希望の革命(6月の読書傾向)

2008-06-02 23:47:55 | 読書
この6月は「エーリッヒ・フロム月間」にしました。

エーリッヒ・フロム(1900~1980)は、社会心理学、精神分析、哲学の研究者。
フロイト左派と整理されています。
わたしはこの方面は詳しくないので、フロイト左派について聞かないでくださいね。

「希望の革命」「自由からの逃走」「愛するということ」「生きるということ」の4冊は、大学時代に読んだはずです。 うん、読んでいます。

理系の学生がなぜこんな本に手を付けたかといいますと、「希望の革命」が英語のテキストだったから。
ところが、序文でつまずいてしまいました.
たどたどしく英文和訳をしてみたものの、意味がさっぱりわからない。
やむを得ず日本語訳の本を買ってみましたが、やっぱりわからない。

希望は逆説的である。希望は受動的に待つことでもなく、起こりえない状況を無理に起こそうとする非現実的な態度でもない。希望はうずくまった虎のようなもので、跳びかかるべき瞬間がきた時に初めて跳びかかるのだ。(中略)弱い希望しか持たない人の落ち着くところは太平楽か暴力である。強い希望を持つ人は新しい生命のあらゆる徴候を見つけて、それを大切に守り、まさに生まれようとするものの誕生を助けようと、いつでも準備を整えているのである。


こうやってみると聖書の一句みたいですよね。
そのせいでしょうか、わからなくても面白く感じて読み始めました。 もちろん日本語版です。

「愛するということ」は、年頃だったこともあって熱心に読みました。
この本が自分の恋愛に役立つことはなかったけれど
自分のいずまいをチェックするガイドブックにはなったように思います。

何十年ぶりかでフロムを読むことにしましたが、「希望の革命」はただいま絶版中なので、出版されている数冊を読むことにします。

・・・って、Blogで宣言してどうするんだ、私。(笑)



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