goo blog サービス終了のお知らせ 

馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

つらなりのほつれ fray of sequence(36)とうとつに、女郎花。

女郎花は肺胞として接写される、
愛人としての
重い気分を外示して。

恋につまづくのはかんたん、愛におちるのはやっかい、それはなぜなのか。像が結ばれるにつれて銀塩のなかにいる有機体が、触角でとうとつに語ってくる、愛人としての重い気分を外示して。大好きになっても、だいじょうぶ。女郎花は肺胞として接写されるから。文脈は呼吸されるたびに枝分かれする。魂のメタモルフォーゼではとにかく杓文字でこまめに着信メールを掬ってやってください、肺気腫化する生活のあぶくだけでも。テーブルのうえにいつも『昆虫形態学』を放置しないで、胃もたれするから。ほら見てごらん、生きることは凶暴を背景におしやることだと言っている。尖った二つの下顎で、こなごなに排除論を嚙みくだきながら、アリたちが愛情をめいっぱいしょって、女郎花のめしべまでよじ登ってきた。心では、君を好きになれてよかったまで。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「文学」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2024年
2023年
人気記事