うたノオト

過去、現在、未来、うたとともに

「水の上で歌う」に寄せて

2018-04-19 00:16:52 | 

「『水の上で歌う』に寄せて」   domani11

きのう、きょう、あした
時は流れる

夕日きらめく波、進む小舟
このいまも時は流れる
16分音符のメロディーが
くりかえし、くりかえし
すこし跳ねては降下する
刻々と 流れゆくメロディー

過ぎ去る時を
いとおしむかのように
若ければ哀歓のうちに
老いては切なさのうちに
過ぎ去る時を
いとおしむかのように

きのう、きょう、あした
時は過ぎてゆく
いのち果てるまで

※「水の上で歌う D774」はシューベルトの歌曲。原詩はシュトルベルク。
リストはこの歌曲を素敵なピアノ曲に編曲している。CD愛聴盤は歌曲では、
カサロヴァのメゾソプラノが甘く切ないRCA盤(BVCC 31037)。
リスト編曲ピアノ曲では、ハイペリオン盤(リストピアノソロ全集第33巻のディスク①
ピアノはレスリー・ハワード CDA 6695/9)。


花は咲く

2018-04-01 18:35:42 | 

「花は咲く」   domani11

ときおり つむじ風
土ぼこり巻き上げる
校庭に
降りしきる桜の花びら
聞こえてくる吹奏楽

花びらが
楽器に 部員に 降りかかる
フルート
クラリネット
サクソフォン
トランペット
太鼓・・・
それぞれに 降りかかる

最後の曲は
「花は咲く」
花びら降りしきるなか
思い出の中に
未来を望みつつ
響きは消える

花びら降りしきるなか
悼むように
励ますように


 


桜に罪なし

2018-04-01 17:49:18 | 

「桜に罪なし」   domani11

3キロも続く桜並木ロード
春の日のドライブ
両側の桜は満開
フロントガラスに
花びらが降りかかり流れる
風が路面の花びらを
玉のようにころがし
前の車は
花びらを巻き上げてゆく
運転に注意ご注意

帰路は大渋滞
救急車が走ってきた
案の定、事故かも
ゆるゆると進めば事故現場
おお、なんと
連続追突で4台が1台に
高速道路であるまいに
3台が次々と前に食い込んだ模様

桜は罪なもの
いや桜に罪なし
桜並木ロードでは
みなさま
十分な車間距離をとりましょう
桜は満開
桜吹雪のなか
車はのろのろ進む