中丸ダンクス活動日誌

世田谷区のミニバスチーム、中丸ダンクスのブログです。試合や様々なイベント、日々の出来事、体験会の情報など掲載中です!

コーチインタビューその5 木下コーチ

2022-11-04 18:34:02 | コーチにインタビュー🎤

ダンクス・コーチ陣へのインタビューシリーズですが、いよいよ今回が最終となります。お話を伺うこちらも、コーチの皆さんのバスケへの考え方だけではなく、バスケを通じて学んだこと、一つのことに打ち込むことで見える世界など、非常に多くのことを学ばせていただくことができました。

 

第五回、今回登場いただくのは頼れる兄貴、木下コーチです👏👏👏。子供たちにバスケを通じて学んでほしいのは、自分で考えて答えを見つけること、というご自身の哲学がとても心に響くインタビュー、お楽しみください。

 

 

【ご自身のプロフィールを教えていただけますか?】

 

日本体育大学、児童スポーツ教育学部の4回生です。花田コーチと同じ学部ですね。小学生が対象の学問ですが、子供の発育期の中でも、特に小学生は学問だけでなく心身ともに自己形成の上でとても重要な時期になります。他の教育学部と同じように国算理社の義務教育プログラムに加えて体育、スポーツに特化したカリキュラムを学んでいます。

 

体育も、大きくは運動と保健に分かれるのですが、保健は中学からなので小学校では実技が中心になります。自分の体をコントロールする運動実技に加えて、栄養と身体の発達、怪我の処置など。それから、心技体で大事なメンタル(児童心理学)も含まれます。

 

元々運動好きだったのですが、最初は高校の体育教員になりたいと考えていました。ただ、教育とは何か?という問いに自分なりに向き合って考えた時に、自分が本当にやりたいのは体育指導だけでなく生徒の人格形成に関わることなんだ、と気付いたんです。高校生では遅いとは言いませんが、まだ人として未成熟な段階である小学生に教えたいと思った、ということですね。これは実家が保育園、ということも影響したのかもしれません。

 

※保育園で子供と触れ合うのが楽しみ、という帰省時の一枚

 

出身は、鹿児島県の最南端にある指宿市(いぶすき市)という港町⛵️です。すぐ後ろが山で、前には海が広がっている自然に囲まれた町で、高校卒業までそこで育ちました。映画の『崖の上のポニョ』を観られた方は、その舞台となった広島県の鞆の浦をイメージしていただけると近いかもしれません。世田谷区よりもっと小さくて、極端な話「下馬」くらいのサイズ感です。

 

ちょっとした小ネタですが、インスタントラーメンの日清どん兵衛で使われている粉末の鰹節は、地元の工場で作られています。今度どん兵衛を食べられることがあれば、お、これが指宿か、と思い出していただければ🤗

 

【子供の頃の木下さんについて教えてください】

 

いやもう、それはやんちゃな子供でした😆 どちらかというと野球、バスケ、サッカーなどのスポーツよりは、道が整備されていない山を駆け回ったり、住宅地でも壁に上ったり屋根の上を走ってみたり。今でこそクロスカントリーやパルクールという立派なスポーツになっていますが、当時はただただ親に怒られそうな遊びばかりやっていました笑

 

【バスケ選手としての経歴を教えてください】

 

バスケ🏀は中学校から初めて、高校でもバスケ一本でした。小学生の時は6年間水泳🏊‍♂️で、高学年では陸上短距離🏃‍♂️も経験しました。どちらもタイムで全ての勝負が決まる、完全な個人競技というバスケとは全く異なる世界を経験できたのはプラスでした。

 

●バスケを始めたきっかけは父親の影響が大きいですね。父もバスケをやっていたのですが、高校では最初、地区最下位だったそうです。当時その学校ではスポーツを一生懸命やるのはダサい、という風潮があったらしいのですが、その中で良い意味での傲慢さいうか、よく言えばリーダーシップを発揮して、ボロ負けが当たり前だったチームを引っ張って3年後には地区トップを倒すまでにチームを伸ばすことができたという、映画『コーチカーター』を地で行くような話を聞かされていました。

 

自分たちがやってきたことを信じて何かを成し遂げる、夢を語って実現する。このチームで勝って伝説を残したい。大げさな言い方かもしれませんが、個人の思いをメンバー全員で共有して、目的を変化させていったわけです。

 

父親が私に対してバスケを勧めてきたことはないのですが、彼が私に教えてくれたこと、その道をたどるツールがバスケだったというわけです。その意味でバスケは私にとってスポーツ種目というより概念に近い部分もあったので、結果的に自分がバスケを選んだのも自然なことだと思います。

 

※高校時代の写真。赤ユニフォームが木下コーチチーム

 

 

あとは、その時期に漫画の『スラムダンク』と出会ったのも大きかったです。ご存じの方も多いと思いますが、あの漫画は単なるバスケの試合だけではなく、登場人物がバスケを通じて成長していく物語ですよね。各プレイヤーに自分の姿を投影し、アッという間に夢中になりました。

 

一番好きなプレイヤーは綾南のキャプテン、魚住です。魚住は不器用な縁の下の力持ちなんですが、人への伝え方が不器用で。でも相手のことを本気で考えて、口で言うよりも行動で見せてヒントをあげる。自分とどこか似ているところがあるな、と感じたのも含めてそういうところがとても好きでした。宮城リョータも大好きで、感情を爆発させる一方で、ガードに必要な冷静さと切り替えができる。今読んでもシビレますよね😊

 

【中高でのバスケ活動はどんな感じだったのでしょうか?】

 

とてもリアルな話ですが、中学では地区下位から抜け出せない驚くほど弱いチームでした。地元で育った両親が中学生だった時の外部コーチがそのまま指導していたんです。バスケには時代に合わせた技術の進化、戦術やシステムがあるわけですが、ご想像の通り、昔からの教え方から変わらない古いスタイルだったと思います。

 

バスケを始めて間もない頃から、何となく自分のチームは地味だな、という印象を持っていました。基礎練習をしていても、これがバスケのどういう状況で何に役立つの?というのが見えなかったんです。例えばダッシュにしても、相手にフェイクを入れた直後にダッシュでギアを入れると抜ける、という「腑に落ちる」感じが欠けていたというと伝わりますでしょうか?

