馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

詩育日誌11.07津山線で

柵のなかを走る電車が
ごとん、ごとん。
この辺には
若けえもんがおらんけえ
軽トラがないと
日がたたん
ローカルな話題をひっぱって
やはり、津山線で。
といいたかった
地球の裏がわにある墓地にお墓参り
ラッピング電車ではないけど
横でも縦でもはなく
揺られるのは前後がいい
やわらかいタッチで
秋にさわって
山吹色のなかに
レモンと幸福をもってくる
ああ、そういうことか。
外で遊ぶ幼稚園児も
減ってきた
敏感な反応の
訳し方はいろいろある
いざ、出発。
あざやかな空に乗って
ごとん、ごとん。
二両編成のディーゼルを
牧草地に
引っぱってくる
記憶をかこんだ柵のなかまで


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