80代後半の女性、最初にいつ全身状態を観察、私はいつも足先から調べていくが、今日の人は、両下肢に浮腫があり、ほかは正常。毎回やる後頭下穿刺では髄液透明であった。この時点で、おそらくうっ血性心不全と診断した。前回神戸であった、兵庫県の警法医会で胸腔と心臓血の観察が重要と言われ、今回、肺のうっ血を見るため、胸腔穿刺を実施。案の定、大量の胸腔内貯留液を認めたため、うっ血性心不全による肺水腫を伴ったものと判断した。
朝8時半に八尾空港に着こうと、愛車の中古の軽四、三菱EK WAGONに乗り、動き出したら、警察より死体検案の依頼あり、ちょうど5分で行ける距離の警察書内に遺体あるため、そのまま直行、遺体はかなり腐敗が進んだ物であったが、何とか、死因と死亡推定日時を出し、八尾へ向かった。八尾についてから呼ばれたら、今日一日がダメになると思いながら、フライトプランを提出。フライトプランは八尾から御坊のDME経由で白浜へ。白浜で5回離着陸訓練をして、着陸後、外湯めぐりで有名な松の湯へ向かった。入浴後、隣のフィシャーマンズワーフで昼食を取り、また八尾に飛行。片道40分弱の飛行でした。飛行機はセスナ172。管制圏内は2000フィートの高さで飛ぶ。途中は関西TCAというレーダーで見守ってくれるところに連絡を取りながら飛行します。非常にありがたいサービスです。