 

【具体的にそれを感じた出来事などはありましたか?】

 

それを強く感じたのは、中学2年生の時に地区選抜選手で選ばれた時です。東京でいうと世田谷区選抜メンバーくらいの感じで、所属チームからは一人そこに選ばれました。当然、選抜チームでは地区中学校トップクラスのコーチが担当します。彼らが教える練習に、自分は全く付いていけない。自分はそれまで単純なパス、ドリブルの練習をしてきたのですが、彼らは得点を入れるための高度なチーム連係システムの「手段」としてパス、ドリブルを捉えている。ディフェンスもしかりです。

 

自分の中学に戻り、そこで教わった練習メニューを導入するようにコーチを説得しました。先ほど「得点のための手段」と表現しましたが、実際には、人類に火があるないでは違う、くらいのギャップだったんです。バスケとは?という視点が一気に広がった出来事でしたし、それは自分だけでなくチームにもとても大きな影響をもたらしたと思っています。

 

 ※中学時代、速攻レイアップを決める木下コーチ

 

【ダンクスの選手がここから学べることは何でしょうか?】

 

一聴すると「いいコーチに教われ」という話に聞こえますが、そこではないんです。選手に伝えたいのは「自分が必要とするプレイ、技術は何なのかを常に考えてほしい」、ということです。そして動いてほしい。ハングリー精神を持っていれば、目の前にヒントが示された時に気付くことができますし、自分で見つけたものは理解できる。一方で、そうでない選手は目の前のヒントに気付かないわけです。先ほど魚住の話をしましたが、ライバルの赤木が試合で苦戦している時に魚住がヒントを与えるシーンがあります。漫画の中の話ではありますが、本当に集中していれば、それが試合中であってもヒントに気づくことはできると思います。

 

【木下さんがダンクスのコーチになられた経緯を教えてください】

 

日体大には色んな近郊の小中高から部活動ボランティアの要請がくるのですが、3回生の夏休み前にダンクスのコーチ応募を見つけました。将来小学校でミニバスを教えたいと考えていたので、気楽な感じでおそるおそる伺ってみた、というのを覚えています🤗

 

【おそるおそる、ですか?】

 

単純に、東京の世田谷区ということで、それまで自分が関わってきたバスケとは違う、価値観が全く異なる保護者の皆さんや子供たち、それからコーチがいらっしゃること、一言でいうとコミュニティーにどう溶け込めるか、「気楽におそるおそる」伺ってみた、と🤗

 

ただ、見学に伺う前からダンクスでお世話になろうと決めていました。自分の性格の話ですが、一旦関わったら何か気に入らないことがあったから断るというのはないんです。問題があれば逆に自分が働きかけて内側から良くしよう、という考え方で。

 

【実際のダンクスの印象はいかがでしたか?】

 

コーチ、子供、保護者、この3者の関係が非常にオープンなことに驚きました。そして、彼らがやっているバスケがこんなに自由なんだ、ということにも驚きました。自分がやってきたバスケは、コーチが絶対的上位で、選手はそれに従う縦の世界だったのでそのギャップですね。このフラットな伸び伸びした感じは、本当に経験できてよかったことの一つです。

 

 

 【ダンクスで教えていて難しいところや、こうしたい、というところはありますか?】

 

正直、難しいところはないですね。ある意味、これは自分が理想としていたコーチング体制なんです。縦社会ではなく、一緒に同じ立場でチーム全体が上達していく。正解が見えなくてもいいんです。コーチがすぐに答えるのではなく、質問に質問で返して皆で答えを探すことの方が大事です。

 

こうしたい、という話でいうと、子供たちが自分たちの練習や試合の映像📺、プロの試合を見て考える習性をつけてほしいですね。そこから子供たちでミーティングして、自分たちに必要なモノは何か?シュート技術が足りないのか、リバウンドが弱いのか、パスが出せていないのか?それとも声が出ていない?これを自分たちで考えて答えを見つけてほしいです。

 

 【コーチングで気をつけていることはありますか?】

 

否定はしない、ということです。人としてやってはいけないことは別として、子供の疑問や行動に対して間違っている、という答えは返しません。まずは何故それが疑問なのかを聞いてみることが先なので、「指導より対話」という会話スタイルを心がけています。

 

【恒例の質問になりますが、最初に買ったバッシュを教えてください】

 

最初のバッシュではないのですが、一足とても思い出深いシューズ👟の話があります。何足か履きつぶした4足目の時が、先にお話しさせていただいた地区選抜で選ばれた頃だったんですね。強豪選手揃いでスタメンが取れない中、ある試合での私のプレイをコーチが評価してくれて、次の試合でスタメンに入れたんです。これは、自分だけでなく、親、所属する中学からしてもなかなかすごい出来事だったんですが、その試合の後に父親が「これ、開けてみろ」といって箱🗃をくれました。

 

その中には当時のバスケマンでは知らない人がいないアシックスの最高のバッシュ「ポイントゲッター」が入っていました。特別な皮、パープルのライン、、、今でもよく覚えています。当時でも3万円以上したと思います。シューズそのものが嬉しかったのはもちろんですが、父親が認めてくれた、という部分も大きかったかもしれませんね。

 

【好きなバスケチーム、選手を教えてください】

 

●Bリーグで活躍している河村勇輝です。彼を見た時に、まさに自分のプレイスタイルだと思いました。今のバスケは身長よりもスピードやシュート力、判断力などの総合能力が必要とされますが、その点で彼は非常に上手いプレイヤーだと思います。

 

NBAの絶対的な人気プレイヤーから学べる点も多いのですが、自分に近いプレイスタイルの選手がどのような動き、技を使っているかという視点でバスケを見る、というのは役立ちますよ。

 

 

【話は戻りますが、栄養学を学ばれている中で、日常で気を付けている点などありますか?】

 

自炊の和食中心で、味噌汁は必ず毎日摂っています。栄養と体は表裏一体なので、何を摂るかの重要性は機会があれば皆さんにお伝えしたいことの一つです。一般的に栄養の話だとタンパク質などバランスよく何を食べるかという会話になりがちですが、私自身は逆に「何を摂らないか」という視点を普段から持つようにしています。

 

例を挙げると小麦、牛豚、牛乳、マーガリン、コンビニ食品などですが、不要なものを落とすと必要なものが残る、ということになります。そもそもの話になるのですが、肌や髪の色や体格など、人は住んでいる土地や気候に合わせて進化してきた生き物なので、日本人であれば日本土着の食生活が最も適しているという考え方です。

 

食生活に少し気を使うだけで、体の軽さ、肌のコンディション、寝つきや寝起き、便通などが改善します。スポーツ選手に限らず、外見や喉などのコンディションに気を使う芸能人や歌手でもGACKT、福山雅治とか、こういう考え方で健康管理されている方も多いです。バスケ選手も一流になると必ずコンディション管理していますよね。

 

※昨年開催された、ダンクス保護者に向けた栄養学セミナー

 

