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馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

いま世界はうなだれている(46)夜のたてがみ

カタくんが食べた
夢の中から
プロヴァンスをたましいのように割って
月の種が出てきた

(ド・ブロイ波のたてがみがさびしい半導体となる夜に

馬具が
道のわきに落ちている
馬はいない
たてがみだけ
霧状に流れている
いい夜、だ。

(つぶやいているその子にも青の光子と呼ばれる粒子状のたてがみが生えていた

いや、青と紫だった。
たてじまの霧が
月からの宅配便をもってきた
うり坊
花をかじってる

(霧の流れもすべて月の粒子という性質を帯びている

お帰りと言って
景色をたたむ
ピシッと
夜に
折り目をつけながら

(ラベンダの匂いをとても慎重に蹄のしたにかくして


(つづく)


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