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Life is a journey - 3人乗りの船で人生を航海中

君は ヒーローでなくていい

中3の12月
最終の志望校を提出する時
父さんも母さんも、君のその時の成績で無理なく入れる高校に行けば良いのではないかと思っていた。
私立でも都立でもどちらでも良い。

高校では、部活や青春を楽しんで
やがては大学受験をして、一浪くらいは仕方ないかね、その時だけは勉強一色になるだろうけど
高校3年生と浪人時代の2年かけて、どこか大学に入れればイイね、そんな感じだった。

でも君は「大学附属高に行きたい」と言った。
何度聞いても答えは同じで
そこまで熱心に何かを追い求めた事は今までなかったので、望みが叶わなかったらどうしようと、怖くなった。

受からなかった時に、君に傷を負ってほしくない。
勝負なんて、まだ、しなくていいよ。

そういう母の思いとは裏腹に
君は塾の戦略に乗り、迷う事なく大学附属高を選んだ。

受験は成功したから良かったけれど
母は生きた心地がしなかった。




高校に入れて良かったね、と喜んでいたのも束の間、
今度は大学の内部進学に向けて 内申を追う日々が始まった。
高校は、同じ偏差値帯の子の集まりである。
勉強しなければ、当然ながら順位は下がっていく。


やれやれ、大学受験を避けたくて附属高に入ったのに
結局は毎回の課題や小テスト、中間、期末、学部選抜テスト、全てにおいて気を抜けなくなった。


私が高校生の頃は、気ィ抜けまくりで ノー勉でテストに臨んだこともあったけど。。。
課題も、忘れたことなど数知れず。。


だから、正直言って、内申を常に追い求める日々の大変さが想像できない。


それなのに。。


大学受験がないから、君らは楽だね、ズルいね、
どうせ、勉強なんて、ろくにしてないんでしょ?
みたいな偏見もあるだろうし、
就職活動時には、附属生は色眼鏡で見られるかも知れない。


あんなに高校受験で頑張って入学したのに、
何故そんなこと言われなくちゃならないんだろう?
そう思う日が 来るかも知れない。


母さんは君に最初から言っておく。


君は ヒーローでなくていい。


今の高校の、温かくて 居心地が良くて
楽しい世界は いずれ終わる。


大学を終えて社会に出れば 信じられないくらい 頭の良い人が沢山いる。


瞬時に計算が出来て、問題点を炙り出し 分析して同時に解決策も浮かぶような


へ?この人 本当に同じ 人類なの??
って人が ゴロゴロいるんだ。


瞬時の頭の回転の速さなどは、もう 遺伝子レベルで 勝ち目はないのではないか。


就職活動では ヒーロー達は 颯爽と錚々たる企業の内定をかっさらっていくだろう。
彼らは、いずれ会社を背負って立つ人材になるはずだ。


ヒーローはかっこいい 皆の憧れ
ヒーローは仕事が出来る。
そして、女性にもモテる


でも「ヒーロー」にこだわると
もう、ずっと勝負し続けなければいけない。


やれ、ノルマの達成率だ
やれ資格取得だ、専門知識のアップデートだ、
語学力だ、通信教育だ
360度評価だ
今度は政治に、派閥闘争だ
誰と仲良くすれば有利なの?
自分を、きちんと売り込めてる?
もっとアピールしないと


昇進したら 嬉しいけど もっと上のポジションが欲しくなる。


どうやって辿り着ける?
誰かを蹴り落とさないと、手に入れられないの??
そんなつもりは更々なくても
結果的にそうなってしまったり


超大手の有名外資に行けば
本国から来る○○リストに肝を冷やす
MBA?
当然でしょ?
なければ昇進出来ないから とりあえず取らなきゃ。
何のために?
自分のために??


もっと
もっともっと
地位も名誉も。


もし、どこかで失敗したら?
自分は何を失うの?
希望はなくなっちゃうの?


何もせず、努力だけしていたら いつのまにか昇進してたって話も もちろんあるだろうけれど
全部がそうとは限らない。


会社や組織に実際に入ってみないと
わからないことって 結構多い。
もちろん、実力が発揮できて、成功する場合もあるだろうが。。



東京一工 
旧帝大
学歴で言えば、上には上がいる。
私大なんて、という人もいるのも事実。


そういう時には 変なプライドは捨てて
「へい。確かに!」と流せるタフさを身につけてほしい。


キラッキラ✨な企業に入社しても
ゴールではなく、
それは、スタートでしかなくて


そこからながーーーい道が始まる。


ヒーローを目指さなくていい。
真の優秀者は その苦難すらも楽しめる人達。
それが楽しめない人は 止めたほうがいい。
主役でなければ、気が済まない、そういう人は
脇役の自分を許せず、思い悩むことが多そうだ。


一方、脇役でも しっかりと堅実な仕事を重ねて
信頼されている人もいる。
メインのスポットライトは当たらなくても、縁の下の力持ちは なくてはならない存在だ。
専門の職種がいいな、と思う所以はここにある。


君は君らしく
地に足をつけて
自分ができる事 で勝負して欲しい。
















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