブレーキ役を失った政権はさらに強硬策に傾きかねない」と指摘する。


張成沢氏処刑 クーデター画策、激しく非難 韓国機関「機関銃で射殺

2013-12-13 17:15:03 | 北鮮

張成沢氏処刑 解任4日で執行、「叔父でも容赦しない」強硬姿勢を誇示
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20131213539.html
2013年12月13日(金)11:36
産経新聞

 【ソウル=名村隆寛】北朝鮮が、「反党・反革命的宗派行為を働いた」として全職務から解任した前国防副委員長、張成沢(チャンソンテク)氏を、解任からわずか4日で処刑した。17日に控える金正日(キムジョンイル)総書記の死去2年を前に金正恩(ジョンウン)第1書記は、「叔父であれ自分に逆らう者は容赦なく粛清する」という極めて強硬な姿勢を内外に示した。

 張氏の犯した「敵らとの思想的同調」「国家転覆陰謀行為」が共和国刑法第60条に該当し、死刑に処されたという。朝鮮中央通信は張氏による「クーデター(政変)計画」に言及しており、処刑は2004年4月以降に同条に盛り込まれたとみられる「国家転覆陰謀(クーデター計画)」が適用されたもようだ。

 北朝鮮の国営メディアは、8日の党政治局拡大会議で連行された張氏の写真に続き、死刑判決が下された際の手錠をかけられうつむく張氏の生々しい写真も公開した。

 北朝鮮では1956年に中国で活動した延安派とソ連派が、67年には日本統治時代の朝鮮半島で抗日活動に携わった甲山派が、いずれも金日成(イルソン)主席に対立するグループとして粛清された。張氏処刑は過去の粛清に比べても極めて露骨であり、しかも、処刑対象が最高権力者(金第1書記)に近い親族であるという点で、65年にわたる北朝鮮の政治史の中で、特異な事件といえる。

 北朝鮮は張氏のクーデター計画について明言し、「朝鮮人民軍最高司令官(金第1書記)の命令に従わないという反革命的な行為」を張氏が犯したことを強調している。反逆者、つまり金第1書記に逆らう者は親戚であろうが、後見人であろうが容赦なく処断するという“冷徹”な金第1書記の意志を張氏処刑ではっきり示したかたちだ。

 過去数回“復活”を果たし、権力中枢に返り咲いた張氏だが、死刑により、この世自体から姿を消した。同時に、クーデター計画を北朝鮮当局が認めたことで、北朝鮮の上層部で、金正恩体制への不満や反発が存在していたことも一方で明らかになった。

 中国とのパイプがあるとされた張氏を処刑した金第1書記は、中国の眼を無視する形で処刑に踏み切った。対外関係よりも、張氏の処分が喫緊の課題であったようだ。

 金主席の粛清後と同様に、北朝鮮では金第1書記への「絶対忠誠」が強調されている。張氏の処刑後、張氏に関係のある人物への徹底した粛清が続けられるのは確実だ。


張成沢氏処刑 クーデター画策、激しく非難 韓国機関「機関銃で射殺」
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20131213546.html
2013年12月13日(金)12:16
産経新聞

 【ソウル=加藤達也】北朝鮮の国営朝鮮中央通信は13日、金正恩(キムジョンウン)第1書記の叔父で後見人とされた前国防副委員長の張成沢(チャンソンテク)氏に対し、特別軍事裁判所が12日に開いた裁判で、クーデターを画策した「国家転覆陰謀行為」の罪で死刑判決を下し、即時執行したと伝えた。

 北朝鮮が指導層の軍事裁判や刑の執行を公表するのは極めて異例。張氏は8日に全役職から解任されたばかりで、金正日(ジョンイル)総書記の死去から17日に2周年を迎えるのを前に、対中関係や経済建設面で強い権限をふるってきたとされる張氏を処刑することで、金第1書記の独裁体制構築の総仕上げを急いだものとみられる。

 特別軍事裁判所は、国家安全保衛部に所属。同通信によると、裁判所は、張氏が「政権への野心に狂って分別を失い」軍を動員してのクーデターを画策していたと指摘した。

 張氏は罪状について、法廷で「軍隊と人民に国の経済実態と生活の破局が広がっているにもかかわらず(金第1書記の)現政権が何の対策も講じることができないという不満を抱かせようとした」と陳述したとし、金第1書記を対象としてクーデターを起こそうとしたことを認めたという。

