癌の再発や転移、脳梗塞や心筋梗塞を再発した人を調べると、血糖値の高い人と高脂血症の人が多い様です。
という事は、癌や脳梗塞、心筋梗塞の予防には血糖値と脂質代謝のコントロールが重要です。
でも多くの病院では、癌治療を受けている患者さんに「何でも好きな物を食べてもいいですよ」と言われます。
もちろん食事の指導をされている医師もおりますが・・・
血液検査も腫瘍マーカーなどを重視して、患者さんの血糖値やコレステロール、中性脂肪が高くても指摘されない事も多い様です。
病気を治そうと思ったら、何で病気になったか?を考える事が大事です。
病気を治す事を優先して考えると、対症療法を選択してしまいます。
その結果、原因を改善していなければ、また病気になってしまいます。
私が考えた多くの病気の原因は、主に血液の汚れと血液の循環不良です。
血液を変えない限り体は変わらないでしょう。
血液の状態が悪くなる多くの原因は生活習慣です。生活習慣、特に食事と腸内環境は重要です。
でも間違った食養生をされている方も多い様です。
「癌は糖質を好む」という情報があります。
それを元に糖質制限をされて、お米をあまり食べていない人が結構います。
その人達の中には、空腹時の血糖値が95以上の人がいます。
HbAicは高く無いのでインシュリンは出ているのですが、必要な時に必要量が出ていないのです。
朝食は果物とコーヒー、昼食は普通にご飯を食べて、夜はおかずが多いという食事です。
朝食を食べずに空腹時の血糖値が95以上の人は、昼食後の血糖値が大幅に上昇する「血糖値スパイク」を起こしている事が多いです。
そしてカロリーは蛋白質と脂質で補っているのでLDLコレステロールが高い状態です。
漬物や梅干などの発酵食品も塩分を控える為に全く食べていません。
ご飯はカロリーになるのですが、お米は急激に血糖値を上げません。
パンやパスタ、ピザ、うどんなどの粉製品の方が要注意です。
また、ご飯は乳酸菌などの餌になりますし、発酵食品は腸内フローラを発酵型にする為に重要です。
腸内フローラの状態が良くなればコレステロールも低下します。
血糖値スパイクの心配のある人は、朝ごはん(ご飯、みそ汁、漬物、梅干、野菜、海藻)を食べると昼食後の血糖値の上昇(血糖値スパイク)が抑制されます。
食前や甘い物を食べる前にアルロース(希少糖)の摂取でも血糖値の上昇は抑制されます。
癌は糖質を好む?この意味を勘違いされている方が多い様です。
ご飯=糖質=癌が増殖と思っていますね。
癌が好む糖質はご飯では無くて、あなた自身の血糖なのです。
ですから空腹時や食後の血糖値が上がりすぎない事が重要なのです。
空腹時血糖値90未満の人は大丈夫ですが、95以上の人は今日から食養生をしてください。
朝のトーストも血糖値に問題の無い人は良いのですが、血糖値の気になる人は、ご飯と味噌汁に変えてください。
又、中性脂肪が高い人は、果物も控えてください。
ハチミツや果物に多い果糖は中性脂肪が上がってしまいます。
果物も柑橘類なら良いでしょう。http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC230913_Dr_K_Egao.mp3
血糖値と中性脂肪の両方が高い人は甘い物は厳禁です。
砂糖は血糖値と中性脂肪、両方とも上がってしまいます。
糖尿病でご飯を食べなくて、甘い物を食べてしまう人も要注意です。
甘い物をたべるのなら、ご飯と発酵食品を食べる方が体調も良くなります。
乳酸菌発酵をさせた糠漬けなどに含まれる「乳酸菌発酵物質」は十二指腸や小腸の働きを良くしてくれます。
インクレチンというホルモンは十二指腸で作られます。
インクレチンは膵臓がインシュリンを出す為に必要なホルモンです。
血糖値が上がる原因(下がらない原因)の一つにインクレチン分泌不足があるので、十二指腸、小腸の機能を整える事は、糖尿病にも有効です。
そして、食事の最初に野菜、海藻類、根菜類など食物繊維の多い食材を食べれば、ご飯の糖質の吸収も軽減出来ます。
少し涼しくなって間もなく食欲の秋になりますが、食欲の秋の食養生は、冬の病気の予防にも重要です。
和食中心に炒めもの、揚げ物、焼肉を控える事。肉や油物を食べる時は発酵食品と食物繊維をしっかり食べて下さい。
血糖値が気になる人にはアルロース(希少糖)粉末もお勧めです。