活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

五万石でも岡崎様は

2014-05-04 16:32:55 | 活版印刷のふるさと紀行

 いまのところ好天続きのゴールデンウィークですが残念ながら東京に缶詰でおります。たまたまその休みの谷間に6月15日に本年度の同窓会総会と懇親会が開催される案内状がふるさとの高校同窓会から舞い込みました。そこで、ふるさと自慢。

 私のふるさとは愛知県岡崎市、徳川家康が生まれた三河きっての城下町です。しかし、家康には恨みがあります。高校のころ数学のワカリが悪いと、教師がいいました。「そりゃそうだろうな。家康は頭のきれる者はみんな江戸へ連れて行った、君たちの先祖はそのとき、岡崎に残された頭の持ち主だった、その末裔である君たちの頭がよかろうはずがない」と。わが先祖を選から洩らした家康め、というわけです。

 家康は1542年(天文11)に岡崎城で生まれています。その後の運命を決めた桶狭間の合戦のときが18歳、しかし、本人は10年足らずで浜松に移り、本拠でないためなのか岡崎城は代々、水野とか本多とか有力家臣閥に経営は任されたようです。そういえば、小学生のとき「本多賞」が最優秀賞でした。由緒のわりに五万石とは禄高が少ないように思いますが、その理由は知りません。

 「五万石でも岡崎様はお城下まで舟が着く」の俗曲どおり、岡崎城は矢作川に合流する乙川(おとがわ)のほとりに天主閣がありますが、この川の堤防から城内まで桜のオンパレです。とくにライトアップされた夜桜は近くを走る名鉄電車の車窓からもよく見ることができ、桜名所100選に入っていたと思います。三河花火・八丁味噌・五万石藤・花崗岩 町の名物は地味かもしれませんが、海も山も近く、気候は温暖、人情こまやかで住みよい町、暮らしやすい町です。

 6月の同窓会には出席できませんが、10月25日には今年2度目の在京同窓会がありますのでそちらには顏を出す予定です。毎回300名近く集まる盛会です。

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