食・飲・読の日記2

日々の食べたり読んだりを綴ります♪
「食・飲・読の日記」の続きです。

おいしい旅 思い出編@アミの会

2024-08-07 17:46:05 | 本(あ)
  おいしい旅 思い出編@アミの会 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
15年ぶりに再会した友人と訪れた京都。昔話に花を咲かせるが、みなそれぞれに事情を抱えていて…(「あの日の味は」)。亡くした夫との思い出を胸にひとり旅をしていた故郷・神戸で偶然出会った青年。一緒にスイーツ巡りをすることになるが(「幸福のレシピ」)。住んでいた街、懐かしい友人、大切な料理。温かな記憶をめぐる「想い出」の旅を描いた7作品を収録。優しい気持ちに満たされる、文庫オリジナルアンソロジー。




おいしい旅 初めて編の読書感想文はこちら

おいしい、旅、思い出をテーマに作家さんたちはいろんな物語を紡ぎ出す。視点が様々なのはもちろん、文章にも個性があり、おいしいものの描写は目に浮かぶようでお見事、おもしろく読めた。コロナ禍のお話だけど、コロナに触れなくても成り立つよなぁ。コロナのこと、書かなくてもなぁ。なんて思いがチラリと浮かんだわ。

1話ずつのちょこっと感想。
「あの日の味は」柴田よしき
 女子3人が昔住んでいた京都で再会。和気あいあいと楽しいことばかり。かと思ったら、過去の人間関係が切ない。今の状況も万事OKというわけではない。でもきっとまた3人は会って、さらに仲を深めるんじゃないか、と思った。

「幸福のレシピ」福田和代 
 神戸に旅行した時の町並みが思い起こされ、リアルで楽しい。え? そんな偶然ある? ってびっくりするけど、ほっこりする。

「下戸の街・赤羽」矢崎存美
 若い幼なじみの女子ふたり、スイーツをいっぱい食べて、いっぱいしゃべって、元気いっぱい、希望いっぱい、こちらまでウキウキした気分になったわ。

「旅の始まりの天ぷらそば」 光原百合
 物語のほとんどが会話で、文章にリズムがあるところが、おもしろい。

「ゲストハウス」新津きよみ
 長野の今と昔の光景が鮮明に頭に浮かび、行ってみたくなる。これはある意味ミステリー。絶対ちがうと私が最初から外していた人が、男性が探している人‥ なんだけど、いやいや、短編でからくりがすごすぎる! 最後5ページを3回くらい読んだわ。

「からくり時計のある町で」秋川滝美
 後悔が渦巻くドイツ旅行。もやもやしたまま終わっちゃうのかと思えば、大逆転。親友っていいなぁ。

「横浜アラモード」大崎梢
 登場人物みんなが相手を思いやっていて、ほっこりほっこりほっこりよ。


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