神田川大曲塾の新年会は恒例で有志の七福神詣でから始まりました。正式には印刷文化懇話会神田川大曲塾という長ったらしい名前の印刷文化の研究グループですが曲がりなりにも今年で10年目を迎えることができました。メンバーは印刷・出版畑の人はもちろんカメラマンやデザイナー、主婦まで多士済々、ワイワイガヤガヤ研究発表をしたり、外部講師を招いて勉強会を開いたり、体験学習と称する旅行に出かけたりしております。
さて、今年は江戸最初の七福神巡りコースといわれる「山手七福神」を参詣しました。地下鉄南北線の白金高輪駅に集まって毘沙門天の覚林寺を皮切りに瑞聖寺の布袋尊、妙円寺で福禄寿尊、寿老尊と白金台で四福神様に対面、次に目黒に入って大円寺の大黒天、蟠龍寺弁財天、目黒不動,源泉寺の恵比寿神にお参りしました。途中で雅叙園や大鳥神社に立ち寄ったりしたので約3時間半、1万3000歩の行程でした。
七福神信仰は室町時代の中ごろにはじまり、江戸時代の中期に庶民に定着したといわれますが、平成になっても参詣客が多くてびっくりさせられます。このコースで楽しかったのはお参りする各寺で、それぞれの福神様のダルマさんが求められることです。おみくじつきですから今年の運勢が7通りもためすことができます。もっとも、私の場合、蟠龍寺の弁財天様の胎内から出たおみくじがなんと唯一の「末吉」、 -のどけしと見えし うなばら かぜたちて 小舟危う沖津しらなみーとありました。ほかが大吉や吉でもわが敬愛する弁天様にこうういわれちゃ、心してがんばらないと。