自分自身ではワークアウトというよりは、老廃物を出すためのエクササイズ、というイメージで運動しています。腕立てやスクワットなどの激しい運動🏋️‍♀️ではなく、ヨガやピラティス🧘‍♂️みたいな感じですかね。要はコンディション作りに集約されるのですが、バスケではドリブルやディフェンスの姿勢=どれだけ自分の思った通りに体が動くか、このために普段からできることは結構ありますよ。

 

【来春から先生になられますが、生徒にはどんなことを教えたいですか?】

 

一番大切にしたいのは人格形成です。子供たち一人ひとりと向き合っていきたいと思っています。勉強ができなくても、というと語弊がありますが、まずは一人の人として育てていきたいですね。

 

誤解される表現かもしれませんが、ダンクスでは、子供は放っておいても勝手に育つということを学びました。いい意味でも悪い意味でも、こっちが指導した通りには育たない。そんな中でコーチがやるべきことは、信じて見守ることかな、と思っています。繰り返しになりますが、やはり子供たちが自分たちで考えて答えが出せるヒントを与え、環境を与えてあげることに尽きますね。

 

【バスケ以外で好きなものについて教えてください】

 

革ジャンです😏 服が好きなんですが、その中でもこだわっているのが革ジャンで、今でも12-3着持っています。世間の流行りとか女子受けとかに関係なく、革ジャンが持つ「反骨精神」に惹かれるんですよね。パンクロック🎸もそうですし、ジェームスディーンやイージーライダー🏍もやはり革ジャン、というあのイメージです。映画『トップガン』が好きで、トム・クルーズが着ている革ジャンに自分でワッペンを買ってきてオリジナルに仕上げた一着が、一番のお気に入りですね😊

 

 ※お気に入りの革ジャン写真をお願いして出していただきました!

 

【最後になりますが、入部を検討されている保護者の皆さんにアドバイスをお願いします】

 

各チームそれぞれ良いところがありますが、逆に他のチームでは成長できないようなところがダンクスでは成長できる、というのはお伝えしたいと思っています。試合に勝つためのバスケ技術だけではなく、人として成長することをとても大事にしているチームですので、気になった方は是非体験でいらしてください。

 

【木下コーチ、ありがとうございました!!】

 

 

 

 


コーチインタビューその4 花田コーチ

2022-10-21 22:16:11 | コーチにインタビュー🎤

好評いただいているコーチインタビュー・シリーズ、ここからは学生コーチに登場いただきます。

 

第四回は、今夏からダンクスコーチとして加わっていただいている現役バリバリのボーラー、花田コーチです👏👏👏

 

驚くようなバスケへの情熱に、努力という言葉の意味を改めて教わるインタビュー、皆さんもぜひお楽しみください。

 

 

【ご自身のプロフィールを教えていただけますか?】

 

 日本体育大学の一年生、専攻は児童スポーツ教育学で、教員を目指しています。

 

スポーツに関する学問は多いですが、児童スポーツ教育は日本では比較的新しい分野なんです。一言でいうと「運動が苦手な子に、スポーツを通じてどのような手助けができるか?」、ですかね。

 

児童といっても乳幼児~児童期と幅広いのですが「教育、運動習慣などを通じて、子どもの健康と安心、そして豊かな社会づくりに貢献する」、というのが理念です。

 

例えばバスケをやっている人にも幼少期があるわけですが、土台が変われば今が変わる、というと伝わりやすいでしょうか?

 

特に最近だと、幼少期のスポーツは「運動不足を解消する」というゆるいパターンと、「将来プロを目指す」ような特訓パターンの2極化が進んでいます。いずれのパターンにしても、児童でいる間にポジティブな影響を与えることが大事だと考えています。

 

【選手としてのバスケ歴を教えてください】

 

 はい、自分でも笑えるほどにバスケ一本です😊。始めたのは小学校3年生ですが、兄がバスケをやっていた影響で、小学校に入る前から体育館でボールを追いかけていました。

 

ちょうど、ダンクスでも小学校入学前の妹さん、弟さんがステージ上を走り回っていますが、ちょうどあんな感じでした笑

 

※すでにバスケが上手そうに見える、小学生の時の写真

 

福岡県で有数の強豪小学校だったんですが、当時は特に女子チームが強かったです。女子は男子と比べて人数が少なかったこともあって、3年生の時から試合には出ていました。4年生からレギュラーで試合に出るようになって、ますますバスケ熱が加速しました。

 

当然、中学高校もバスケ一筋なわけで、特に高校は自分でも驚くほど打ち込みました。宮崎県の強豪だった小林高校でバスケをするために寮生活に入ったのですが、間違いなくそこでの生活が今の自分に繋がっています。

 

今考えると特殊な学校で、私の場合はバスケが強化指定科目に授業として認められている、という具合でした。一日の時間割が、国語📖、算数🔢、理科🌡、バスケ🏀(笑)。

 

その分、練習は本気で取り組んでいました。朝練は5:30から。それが終わって6:30から朝食の毎日で、オフも週に一回あるのですが、もちろんそこは自主練

 

高校での実績ですか?そうですね、分かりやすいところでは🇯🇵全国国体3位、ウィンターカップは全国ベスト8、インターハイもですかね。特にウィンターカップは、宮崎県では14年連続優勝しています。

 

※バスケの名門、小林高校チーム。笑顔だけどすごい貫禄!!

 

県内の公式戦では3年間、一度も負けませんでした💪 負けれない、というプレッシャーはあるんですが、それよりも「今を楽しめば結果が付いてくる」という姿勢でした。もちろん、相当きついですよ笑

 

多分、私はすごく負けず嫌いなんだと思うんですが、高校で学んだのは「努力は、楽しい」です。中学までの経験からレギュラーに入ってはいましたが、一年目に「これではダメかも」と不安を感じたんです。周りの同級生は全国トップ選手ですから、何となくでは通用しないのを悟ったんです。

 

【そんな花田さんが、ダンクスのコーチになった経歴を教えてください】

 

 直接のきっかけは、日体大で掲示されていたダンクスのアシスタントコーチ募集を見たことです。学校に問い合わせると保護者の方を紹介くださって、そのまま見学に来て決めた、という流れです。

 

実は、学部に入る時から、縁があればこういう小学生のチームで教えてみたいと思っていたんです。低学年には特に「好きなことに向かう姿勢、楽しさ」を、高学年にはもう少しレベルを上げた「技術指導」という感じで、自分がこれまでにやってきたこと、感じてきたことを伝えれるかな、と。

 

