うたノオト

過去、現在、未来、うたとともに

シューベルト

2013-12-20 23:35:45 | 短歌・俳句

「シューベルト」    domani11


ひとときの片恋の愁い音になり ハンガリーの野に響きやがて消ゆ

諦念と云うに余りに未練ある音美しき 21番ソナタ

ほかのどのピアノソナタのかくまでにこころしみいるや 21番ソナタ




※2013年12月20日、東京オペラシティコンサートホールにて、ゲルハルト・オピッツのシューベルト演奏会を聴く。
当夜前半の小品では「ハンガリーのメロディ」が、寂しげなそれでいて人懐こいメロディーの和音が場内にあふれた。
後半の21番ソナタは自然な演奏も手伝い、ただただ心に染み透った。