弘前読書人俱楽部の例会兼忘年会を開催した。
読書人俱楽部では、毎月一回、定例会と称してブックトークを行ってきた。会員の一人に、”本”について、小一時間ほどお話をしていただき、そのあと酒食を伴った懇談会に移る、というパターンだ。”本”の話は、何でもいい。最近読んだ本の話でもいいし、遠い過去に読んだ本の思い出でもいい。自分で書いた本の話でもかまわない。お陰様で、先月で16回を数えた。
今月は、忘年会も兼ねているので、少し趣向を変えた。参加者にそれぞれ、「自分の今年の一冊」を紹介していただこうという企画を立てた。”本”を肴に飲むという言い回しさながらに、そのあとの懇談会を楽しく過ごすための、前菜の盛り合わせのようなものを期待したのだ。
勿論、強制するようなことはしない。特別に声をかけたわけでもない。例会案内の葉書にさりげなく記載しただけだ。
それでも、参加者の過半数、13人の方の皆さんが、スピーチに立ってくれた。評論あり、文学全集あり、絵本あり、エッセイあり、雑誌あり、実に様々な本が紹介された。本以外でも、切手の話、映画の話なども飛び出した。お陰で、懇親会も、いつもよりも盛り上がったような気がした。
おそらく、この会の様子を観てもらえれば、鎌倉幸子さんは、「さもありなん」と言ってくれるだろう。弘前読書人倶楽部は、ひょっとして、代表の僕の器を遥かに超えた、読書愛好家の集りだったのだ。
-弘前読書人俱楽部 代表 今泉昌一代表 12月20日のブログより-