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フランス革命

2011年03月04日 21時56分26秒 | 巻六 世界史
テニスコートの誓い・人権宣言が1789年。
ルイ16世の処刑が1793年。
テルミドールクーデタが1794年。
ナポレオンのクーデタが1799年。
ナポレオンの皇帝即位が1804年。
ロシア侵攻が1812年。
ウィーン会議が1814年。
ナポレオン百日天下が1815年。
この間,ほぼ25年。

ここの時間感覚を,200年後に当てはめて初めて実感できた。すなわち,
ベルリンの壁崩壊・東欧民主化が1989年。
湾岸戦争・ソ連崩壊が1991年。
「911」が2001年。
イラク侵攻が2003年。
そして現在,中東諸国で民衆化運動が爆発する2011年。

フランス革命の始まりから一連の騒動の終結までの四半世紀は,
ベルリンの壁から現在までよりも長いのだ。
自分の中で1989年はやや遠い記憶になりかけているが,
フランス革命に当てはめてみれば,
大きな歴史の流れにおけるほんの一幕に相当する期間でしかないと言える。

こうして考えると,
ひと続きの歴史的事件は少なくとも10年20年の単位で把握されるものであり,
数ヶ月や数年でその帰趨を見極められるものではないということが解る。
ましてやその事件が及ぼす影響となると,
百年単位の考察が絶対に必要だ。

例えば新興国の勃興や国際パワーバランスの変化にしたって,
目の前で起こっている事象だけを追って対応しているだけでは駄目であろう。

さらに例えばTPP参加問題についても,
目の前の対米追従のために東京政権が推し進めているとしか思えない訳だが,いったいそれが長期的に日本の経済や社会にどれだけの影響を及ぼしてしまうのか,
米国の太鼓持ち策は未来永劫有効なのか,という視点が必要ということだ。

こんなところにこそ,歴史を学ぶ意味がある。
とかなんとか,この本を読みながら思ったとさ。

2ヶ月かかって人類の発祥からようやくウィーン会議。

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