馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

南フランス田舎紀行(12)異端カタリ派の悲しい話が伝えられる街ラヴォール Lavaur

ラヴォール Lavaur は、トゥールーズの東北東に位置している。
タルヌTarn川がその語源となったタルヌ県にある。
(街を流れているのはアグーAgout川。)
2両編成のディーゼルTER“ミディ・ピレネー”が停車する小さな街である。


人口は1万人程。
歩いている人は少ない。


カタリ派の悲劇を伝える記念碑。
1211年3月3日、アルビジョワ十字軍の総大将シモン・ド・モンフォール Simon de Montfort が町を攻略した。


町の城主であったギロード・ド・ロラック夫人 Dame Guiraude de Laurac は生きたまま、大量の石とともに井戸に投げ込まれた。


その城があった場所は今公園になっている。


80人の騎士たちが絞首刑で吊るされ、
400人のカタリ派の「全き人々」parfaits et parfaites と呼ばれた信徒たちが火刑台で生きたまま焼かれた、とプレートに書かれている。


ラヴォールという名はケルト語(=ガリア語)の『渓谷』を意味する vobero からきている。
これがオック語の vaur になり、定冠詞をつけて la vaur となった。


シトロエンDS3の赤と屋根の猫が町のレンガ色とよくあっている。


サン・アラン大聖堂 La Cathédrale Saint-Alain (XIIIe-XVe siècles)
2011年トゥール・ドゥ・フランス第11ステージのゴールに選ばれた。
街の誇りだとベンチの老人が話していた。

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