17日は、弘前読書人倶楽部で、第4回目となるブックトークが開催された。
今回のトークは、大館在住の小松宰先生にお願いした。先生は、時代劇がご専門の映画評論家で、つい先日も「剣光一閃」という本を上梓されたばかりだ。
弘前との縁も深い。弘前文学学校の特別講師を長い間務めておられたし、弘前のNHKカルチュア教室にも、講座をもっておられる。弘前読書人倶楽部でも、2年前、「日本人は何故忠臣蔵が好きなのか」というテーマで講演をしていただいたことがある。大変好評で、またいつか、先生の話を聞きたいという希望は、多くの会員から聞こえてきていた。
今日の話しにも、引き込まれた。大きな身振り手振り、声の抑揚、間の取り方、話題の豊かさ・・・、本当に話術の巧みな先生である。

読書は心の日光浴だと、冒頭おっしゃった。身体の健全な成長のために太陽の光が必要なように、心の成長に、読書は欠かせないというのだ。
パチパチパチ(拍手)。その通り。読書は日光でもあるし、酸素でもあるのだと、僕もいつも考えていいる。
今日も、約20人の仲間が参加した。弘前読書人倶楽部は狭いので、20人も集まれば満員御礼の垂れ札が下がる。ましてや、11月からは、部屋の中央にストーブが入ったので、よけい狭くなった。参加いただいた会員には、窮屈な思いをさせてしまったが、それでも、ブックトーク終了後の懇親会では、和やかに会話が弾んだ。
12月のブックトークは、第2回東奥文学賞大賞を受賞した田邊奈津子さんを予定している。初めての女性スピーカーだ。
さらに、1月、2月と、既にトークをお願いをしている人もいる。多くの方に本についてお話をいただき、そこから又、読書に対する関心が高まっていく。そして交流の輪が広がっていく。まさしく、弘前読書人倶楽部開設の原点がブックトークには秘められているように思う。