誰か

「誰か」宮部みゆき

こんな人間の苦さを書く人だったかな？
そうだ、久しぶりに読んで忘れていたが、それもこの作家の大きな要素だった

どうしようもない人間のいやな部分を炙り出す
市井の気持ちの良い人とのコントラストで強烈にされた毒の物語を描く


今回はそれが最後にまとめて出たがら油断していた
単なる謎解き話として読みふけっていた
ちゃんと予兆は掴んでいたんだが…



自「転」車による轢き逃げ事件から転がる物語
亡くなった男～２人の娘を持つ～の過去を調べて深まる謎
いつの間にか犯人探しが脇役に変わっていく…

当たり障りのないあらすじはこんな感じかな？


解説を読むと、今回の登場人物や「模倣犯」の登場人物が出てくる話がすでに世に出ているらしい
少し自分の読書時間が心配になった

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nikkeibp


今は縁の薄い学校という世界だが、ネットの普及でずいぶんと難しくなっているようだな…