 同通信はまた、張氏は「クーデター実行の時期は決めていなかったが、経済が完全に落ち込み、国家が崩壊直前に至れば、すべての経済機関を内閣に集中させたうえで自身が総理に就任するつもりだった」と陳述したとし、張氏が経済部署を中心に権力掌握を図ったと強調した。

 判決は、張氏を「凶悪な政治的野心家・陰謀家であり、万古の逆賊である」と激しく指弾し、最高量刑の死刑を適用した。処刑の方法や場所などは明らかにされていないが、韓国の与党議員は、情報機関からの報告として、「機関銃で射殺されたと推定される」と述べた。

 韓国政府は13日、張氏の処刑を北が発表したことを受け、国家安保政策調整会議を緊急開催。軍や情報機関などが北朝鮮の動向を注視している。

正恩政権内部で激しい権力闘争…張成沢氏処刑
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20131213-567-OYT1T00534.html
2013年12月13日(金)13:50
読売新聞

 【ソウル=豊浦潤一】北朝鮮が張成沢チャンソンテク氏を処刑したことは、発足から2年足らずの金正恩キムジョンウン政権内部で軍と張氏勢力との激しい権力闘争が繰り広げられていることをうかがわせる。

 これまで金王朝一族が処刑されたことは確認されておらず、「聖域」が侵されたことは金王朝の権威が損なわれたとも言える。金正恩第1書記(30)の威信もむしばまれ、体制への「重し」として機能しなくなることも考えられる。

 北朝鮮は張氏の粛清で正恩氏の唯一指導体制が強化されたと宣伝するが、ある韓国政府関係者は、「正恩氏は『お飾り』に過ぎない。内実は、軍部強硬派が好きなように操る全く別の国になるかもしれない」と本紙に語った。

 正恩氏の叔母で張氏の妻、金敬姫キムギョンヒ党書記(67)は病弱説が流れ、この3か月間、動静報道が途絶えていることも不安定材料だ。敬姫氏は、正恩氏の父で自身の実兄にあたる金正日キムジョンイル総書記が残した「遺訓」を解釈する権限を持ち、政策論争を収拾する役割を果たすとみられてきた。


ミサイルと核「米国を狙う」 北朝鮮国防委員会が声明「全面対決戦に突入」

2013-01-24 17:54:44 | 北鮮

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20130124547.html
2013年1月24日(木)13:38
産経新聞

 【ソウル=加藤達也】北朝鮮の国防委員会は24日、声明を発表、「米国とそれに追従する不純勢力の対朝鮮敵視策動を粉砕し、全面対決戦に突入するであろう」と警告し、「高い水準の核実験」の実施を、「反米闘争の新たな段階」などと恫喝した。実施の時期については言及していない。朝鮮中央放送などが同日伝えた。

 声明は、国連安全保障理事会が北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイル発射を受け、対北朝鮮制裁を強化する決議を採択したことについて、「世紀を越える反米闘争」が「新たな段階」に入ったとし、「衛星と長距離ロケット、高い水準の核実験が米国を狙うことになる」と明言した。3度目の核実験実施を示唆しており、朝鮮半島情勢の緊張が一気に高まるのは必至だ。

 また非核化に言及し、「米国の敵視政策がより危険な段階に入っている以上、朝鮮半島の非核化ではなく、米国など諸大国の非核化実現に総力を集中すべきだ」とし、北朝鮮の非核化議論を棚上げし、米国など核兵器保有国の非核化を優先させるべきだと主張している。


北ミサイルに中国製や欧州製の部品…韓国国防省

2013-01-22 05:04:39 | 北鮮

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20130121-567-OYT1T01069.html
2013年1月21日(月)21:27
読売新聞

 【ソウル=門間順平】韓国国防省は21日、北朝鮮が昨年12月に発射した長距離弾道ミサイルから分離し、韓国軍が回収した1段目ブースター(噴射装置)部分について2回目の調査結果を発表。

 センサーなど電子部品の一部が中国と欧州4か国で製造されたものだったことを明らかにした。いずれも、ミサイル規制の国際的枠組み「ミサイル関連技術輸出規制(MTCR)」には抵触しない製品だったという。

