先週はアンチエイジング1~4のお話をさせて頂きました。
今日はアンチエイジング5です。
老化現象・・・嫌な響きがありますね。
様々な症状や病気の原因も老化現象と言われると「治らないから諦めなさい」と言われている事になります。
認知症も脳の血流量の低下ですが、老化現象とも言われます。
加齢と共に脳が萎縮していきます。
皮膚も萎縮して小皺が増えます。
老化や病気の原因の多くは「血液の汚れ、血液の循環不良、体内酸素不足」です。
血液の汚れは、腸の内容物の腐敗と排毒機能の低下です。
食養生で腸内フローラを発酵型にする事が大事です。
排毒は毎日の排便75%、排尿20%、発汗5%ですが適度な運動も必要です。
腎機能が悪くても運動、入浴やサウナで汗を流すと老廃物はある程度は排出出来ます。
透析患者でもスポーツを週3日以上される人はカリウムなども高くならず血圧も安定している人がいます。
ただ、先週お話した老化の原因物質(リン)は、汗で排出出来ませんので、腎機能の弱い方は摂取を控える食事も大事です。
血液循環不良は、貧血、低血圧、低体温、高脂血症、糖尿病、筋肉の緊張などがあります。
特に低血圧の人は血液量が少なく、動脈や静脈が細く、毛細血管も少ない傾向があります。
十二指腸で鉄分や亜鉛が十分に吸収されなく、小腸全体の栄養吸収も悪いです。
そこに加齢が加わると、毛細血管はどんどん減少していきます。
老化は25才から各駅停車の速度で徐々に進んでいきます。
45才から急行、60才からは特急になります。
80過ぎは新幹線から飛行機でしょうね?
老化は血管と血液の減少です。
60代になると25才と比較して毛細血管が40%も減少します。
10万kmあった血管の長さが、6万kmになります。
皮膚に小皺が出来たり、脳が萎縮するのも当然ですね。
皮膚の下の毛細血管も減少するので、擦り傷のかさぶたも治るのに時間がかかる様になります。
特に全身の毛細血管の55%が腸に集まっています。
腸の毛細血管だけで22,000mも減少し、腸の機能は40%低下すると思います。
腸の機能が少しでも改善出来れば、老化現象にブレーキがかかります。
特に体内酵素がしっかり働く体を維持する事ですが、低体温の人は要注意です。
昭和30年代の日本人の平均体温は36.89±0.34度でした。
単純に計算すると36.55~37.23度です。
脳やお腹の中の臓器の深部体温は38度以上が好ましいです。
酵素の反応速度が高まる温度が38度~40度だからです。
だから低体温の方は冷たい飲み物は控えた方が良いでしょう。
また、低体温の方はご飯(お米)と酸っぱい発酵食品が不足しているかもしれません。
いずれにしても小腸と大腸の善玉菌を増やす為の「腸内フローラの改善と食養生」が大事です。
小腸の乳酸桿菌、乳酸球菌、酵母菌、大腸のビフィズス菌、フィーカリバクテリウム、クロストリジウムブチリカム、バクテロイデスなど全ての善玉菌を増やす事です。
お勧めの食事は和食。
ご飯は小腸の乳酸菌の餌になりますし、糠漬けなどの発酵食品の乳酸菌発酵物質は乳酸菌を元気にして、腐敗菌を抑制します。
また糠漬けには酪酸菌も含まれていて、大腸の酪酸菌の働きを助けます。
味噌汁はアミノ酸が豊富に含まれていますし、心筋梗塞、脳卒中、認知症、癌など様々な予防効果が確認されています。
味噌、その他の発酵食品には老化抑制機能があります。
舞茸、シメジ、エノキなどを入れれば、現代人が不足しているビタミンDを補う事も出来ます。
特に貧血、低血圧の方、朝は必ず、ごはんと味噌汁、納豆、漬物、海苔などを食べて下さい。
海苔は植物の中で唯一、造血ビタミンB12を豊富に含んでいます。
とにかく年と共に血液量と毛細血管が減っていきますので、血液を増やす事が重要です。
特に高齢者だけではなく若い方も現代人は鉄不足です。
不足すると貧血、低体温、体力低下、肩こり、疲れやすい、眠気(脳の酸素不足)、感情の減退、イライラ、集中力低下、認知機能低下、学習機能低下、爪が割れる、抜け毛、肌荒れ、抑うつ、睡眠障害、不妊などに関係しています。
鉄分の多い食品を摂取しましょう。
鉄分が豊富なアッケシ草を主原料にした海草物語などもお勧めです。
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