中高生はある程度自己形成されているのですが、それと比べると、大人から言われたことを選別判断できるようになる前の小学生というのは、自分が伝えたいことを吸収してもらえる時期だと思っています。

 

自分は教えることが本当に好きなので、やりたい子、求める子には、これからも自分から声をかけるようにしていきたいですね。皆さんも、ぜひ積極的に聞いてくださいね

 

【選手としてのお話をもう少し聞かせてください。ポジションは何でしたか?】

 

ポジションでいうとシューターですが、強味はディフェンスです。ディフェンスは一見泥臭いし目立たないと感じる方も多いと思うんですが、頑張れば、やればやるだけ上達するポジションなんです。なので、やる気がそのまま上達につながる感じがとても好きでした。

 

チームを救うのはディフェンスなので、相手チームのキーマンにピッタリ付いて、ルーズボールにも一番に飛びつく、という姿勢でした。ディフェンスは単なる「守り」ではなくて、チームのエースを活かすための「スペーシング」も大事な役割です。どこまでも裏方、職人ですが、ここは本当に一生懸命やりました。

 

※全国トップレベルのディフェンス。お話を伺うほどに、非常に深い一枚です

 

葛藤ですか?はい、シューターとしての華やかな部分と比べた時のプレイヤーとしての葛藤はありました。でも、そこを切り替えることができたからその後がある、というのはありますね。

 

【花田コーチから見られたダンクスは、どんなチームですか?】

 

とても人数が多いチームですよね。私がいたクラブはレベルの関係で初心者が入りにくかったせいか、人数もそんなに多くなかったんです。その逆で、ダンクスは間口が広くて、とても入りやすいチームだと思います。初心者にとって入りやすい、というのはとても良い部分だと思います。

 

【これから、ダンクスをどんなチームにしていきたいですか?】

 

 自分がバスケから教わったのは、人間性です。仲間やチームの中で、自分がやるべきこと、相手がして欲しいこと、その場にふさわしい行動。バスケの話に限らず、子供の生活では「相手が嫌なことをしない」ということだと思います。そういう、相手やその場に応じた対応ができる子供たちになって欲しいな、と思っています。

 

例えばこれは、練習で4年生はもっと散らばって、という指示を出す時に、どうしても集団になってしまう4年生に対してではなく、今度は6年生が最上級生として動かないといけない、という考え方ですよね。

 

練習面では、先ほどやる気のある子は是非聞きに来て、という話をしましたが、例えばハンドリングだけ、シューティングだけでも一時間程度の練習ドリルを教えることができます。なので、初心者を受け入れつつも、本気で上達したい選手には本気で向かい合ってサポートする、という面もしっかり根付かせていきたいです。

 

あとは、個人的にはやはり女子チームを指導したいですね。男子と比べると例えば体力や筋力面などでできる範囲が限られていますが、その分、女子の方が自分が色々とプラスの影響を与えられるかな、と思っています。

 

【いくつか恒例の質問になりますが、バッシュについて教えてください】

 

持っているのは2足です。男子と違って女子はそんなにバッシュを集めたりしないので(笑)。バスケ用には実用性の高いアシックス。ゲルフープという、皆が履いているシューズで、中学の時からこれ一本です。それと、審判用には黒のアンダーアーマーです。

 

【審判用、ですか???】 

 

はい、日体大男子バスケ部の審判部に所属して、審判は結構本格的にやっています。審判規定で真っ黒のシューズが必要なので、その一足ですね。

 

【好きなバスケチームと選手を教えてください】

 

●NBA好きで、チームだとウォリアーズ。選手だとステフィン・カリーです。カッコいいですよね。

 

これも兄の影響で、最初はマイケルジョーダン。パフォーマンス的なもの凄さで、エンターテイメントとして楽しんで見ている間に戦術や駆け引きみたいなところが見えてきた辺りから、もうそのままズッとNBAファンです🤗 あとは、ウォリアーズ以外だと、ヒートとその主力選手のジミー・バトラーとか凄い好きですね。

 

【バスケ以外の時間は何をされていますか?】

 

 スイーツ🍰が大好きなんです。スタバの新作が出たら絶対にチェックしますし、自分好みにカスタムして味わい倒します笑。甘いものが全体に好きで、和菓子洋菓子を問わず、ですね。試合の差し入れがスイーツだったら、もう元気100倍です

※和洋なんでもスイーツなら大好き!ということでお気に入りのカフェでの一枚

 

それ以外だと、パスタ、ピザが大好きで、最近は溝の口でバンブーというお気に入りのお店を見つけて、そこばっかり何度も行っている気がします😉

※おいしいので何度も行ってしまう、というバンブーのピザ

 

【最後に、ダンクスへの加入を考えている選手、保護者の方に一言お願いします】

 

先ほどダンクスは人数が多いとお話しさせてもらいましたが、人数が多いということは、たくさんの人たちとコミュニケーションが取れるということだと思います。違う学校だったり、いつもの学校生活だけでは出会えない交流で友達も増えますし、違う価値観と触れることができると思います。

 

バスケ自体、仲間がいるからこそ見える世界ですので、楽しみながら一緒にやっていきましょう。是非、気楽に体験にお越しください。お待ちしています。

 


コーチインタビューその3 池田コーチ

2022-10-14 18:57:26 | コーチにインタビュー🎤
好評のダンクス・コーチへのインタビューシリーズですが、普段の練習や試合では見えないコーチの素顔を知ることができ、インタビューしている側も毎回ワクワク楽しみながらお話を伺っています😊
 
早いものでもう第三回。今回登場いただくのは、池田コーチです👏👏👏。
 
教育福祉のお仕事をされていることもあり、技術だけでなく教育の面からもバスケにアプローチされている、という非常に興味深く、ためになるお話を伺うことができました😊「お子さんについて何か少しでも気になることがあれば、ぜひ気軽に声をかけてくださいね」という池田コーチのインタビュー、お楽しみください!
 
