まだ五十代の工員の方が孤独死されてました。死体検案したのですが、死後二週間ぐらいたってました。８月にうちの診療所にお腹が張るという事で来られ、すでにその時、腹水を認めてます。多いのは、肝硬変と癌の腹膜転移ですぐ腹水を取り細胞診をしましたが癌はなしでした。飲酒歴も聞きましたが、ほとんど飲まないとのことでした。もちろんＢ型肝炎、Ｃ型肝炎も調べ、陰性でした。あとはエコーで調べ、脂肪肝のみでした。この手の脂肪肝からの肝硬変は治すことが非常に困難で、積極的方法は無く、禁酒以外ありません。近所の大学病院に紹介したのですが、ベッド空き待ちという事で返されて、その翌日には自宅で亡くなってました。大学病院はベッドは空いてないはずですが、治らない病気には、案外冷たいのが現実です。かなりの人に腹部エコーをすれば脂肪肝を見ます。私もあります。それでも脂肪肝から肝硬変になっている例はあまり見ません。今回のケースは家に大量の酒類があり、かなり飲んでいたようで、アルコールに関しては本人申告とはかなり違ったようです。肝硬変から肝がんというのはお決まりのコースですが、非Ｂ非Ｃ型肝炎の肝硬変でなくなるのは、多くありません。
１２月は４－１０日と２９日から１月５日までアンヘレスにおります。いつもはもっと早くに帰るのですが、韓国から２６－２８日までミソゼン クリニックの朴先生が当院に来ます。二重の手術だけで３万例ぐらい鼻は無数にされてます。私を教えに来るようなものです。
今あまり表面化してないのですが、日本の看護士不足に対応するため、大量の中国人看護師が日本に入ってきてます。全国各地にある、いわゆる日本語学校はほぼ中国人を日本の看護士試験を受けるためにあるようなものです。日本の入管はその辺をよく把握しているようで、ある種中国人看護師希望はあまり問題なく入国させているみたいです。この中国人看護師候補がなければ、日本語学校はやっていけないのが現実です。やはり中国は漢字国であり、日本語学習に関してはほかの国からの人と比べると、圧倒的に有利らしく、一年ぐらいで日本語一級受かり、看護士試験に９８％ぐらい受かってきます。この看護士試験も、変で、日本語一級合格が前提ですが、日本人の看護士が受けてもとても受かりそうにない高いレベルのものです。これを非漢字国の人間が受けてどれぐらい合格できるか、極めて、不安です。日本は看護協会があり、既得権益団体で国会議員もだし、自分たちの権益を守るため外人看護士を入れなようにしてるのですが、その裏をついて、中国から、今大量に入ってきてます。中国人看護師が日本の病院のシステムになじむとは思いません。これからは英語の時代です。私の希望は、もう少し、中国ばかりではなく、ほかの東南アジアの国にも、チャンスを与えるべきと思うのですが、どうでしょうか。ほんの１－２週間前に私がフィリピンにいるとき、中近東のアブダビから看護士のリクルートに来てました。給料は最初３５万円ぐらいだそうです。ドイツも韓国も、台湾も皆フィリピン人看護士を受け入れてます。日本はなぜこれほどに遅いのでしょうか？