 同省は「国際社会の制裁措置で、最新技術の導入と部品調達が制限されているにもかかわらず、北朝鮮は実験を重ねることで、ミサイルの完成度を高めている」と指摘した。

 同省によると、1段目ブースターには、中距離弾道ミサイル「ムスダン」のロケットエンジンを転用した4基の主エンジンのほか、姿勢を制御する補助エンジン4基が装着されていた。


緊急経済対策 F15改修、領域警備も。防空識別圏に中国戦闘機 

2013-01-11 16:42:06 | 北鮮

緊急経済対策 F15改修、領域警備も
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20130111086.html
2013年1月11日(金)08:02
(産経新聞)

 緊急経済対策 F15改修、領域警備も政府が11日に閣議決定する緊急経済対策で、沖縄県・尖閣諸島周辺での中国による領海侵入や領空侵犯を踏まえ、領域警備体制の強化策を盛り込むことが10日分かった。

 これを受けて15日に閣議決定される平成24年度補正予算案に、航空自衛隊のF15戦闘機4機の近代化改修、海上保安庁の領海警備体制の強化などの経費を計上する。

 閣議決定する緊急経済対策は「安心の確保」の項目で「変化する安全保障環境への適応」「領海警備体制の強化」などを掲げた。

 これに基づき、防衛省は中国機の領空侵犯時に緊急発進(スクランブル)しているF15の改修のほか海上自衛隊の哨戒ヘリコプターSH60Kの3機分、03式中距離地対空誘導弾(中SAM)1個中隊分の整備費を補正予算案に盛り込む。

 北朝鮮による長距離弾道ミサイル発射を踏まえ、空自の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)ミサイル取得の経費も計上。大規模災害に備え、輸送ヘリ1機、救難ヘリ2機、掃海・輸送ヘリ2機も整備する。

 補正予算案での防衛関係予算の計上額は約2124億円。そのうち、約1805億円が「緊急経済対策」として計上される見通しだ。

防空識別圏に中国戦闘機
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20130111087.html
2013年1月11日(金)08:02
(産経新聞)

 政府関係者によると10日昼ごろ、沖縄・尖閣諸島北方の東シナ海で、中国軍の戦闘機数機が日本の領空の外側に設けられた防空識別圏に入った。航空自衛隊のレーダーが捕捉し、那覇基地からF15戦闘機を緊急発進(スクランブル)させて対応。中国機はまもなく防空識別圏を出た。領空侵犯はなかった。

 戦闘機は少なくとも2種類で、10日午前から午後にかけて防空識別圏近くを飛行していたという。

 東シナ海では昨年9月の尖閣国有化以後、国家海洋局のプロペラ機のほか、軍所属の航空機が頻繁に日本の防空識別圏に入り、領空への接近飛行を繰り返している。

 今回は戦闘機であるため、防衛省は警戒を強めている。


北の工作員 特殊暗号駆使、国内で暗躍。父は平壌・京大は防衛省…北工作員に暗号メール

2013-01-11 13:43:40 | 北鮮

北の軍関係者にリポート不正送信=米調査会社作成、社長再逮捕―大阪府警
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jiji-10X863/1.htm
 2013年1月10日(木)21時39分配信 時事通信

 米国の調査会社が作成した軍事技術のリポートを無断複製し、北朝鮮国内の軍関係者に送ったとして、大阪府警外事課は10日、著作権法違反容疑で、運送会社社長吉田誠一容疑者(42)=詐欺罪で公判中=を再逮捕した。
 同課によると、吉田容疑者は軍関係者の指示で外交防衛などに関する情報を収集しており、工作員とみられる。容疑を否認しているという。
 逮捕容疑は、2009年9月29日、転売目的で米調査会社日本法人のウェブサイトから「軍事用通信技術評価」などと題する英文リポート2点(1万3000ドル)をダウンロードして無断複製し、メール送信した疑い。
 同課によると、送信先は北朝鮮の軍関係者で、吉田容疑者は事前にメールで入手の指示を受けていた。事件の3日前に中国に行き、翌日に帰国した後、2万2500ドルを両替しており、中国で軍関係者から代金を受け取ったとみられる。
 通信用として、文書データを風景写真に偽装する暗号化ソフトや、「軍事資料→輸出会社」などと記載したメールの解読表を使っていたという。
 同容疑者は朝鮮大学校出身。07年に日本国籍を取得しており、府警はこれ以降、軍関係者の指示で活動するようになったとみている。