 
 
【ご自身のプロフィールを教えていただけますか?】
 
●東京練馬区の出身です。バスケをやっているのに実家は「ザ・日本文化」な環境で育ちまして、母方の実家は呉服屋👘、父方の実家は蕎麦関連の会社でした。小さい頃はとにかく友達と遊ぶのが好きで、学生時代はスポーツに明け暮れていました。バスケ🏀自体は始めてから30年経ちます。早いですね笑。
 
 
●学生の時から海外を旅する事が好きだったのですが、それが高じて仕事は内閣府や外務省で日本から世界へ飛び立つ🛫グローバル人材の育成に携わっていました。その後、そこからもっと草の根で子どもたちに関わりたいと思い、現在は教育福祉の仕事をしています。具体的には、日々の生活の中で、発達障害やグレーゾーン、不登校の子どものサポートをしています。
 
せっかくなので、保有資格をご紹介させていただくとこんな感じです。
 
■ キッズ・ハイパフォーマンス・スペシャリスト(米国National Exercise &Sports Trainers Association)
■ キッズ・コーディネーション・トレーナー(同上)
■ キッズ・コーチ検定1級(一般社団法人キッズコーチ協会)
■ 上級救命技能(東京消防庁)
 
【すると、バスケのコーチングも、技術指導だけではなく、、、】
 
●はい、自分自身でバスケ選手としてやってきたので技術指導ももちろん行いますが、バスケットのコーチとしては今まで全く運動をしてこなかった子どもや、身体を動かす事が苦手な子に教えるのが得意です。
 
ですので、保護者の方から「うちの子、他の子と一緒に始めたのになかなか上手くならないんです」「そもそも運動が全く出来ないんです」といった相談をよく受けます。子どもの成長は個人差が大きいので、特に幼少期はそれぞれの成長段階によって適切な運動や声かけをする事が大切だと思っています。
 
 
※5対5や3 x 3だけがバスケじゃない。車イスバスケにもチャレンジし、そこで見えた世界、知り合える人たち、それを大事にしているとのこと
 
 
【高校、大学での経験について教えていただけますか?】
 
●高校の進路を決めるときに、母が非常にユニークな学校を推薦してくれたんです。東京の学校なのですが、多文化教育を地で行く学校で、生徒のほとんどがいわゆるダブル、クオーター、帰国子女という、自然と英語がコミュニケーション言語になるような環境でした🌎 
 
海外留学ではないのですが、実際には3年間留学したような体験でした。異文化を理解するという意味では、驚くほど視野が広がる経験をすることができました。
 
 
●その後、大学入学の前にインドに2ヵ月ほど滞在して帰国したのですが、大学バスケ部がスポーツ推薦かエスカレーター式以外は入部不可で、これが、視野が広がりつつあった当時の自分の考えに合わないと感じたこともあり、最終的にフェンシング部🤺に入部しました。科目授業で初めて触れたのですが、意外と上手くできたと思ったものの、決勝で当たった経験者に負けまして。悔しくて、即入部しました笑。
 
そうはいっても、初心者がいきなり活躍できるほど甘くはない世界で苦労しましたが、一年間ものすごく頑張った結果、徐々に認めてもらうことができました。競技人口が少なかったことも幸いしてか、4回生の時にはインターカレッジ出場までたどり着くことができました。これはやはり嬉しかったですよね。
 
 
【ダンクスのコーチになられた経緯を教えてください】
 
●ダンクスの練習試合に審判のピンチヒッターで呼ばれたのですが、その時に当時のマネージャーさんに声をかけていただいたのがきっかけです。
 
 
●ダンクスというチームは、良い意味で非常に自由なところが気に入っています。これからは、そういった自由さや闊達さの中にもチーム全体、仲間、相手に対する思いやりとリスペクトの気持ちを持つチームにしていきたいと思っています。
 
 ※常に子供の視点で分かりやすく説明してくれる池田コーチ
 
 
●先ほどフェンシングの話をしましたが、実はこの経験がバスケの指導にとても役立っているな、と感じています。
 
フェンシングは完全な個人競技ですが、バスケ風に言うと常に1 on 1で勝負する世界です。実は団体競技も個人の集まりである以上、この個々人の意識が弱いとチーム全体の力が発揮できません。ところが、団体競技選手はこの意識が弱い場合が多いんですね。個人競技に必要とされる「勝つも負けるも自分の責任」という強さに関しては、うまく選手に伝えていきたい部分の一つです。
 
 
●それから、自分が所属していたフェンシング部が当時、学生制覇に続いて社会人も倒し名実ともに全国トップを取ったのですが、ここで「真のトップの人間のマインドセット、努力」を間近で見ることができたのは、自分自身の経験としても大きかったです。彼らは自由闊達だったのですが、それは自分で考え、それを自分たちで教え合うから、ということを学びました。
 
 
※草バスケで、高校時代を一緒に過ごした後輩と偶然の再会!
こうした人の繋がりが最高の宝物なんです、という素晴らしい一枚。
 
 
【ダンクスをどんなチームにしていきたいですか?】
 
●ダンクスには色んな子供たちがいます。目指しているのは、その色々な選手が6年生として卒業する時に、それぞれの尺度で「バスケが好きで好きで仕方がない」と思ってもらいたい。そう思って指導しています。
 
 
●ダンクスの子どもたちにはバスケットを通して色んな世界を経験してもらいたい。この先どんなレベルでバスケをしていても、何故自分がバスケをするのかを頭の片隅に忘れずに。それは好きだからという理由です。
 
もしそれを感じなくなっている時があれば、一度立ち止まって考えるべき時だと思います。人からやらされるのではなく、自分の中の違和感や気持ちを大切にしてもらいたいです。
 
そして、ひたすら夢中になったその先にはもっともっと広い世界があります。いつかそれを別の人に伝えていってもらいたいなぁと思っています。
 
 
【恒例の質問になりますが、最初に買ったバッシュは何ですか?】
 
●Air Pippenですね。マイケルジョーダン時代のシカゴ・ブルズが好きで、その時の名選手ピッペンのモデルです。当時でも1万円くらいしたような記憶がありますが、やはり最初に自分で買ったシューズ👟は今でも思い入れというか、よく覚えています。
 
 
【好きなバスケチーム、選手を教えてください】
 
●NBAが好きなのですが、チームではサンアントニオ・スパーズです。特に、マヌ・ジノビリという選手がいた2000年代のあまりにも美しいボールムーブのバスケットがとても好きなんです。選手では、ボリス・ディアウ。フランスから来た名手ですが、自分とは正反対のプレイスタイルに憧れました。
 
 
【先ほどインドの話が出ましたが、海外での経験についてもう少し教えていただけますか?】
 
●学生時代がメインにはなりますが、海外を自転車🚲で旅行するのが好きなんです。多分、これまでに20-30ヵ国は訪問したと思いますね。
 
例えばですが、韓国に入って飛び込んだ自転車屋でレンタル用を安く売ってもらい、野宿か安宿でソウルからプサンまで、途中で何度も修理しながら約400㎞を走る、という感じです。
 
 
その時は友人と一緒だったのですが、現地の人からすると「なぜ日本人がここで自転車を漕いでいる?」という話になるわけです。で、「よし、そういうことなら、とりあえず焼き肉🥩食いに行こう!」と笑。その時に知り合った現地の友人はその後結婚式に呼んでもらったり、15年以上経った今でも交友が続いています。
 
