たとえそれが、
一握りの土くれであったも
良いものは、
しっかりつかんで離してはいけない。
たとえそれが、
野原の一本の木であっても
信じるものは、
しっかりつかんで離してはいけない。
たとえそれが、
地平の果てにあっても
君がなすべきことは、
しっかりつかんで離してはいけない。
たとえ手放すほうがやさしいときでも
人生は、しっかりつかんで離してはいけない。
たとえわたしが、
君から去っていったあとでも
わたしの手を
しっかりつかんで離してはいけない。
若い頃より心に残る詩や言葉などを書きとめておいた、大切だけども、忘れかけていた可愛いノートがあります。
その中にあった詩です。作者が不明なのか、それともただ単に書き忘れただけなのか定かではありませんが、時を経てもやはり、ズーンときました。
親からもらった生きる心かもしれない、
仕事かもしれない、
家庭かもしれない、
子供かもしれない、
仲間かもしれない、
恋人かもしれない、
そう、大切なものはしっかりつかんでおかないと駄目なのですね。今さらながら失ったものの大切さが身に沁みます。
大切なものはしっかりつかんで離さない様にしよう。明日から三月だから……