北の工作員 特殊暗号駆使、国内で暗躍
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20130111119.html
2013年1月11日(金)08:05
(産経新聞)

北の工作員 特殊暗号駆使、国内で暗躍 日本で生まれ育った男の裏の顔は、スパイ映画さながらの暗号を操る北朝鮮のエリート工作員だった。吉田誠一容疑者の押収パソコンからは、文書データを画像データに置き換える北仕様の特殊暗号化ソフトも見つかり、工作員が暗躍する実態が生々しく浮かんだ。

 平壌は「父」、北京は「母」、防衛省は「京都大」、自衛隊は「大阪大」。吉田容疑者が北の軍関係者らとやり取りした英語のメール文面には、父母兄弟や大学名の名詞が不自然な形で使用されていた。いずれも本来の意味を置き換えた工作員間の隠語で、約半年から1年の期間で変えていたとみられる。

 吉田容疑者のパソコンにはデータ隠蔽(いんぺい)技術「ステガノグラフィー」も搭載され、プログラムを作動させると、文書ファイルが雪山などの画像データに“化ける”仕組みだったという。

 府警によると、吉田容疑者は朝鮮大学校在学中に非公然組織「学習組(がくしゅうそ)」のメンバーに認定されたエリート中のエリート。捜査関係者は「学生のうちから入るのは珍しい。語学堪能で分析力がある」とみている。

 吉田容疑者は在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)機関紙の編集に携わった後、日本国籍を取得。経歴を伏せて北朝鮮情報を取り扱う民間団体や国立大大学院などに潜入し、脱北者情報や日本の軍事関連情報の収集にあたっていたことがすでに判明している。

父は平壌・京大は防衛省…北工作員に暗号メール
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20130111-567-OYT1T00695.html
2013年1月11日(金)13:32
(読売新聞)

父は平壌・京大は防衛省…北工作員に暗号メール 兵器開発に関する調査報告書を無断複製し、海外に送ったとして、大阪府警外事課は10日、別の詐欺事件で逮捕、起訴された兵庫県尼崎市、運送会社社長・吉田誠一被告(42)(公判中)を著作権法違反容疑で再逮捕した。

 吉田被告は「北朝鮮関係者の指示で情報収集した」と供述しており、府警は、吉田被告を工作員とみて裏付けを進める。

 〈妹のところで京都大学の写真を受け取る〉。一見、当たり障りのないメール文が、実は、〈マレーシアで防衛省の資料を受け取る〉という暗号文だった。府警はこの日、吉田被告が使っていた暗号用の文字変換表などを公表した。風景の画像ファイルの中に文書情報を隠すパソコンソフトも使っていたといい、IT技術を駆使した「工作活動」の一端が垣間見られるという。

 発表によると、吉田被告のパソコンから、文書を画像の中に埋め込む隠蔽ソフトを検出した。

 入手した情報を画像に偽装して海外へ送信していた履歴も多数あり、冠雪した山々の風景画像に文章が隠されていたファイルも見つかった。

 また、「平壌」を「父」に、「マレーシア」を「妹」などに置き換える文字変換表も保存されていた。それに基づいてメール文章を変換すると、海外での資料受け渡しを指示する内容などが浮かび上がったという。

 


北ミサイル、ICBM開発狙い?韓国が残骸分析

2012-12-24 10:48:39 | 北鮮

北ミサイル、ICBM開発狙い?韓国が残骸分析
2012年12月24日(月)02:14
(読売新聞)

北ミサイル、ICBM開発狙い?韓国が残骸分析 【ソウル=門間順平】韓国国防省は23日、北朝鮮が12日に発射した事実上の長距離弾道ミサイル(3段式)に関し、韓国軍が先に回収した1段目ブースター(噴射装置)の残骸を調査した結果を発表した。

 同省は、残骸からミサイル用の酸化剤が検出されたことなどから、今回の発射が大陸間弾道弾(ICBM)開発を目的とした可能性が高いと結論づけた。

 同省関係者はまた、黄海で新たに1段目の燃料タンクやエンジン連結リングなどの残骸を21日に回収したことを明らかにした。

 調査された残骸は、1段目の酸化剤タンク部分。酸化剤は、エンジンでの燃料の燃焼に必要な酸素を供給する。同省によると、民生用ロケットでは一般に液体酸素が酸化剤に用いられるのに対し、残骸からはミサイルに使われる「赤煙硝酸」が検出された。