 
●海外に行く時は、必ず現地でバスケコートを探して行ってみます。で、彼らをジーっと見ていると目が合うわけです。しばらく無言でね。最初は確かカンボジアかエジプトだったと思いますが、声がかからないので思い切って「May I?」と聞いてみたら入れてくれて。
 
皆、純粋にバスケ好きで、下手だけど子供もおっちゃんも全員が最高の笑顔で楽しんでいる。ボール一つで世界どこでも心が通うんだ、というのを実感します。
 
※フィリピンの横にあるパラオという国を訪れた時の一枚。
アメリカ領時代の影響なのかバスケが盛んで、海や自然がとても美しい国とのこと。
右側真ん中が、屋外バスケコートの写真。
 
※そしてこちらはエジプトでの一枚。国籍、年齢なんか関係ない!ということを教えてくれる一枚です😊
 
 
●変な意味ではないですが、やはり日本でバスケしていると、その枠内で「こうしなきゃ、こうしないと」となりがちです。自分自身がバスケが大好きなんだ、というのを思い起こさせてくれるという意味でも、この経験はとても自分にとって大事なものだな、と思います。
 
 
【バスケ以外の時間はどうされていますか?】
 
●食べ歩きが好きなんですよ。冒頭で喋りましたが、親の仕事が「蕎麦」専門だったので、そこについては本当においしいものを教わったといいますか。それは味だけではなくて、作り手の思いなんかも含めてですかね。
 
もちろん色々と食べ歩くのですが、特にハンバーガー🍔、カレー🍛、町中華🍜(赤のれんに白文字が入っているような町の中華屋さん)などのソウルフードで、流行りではない本当においしい店、ガイドブックに載っていないようなお店を発見すると嬉しいですね。
 
 
●海外に行った時もやはり同じように現地でおいしいお店を探すのが好きです。これまでのデータが結構な量になっていて、知り合いからは「池ログ」と呼ばれていたりします笑。
 
ごはんを食べておいしいと思えるというのは、人生で大切な「幸せ」の一つだと思っているので、これからも食べ歩きたいかな、と。
 
 
※もはや地面が見えない「池ログ」のスクショ😲
もちろん東京以外の道府県や、今までに行った海外のお店も網羅されています
 
 
【最後に、入部を検討されている保護者の皆さんにアドバイスをお願いします】
 
●日々の活動ではバスケットだけではなく、挨拶や返事、友達や大人との接し方など「人との関わり方」についても大切にしています。部員で中学受験をするお子さんもいますが必ずプラスになります。また、一緒の目標に向かう友達がたくさんできることも大きなメリットの一つだと思います。
 
詳しくは体育館で直接お会いして説明いたしますので、お子様と一緒に体験にいらしてください。お待ちしています^_^
 
 
【池田コーチ、ありがとうございました!!】
 

コーチインタビューその2 宮本コーチ

2022-10-04 07:14:58 | コーチにインタビュー🎤

前回から始まったダンクスコーチへのインタビューシリーズ、さっそく皆さんから「すごく面白かった」、「次はいつなの?」という嬉しいリアクションをいただいています🤗

 

ということで、小野ヘッドコーチに続いて、今回は宮本コーチにご登場いただきます👏👏👏

 

コーチご自身やダンクスについてのお話だけでなく、特に今回は女子チームに関するお話もお伺いすることができました!

 

※いつも笑顔が素敵な宮本コーチ。インタビューも最高の笑顔で対応いただきました!!

 

【普段の生活でのバスケ率?を教えてもらえますか?】

平日はいわゆるお仕事になるので、バスケに携わるのは週末になります。自分自身でのバスケ選手としての活動は今はコーチがメインですが、今年は試合が増えているので審判をやることが多いですね。

 

【選手としてのバスケ歴はどんな感じだったのでしょうか?】

バスケを始めたのは結構早くて、小学校1年生からミニバスをやっていました。山口県で、今ほどバスケがメジャーだったわけでもなく、しかも女子チームだったので、ちょっと珍しかったかもしれません😊

というのも、両親ともバスケ経験者で、特に父親がバスケ部の監督という、ちょっと特殊な環境だったんですね。自分自身では、バスケをやること自体はすごく自然だったかな、と。

 

女子チームに入ったんですが、身長が高かったこともあってセンターでレギュラーを任せられていました。なので、今でもダンクスでペイント、リバウンドなどでいいプレイをする選手がいると目がキラッと光っちゃいますね笑「お、ナイスなスクリーンアウト👍」みたいな笑

 

そのまま中学高校と続けたんですが、本当はここで華々しい実績をお話しできたらいいんですけど、現実は山口市内リーグでも弱小のチームでした(笑)。いや、まじめに弱いんですよ(笑)。

そんな中でも、個人では県選抜チームへの選考会に呼ばれまして、選抜チームに入ることができたのは嬉しい思い出です。

 

※ダンクス以外での色々なバスケ活動シーンを集めていただきました

 

【バスケ以外の習い事はされていましたか?】

英語と水泳ですね。水泳は小学生から中2まで。結果的にはバスケの方がメインでしたが、何より楽しかったですし、体作りの意味でもとても良い経験でした。

それから、英語は週一でずっと習っていましたね。え、理由ですか?親に通わされた、ですかね笑

 

●冗談はさておき、英語は好きだったのでとても楽しかったですし、そのおかげで中2の時にアメリカへホームステイに行くこともできました。もっと長く居たかったですし、当時は今みたいにLINEやメールもない時代だったので今思い返しても、とても良い特別な経験だったと思います。視野が広まるという意味でも、皆さんも機会があれば、是非お勧めします。

 

※貴重なオフショット!いい写真、ありがとうございます!!

