「雪の芝桜」 domani11
芝桜ひとつ寒に咲き雪が埋め雪が融ければ 紅の花びら
「ささやかなしあわせ」 domani11
小学生らしき
おとこの子とおんなの子
テニスコートの隣の小さな公園
その隅にしゃがんで遊ぶ
仲良しらしき三人の子
テニスの準備運動に
公園を走りまわるうち
三人がなぜか追ってきた
抜かれまいと速く走る
なおも追ってくる
「わあ、疲れたよ」と息荒げ立ち止まる
「追いつけなかった。運動してるからだあ」
とおとこの子
しばらくして
腕立て伏せを始めると
「すごい、腕立て伏せやってるよ」
三人とも隣に来て始める
負けまいと競争だ
「わあ、疲れたよ」と止めると
三人も助かったように止めた
仲間とテニスを始める時間だ
「バイバイ」
「バイバイ」
知らない子たちよ ありがとう
ささやかなしあわせを
ありがとう
「正月の悠ちゃん」 domani11
駅伝のTV見ながら
悠ちゃんも走るかと問えば
ムリムリ、ムリスギ
何故と問えば
ツカレル
じゃあ、かけっこはと問えば
カケッコナライイ
ああ、良かった
カルタとり遊べば
悠ちゃんと大人の手が重なったカード
ユウチャン、スクナイカラ、チョウダイ
ちゃっかりしてる
でも、重なった手の大人の取ったカード
少ないと見るや
そっと手を離し譲る時もある
ウノゲーム
悠ちゃんにカード集まり
サイアク!
とつぶやく
言葉の使い方ぴったりだね
年頭詩2018「光の春」 domani11
冬至を底に年明けて
光の春に日脚伸ぶ
障子の白の明るさ増して
浮き立つような花の春待つ
歳重ねても光の春はいつも
新生の歓び 戸惑い
年明け早々、当ブログに訪問いただきありがとうございます。
皆様のご健勝をお祈りいたします。
domani11