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最近の認知症治療法

2016-01-08 08:05:04 | 日記
最近改訂長谷川式で16点の人が20点、昨日やったテストでは23点と上昇してきており、性格も穏やかで、食も進み、周りの人と会話も進むようになり、大満足と言って帰られました。この人は、わざわざ九州からうちに、来ていただいてます。やはり基本はフェルガードとイクセロンパッチです。それも最小で、ジーと我慢していると、結果が上がってきます。ほかに、ウインタミンとかグラマリールは少量使うのですが、きわめて微量にしてます。ピック病以外にはこの手の薬は出しません。患者さんの状態が安定すればするほど、認知症のほうも改善する感じです。ほかにも以前は座っても体が横に傾いていたのが、レビー小体病の治療をしていくと、まっすぐになり、歩行も改善してきました。私もいずれそうなると思いますので、今のうちに、どのように、薬を使えばいいか書いて、嫁に渡しておこうと思います。穏やかな老後を送るように。特にピック病になると周りにも迷惑をかけるし、反社会的行動をとったり、車で暴走したりするので、この手の薬は必ず必要です。万引きばかり繰り返す、いわゆるプレクトマニアの人も、見違えるようによくなります。私は拘置所に週一回、診察に行くのですが、毎回この手の患者を診ます。社会的損失が大きいです