 

【ダンクスのコーチになった経歴を教えてください】

実は大学進学時にはその英語の先生になりたいという気持ちがあって、山口県から東京へ出てきたんです。仕事自体は教職ではない進路に進んだのですが、子供にも触れ合える環境で、それも自分が好きなバスケを通じてだったらすごく素敵だな、と思ったんです。

なので「コーチ募集サイト」で情報を探して、色々なクラブを見学させてもらった中の一つがダンクスでした。

 

理由はいくつかありますが、やはり子供たちが一生懸命やっている、保護者も親切という、長い期間やっていきたいと希望していた私には大事なところが合ったのは大きいです。あとは「勝ちのためには何でもやるぞ!」という強豪すぎるチームは避けたかったので、求めていたレベル感にバッチリでした。これから一緒に強くなっていけるチームだと直感した、ということだと思います。

 

【そんな宮本コーチから見て、ダンクスとはどんなチームですか?】

メンバーは優しくて、いい子が多いですね。それから、場所柄もあるのかもしれませんが新しく入ったメンバーや仲間にもとてもオープンに接していると思います。バスケに向かう姿勢は他と比べてもすごく大事なダンクスの特徴ですね。

 

特に今年からメンバーが増えてリセットしている女子チームは余計にその純粋さを感じます。実際に一生懸命やった分だけ伸びているのは彼女たち自身が感じていると思いますね。

 

あ、あとダンクスはコーチ陣が若い。学校の先生/顧問ではない外部バスケコーチが指導しているので、指導スタイルそのものが今の時代に合っていると思いますし、このいい意味での線引きが純粋にバスケに向き合える理由でもあるんじゃないかと思います。

 

 

 

【これから、ダンクスをどんなチームにしていきたいですか?】

上手くなってほしいのは当たり前ですが、ミニバスなので、今いまの勝ちではなくて、一つのことを継続していく大事さを学んでほしいと思っています。

 

私が一番重視しているのは、周りから応援されるチームになることです。具体的にいうと、マナー、姿勢、努力。これから活躍していくに伴って、試合などで外部から見られる機会も多くなりますが、例えば審判や関係者に対する礼儀やリスペクト、ここはキッチリできるチームであってほしいです。

 

女子チームの目標ですか?ここだけは、そうは言ってもまずは目の前の一勝です笑。勝つことを覚えてモチベーション、自信をつけることが一番かな、と。

※まずは笑顔で楽しんで。そして一勝を目指して!!

 

【おススメのバッシュを教えてください】

 最初に買ったのはアシックスのゲルバースト・シリーズだったと思いますが、男子ほどバッシュにこだわらない感じだったりはします笑

今はナイキを履いていますが、小学生におススメという意味ではアシックスは履きやすいかな、と思います。

 

【好きなバスケチームと選手は?】

私はBリーグ。しかも断然、川崎ブレーブサンダース推しです😊住んでいる場所がホームと近いこともあって、いける限りはほぼ行っています。

 

好きな選手は藤井祐眞で、プレイ面、特にディフェンスが本当にすごい。NBAももちろんすごいですが、やはり近くでリアルにプレイを観れるというのはとってもオススメです。もしブレイブサンダースファンの方がいらっしゃれば、ぜひ声を掛けてください^_^

 

【バスケ以外の時間は何をされていますか?】

スノボが大好きで、毎年必ず新潟の上越に滑りにいっています。社会人になってからハマったのですが、機会があれば北海道とか遠くにも滑りに行ってみたいです。

 

それから漫画が好きで、「るろうに剣心」とか最近だと「東京リベンジャーズ」の大人買いで没頭しています笑 昔から絵を描くのが好きだったので、その影響もあるのかな?

 

※愛用スノボと、大人買いでドハマり中という東京リベンジャーズ😊

 

【最後に、ダンクスへの加入を考えている選手、保護者の方にアドバイスをお願いします】

まずは少しでも興味があれば気軽に体験にお越しください。それぞれのお子さんのレベルや希望に応じたダンクスの良さをお伝えできると思います。

 

子供の習いごとは色々とありますが、私自身はバスケというのはとても優れた「チーム競技」なのが素晴らしいところだと思っています。

先にお話しした通り、私自身が水泳、英語という「一人でやる習い事」をしていたこともそう思う理由です。もちろん野球、サッカーなど他スポーツもぜひ経験してもらいたいですが、人数が10人近くなってくると「団体競技」のニュアンスが出てくるかなと思います。

 

●バスケは色々な思いを共有できる友達もできますし、一人ひとりの成長がチーム成長につながる、という個人技術とチーム力のバランスがとても良いスポーツなので、是非一緒に頑張りましょう!お待ちしています🤗

 

【宮本コーチ、ありがとうございました!!】


コーチインタビューその1 小野コーチ

2022-09-25 18:33:03 | コーチにインタビュー🎤

今年のダンクスも順調な活動を続けていますが、自分やチームが上達するにつれて日々の練習にも熱が入ってきますよね。今回、そんな毎日を支えてくれるダンクスコーチの皆さんへのインタビューシリーズを企画してみました。

 

練習の時はバスケのことを教えてくれるけど、バスケ以外では何をしているの?バスケを通じて教えたいことは?ダンクスのコーチになったきっかけは?など、これまで知らなかったコーチの素顔をご紹介できればと思います。

 

では、記念すべき第一回は、小野ヘッドコーチです👏👏👏

 

ご自身のことだけでなく、今回は特にバスケやコーチングに対する考え方について、普段は聞けないお話を聞かせていただきました!

 

 

【ご自身のプロフィールを教えていただけますか?】

マーケティング・コンサルティング会社の経営、ですね。小規模ですが忙しいながら充実している日々を過ごしています。言い方を変えると、コーチ業と同じように、人の気持ちがどうしたら動くか・変わるかを考える毎日です。

 

思い返すと、大学2年でフランスに留学して以降、独立、経営への志向は強かったんです。大学在籍中から社員3人のITベンチャーでインターンとして働いていたり。その後PR会社~大手広告代理店で経験を積んだ後、4年前に初心目標であった独立を決心しました。

  

【選手としてのバスケ歴を教えてください】

バスケは小学校4年生からです。神奈川県で、当時は横浜ベイスターズと野球が大好きな少年だったのですが、バスケ経験があった両親の画策で、ある日突然、我が家にバッシュがやってきまして。その策略に見事にハマり、その日以降ずっとバスケです。選手としては高校3年生まで続けました。

 

小学生の時は165cmで背が高かったこともあって試合には出ていましたが、5年生の1年間は試合で1本もシュートが決まらなかったです。文字通り、「年間ゼロ点」です(笑)。

でも6年生になると、意識が変わったこともあってゴール下を中心に急に得点できるようになりました。毎試合20点くらい取っていたので、主力で頑張っていた感じでしょうか。

良いか悪いかは別として、バスケットがおもしろすぎて、先生に大反対されながらも日能研を辞めたというエピソードもあります(笑)。結果論ですが、そのくらいコミットしたから、今があるのかもしれません。

 

※社会人チームでも現役でバリバリ活躍中!!

