「熊ん蜂」 domani11
円錐にドウダンを刈る 熊ん蜂ブンブン飛ぶをヒヤヒヤ横目に
「『水の上で歌う』に寄せて」 domani11
きのう、きょう、あした
時は流れる
夕日きらめく波、進む小舟
このいまも時は流れる
16分音符のメロディーが
くりかえし、くりかえし
すこし跳ねては降下する
刻々と 流れゆくメロディー
過ぎ去る時を
いとおしむかのように
若ければ哀歓のうちに
老いては切なさのうちに
過ぎ去る時を
いとおしむかのように
きのう、きょう、あした
時は過ぎてゆく
いのち果てるまで
※「水の上で歌う D774」はシューベルトの歌曲。原詩はシュトルベルク。
リストはこの歌曲を素敵なピアノ曲に編曲している。CD愛聴盤は歌曲では、
カサロヴァのメゾソプラノが甘く切ないRCA盤(BVCC 31037)。
リスト編曲ピアノ曲では、ハイペリオン盤(リストピアノソロ全集第33巻のディスク①
ピアノはレスリー・ハワード CDA 6695/9)。
「花は咲く」 domani11
ときおり つむじ風
土ぼこり巻き上げる
校庭に
降りしきる桜の花びら
聞こえてくる吹奏楽
花びらが
楽器に 部員に 降りかかる
フルート
クラリネット
サクソフォン
トランペット
太鼓・・・
それぞれに 降りかかる
最後の曲は
「花は咲く」
花びら降りしきるなか
思い出の中に
未来を望みつつ
響きは消える
花びら降りしきるなか
悼むように
励ますように
「桜に罪なし」 domani11
3キロも続く桜並木ロード
春の日のドライブ
両側の桜は満開
フロントガラスに
花びらが降りかかり流れる
風が路面の花びらを
玉のようにころがし
前の車は
花びらを巻き上げてゆく
運転に注意ご注意
帰路は大渋滞
救急車が走ってきた
案の定、事故かも
ゆるゆると進めば事故現場
おお、なんと
連続追突で4台が1台に
高速道路であるまいに
3台が次々と前に食い込んだ模様
桜は罪なもの
いや桜に罪なし
桜並木ロードでは
みなさま
十分な車間距離をとりましょう
桜は満開
桜吹雪のなか
車はのろのろ進む