 

中学時代も、とにかくバスケが面白かった思い出しかないです。県大会などでチームとして成長する一方で、個人で地区選抜に選ばれたり、学校活動以外だと練習が過酷なことで地域では名の知れたユースクラブを掛け持ちして活動していました。団体と個人、どちらも目標があってそれに向かっていた感じです。

あとは生徒会長もやっていて、理不尽な校則や制服を変えたりなど、学校のこともある程度やっていたのが高校入学にも活きました。

 

高校はいわゆるバスケ強豪校を目指したのですが、当時はBリーグのような出口がなかったことと、ユースクラブ時代に世代トップレベルとの差を感じたので、文武両道ができる学校に入りました。部員が60名近くいて、12年生の頃は観客席から応援、3年生ではスタメンとして、インターハイや関東大会出場など、中学時代より一つ上の舞台を経験することができたと思います。

ちなみに小学生の時には背が高い方でしたが、高校時代にはシューターにコンバートしました。お手本はNBA名手レジー・ミラーとレイ・アレンでしたね。

ゴール下のセンター、外から点を狙うシューターのどちらも経験しているのは今のコーチングの役に立っていると感じます。

※バスケ仲間とのナイスショット!左上、10番が小野コーチ

 

【ダンクスのコーチになった経歴を教えていただけますか?】 

一言で言うと「偶然」ですかね(笑)。

4年前に独立したタイミングで横浜から中丸小の近くに引っ越してきたんですが、ある日近所で食事をしていたら、隣の席からやたらマニアックなNBAバスケの会話が聞こえてくるんです。話しかけてみるとそれが当時のダンクスのコーチの方でして。その時の会話がきっかけでダンクスに誘っていただいたんです。

 

とはいえ、もちろん偶然だけではありません。父が小学校のバスケコーチをしていて、自分も練習メニューなどで関与したそのチームが、徐々に勝ち出して、関東大会に出場したんです。それ以来、自分がヘッドコーチになって、なんというか、試してみたい、そういう気持ちはずっと持っていました。

なので、ダンクスの話をいただいた時には、そういった「必然」の部分を強く感じましたね。それ以来で、ダンクス4年目になります。アシスタントコーチで1年、ヘッドコーチ3年になります。

※今夏の遠征試合での一枚。これもいい写真!!

 

【ダンクスとはどんなチームですか?】

最初来た時に驚いたことを覚えています。今の小学生はこんなに上手いんだ、と。それから、真っすぐにバスケをやっている子供たちがいることが嬉しかったのを覚えています。そういう、まじめに一生懸命取り組む部分は、ダンクスの非常に良い特徴だと思います。

 

マイナス面ですか?挙げるとするなら、個々では光るものがある一方で、当時は「強いチームが持つ伝統」のようなチーム文化がないのが明らかでした。ここは特に今年、来年、再来年とチームの方向性として注力しています。

 

【これから、ダンクスをどんなチームにしていきたいですか?】

今のチームは個々で非常に良い選手が育ってきています。その一つには、選手に対して「ここでオレが育てた」というスタンスで指導するのではなく、YouTubeや地域のスクール、さらにBユースのクラブなど、いろいろと異なる環境を通して上手くなることを推奨しているのが関係していると思います。

 

ダンクス指針に「上達主義」を掲げていますが、それは全員がプロを目指せということではありません。プロ志望でも、運動不足の解消でも、目的に応じた「上達」の形があると思っています。その意味で、個々のプレイヤーが次に進むためのメンタル、技術両面の成長ができる場にしたいです。

さらに言うと、中学以降の学生生活やビジネスなど、あらゆる問題への対処法や目標達成の仕方を、バスケを通じて覚えてほしいと思って指導しています。

こう話すと、かなり個にフォーカスした指導方針のように聞こえると思いますが、ある意味ではその通りです。個としての成長の必修科目に、他者との協調があるという考え方です。

 

あとは、場所柄もあるかもしれませんが、「悪ガキ感」とでも言うようなやんちゃさを加えてきたいですね。私のイメージとしては「どんなに苦しい局面でも、いい意味でふてぶてしく、楽しそうにバスケをする」という感じです。そうなってもらうために、怒鳴って萎縮させるような指導とは対極のアプローチを試行錯誤し続けています。

 

チーム目標としては、世田谷区名門チームの一角に入る。これははっきりしています。年々そのビジョンに近づいていますが、世田谷区ベスト4以上になっている今シーズンは一つのカギで、その先輩を見てきている来年、再来年も楽しみです。

 

【話題は変わりますが、最初に買ったバッシュは何でしたか?】

アシックスの「ファブレファインショットJr」。当時は他に選択肢がなくて、ほとんど全員それを履いていました。自分で最初に欲しくて買ったのは、、、AIR JORDAN 4が欲しかったんです。でもサイズと色がなくて、アシックスを泣く泣く買ったのを覚えています()

※これでも半分に減らしたという、バッシュ、バッシュ、バッシュ、、、

 

その意味で本当に欲しくて自分で買った一足は、アディダスのThe Kobe(コービーブライアント・モデル)です。

 

【すると、好きなバスケチームと選手は?】

はい、もうレイカーズと、選手ではコービーですね。彼に衝撃を受けてから、レイカーズ一筋です(笑)。

 

※特別に見せていただいた、コービーコレクション!!

 

【バスケ以外の時間は何をされていますか?】

子供が3人いるので、家族の時間は大事にしています。が、そういいながら自分のバスケの練習だったり、そのための筋トレなどですかね。やはり、選手にとっても最強のお手本であるべきだと思っているので、そこには文章にできないレベルで投資をしています(笑)。

 

趣味は、散歩、読書、ドライブです。読書は心理学、経営学などが多いので、全体には考えることが好き、ということなんだと思います。で、結局考えているのはバスケットのことだったりしますが(笑)

 

あとは音楽や映画なども好きですが、「コーチ・カーター」など、時間があれば選手と一緒に見たいバスケ映画なんかもありますね。

 

【最後に、ダンクスへの加入を考えている選手、保護者の方にアドバイスをお願いします】

※2019NBAジャパンゲームでの記念撮影

バスケは世界で最もプレイヤー人口が多いスポーツです。これは、習い事としてメジャーであるという視点ではなく、英語やプログラミングなどと並んで、バスケは世界の共通言語になり得るということだと思っています。

 

冒頭で触れたように、大学在学中にフランスへ留学したのですが、最初にコミュニケーションを成立させてくれたのはフランス語ではなく、それまで頑張ってきたバスケでした。言語ではないコミュニケーション手段という意味では、音楽や楽器と似たような所があるかもしれません。

 

バスケはスポーツの一種目ではありますが、こうして自分の世界を広げ、世界とコミュニケーションを取る手段としても役立つ部分が多いです。小中学生年代でのスポーツの掛け持ちを推奨するなど、ダンクスは非常にオープンなチームなので、もしご興味があれば是非、体験から参加してみてください。

 

小野コーチ、ありがとうございました!!