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弘前読書人倶楽部

弘前読書人倶楽部のオフィシャルBlogです。
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See You Again エドワード君 そして

2013年03月26日 | インポート
 ケニアからの留学生、エドワード君には、もう何回も、このブログに登場していただいた。先月も、彼の日本語検定祝賀会のことを欠いた。
 そのエドワード君が、5年間にも及ぶ弘前での研修生活を終え、帰国することになった。今月の29日には、弘前を発つという。今日は、読書人倶楽部で、彼の送別会を開催した。
 彼が弘前読書人倶楽部に初めてきたのは、昨年の2月下旬だ。だから、わずか一年余のお付き合いなのだが、思いでは多い。
 最初に会った日から、一緒にラーメンを食べにも行ったし、もんじゃ焼きにも連れて行った。読書人?楽部内でも、彼に日本の食文化を体験してもらおうと、すき焼きや鉄板焼きパーティーを開催した。なんだかんだ言って、エドワード君を理由に、結構飲んでいる。
 1回目の日本語検定受験の時には、一緒に盛岡まで行った。車の中で、日本の政治のことなど。いろいろと質問をされた。僕もまた、彼の祖国のことなど尋ねた。
 エドワード君から言われたことで、一番頭に残っているのは、日本人が英会話を苦手とする理由だ。日本人は、間違えることを恥ずかしいと思う。だから英語を使わない。だから上達しない・・・と彼は言った。他の人はいざしらず、僕の場合、まさしくそうだ。結局、彼と付き合っていた一年間でも、僕の英語でのコミュニケーション能力は、ただの一歩も上達しなかった。
 その代わり(?)、彼の日本語は、目に見えて上手になった。特に、今日のスピーチは、日本人でもここまでは、と思うくらい立派なものだった。
 それにしても、5年間も、異国の見知らぬ土地で、一人で学究生活を続けるなんて、たいしたものである。言葉も生活習慣も文化も違う中で、もくもくと勉強してきた彼には、素直に頭が下がる。
 エドワード君は、一旦、母国に帰ったあと、今年の10月頃から、今度はフランスで又研究生活を始めるのだそうだ。またまた頭が下がる。フランス語はわからない、と彼は言う。もう一度、新しい言語を勉強することになるんだろう。フランス語と津軽弁がどことなく似ていると、昔、なにかのCMでやっていたような記憶もあるが、弘前読書人倶楽部で学んだ津軽弁が役に立つ日は来るのだろうか?行く人がいれば来る人もいる。今日エドワード君が、ガーナからの留学生シャクール君を連れて来てくれた。シャクール君は、昨年の秋に、日本に来たばかり。まだ日本語にも不慣れなようだ。でも僕らは大歓迎だ。毎週でも遊びに来てくれればいい。

 去りゆくエドワード君に、これまでの感謝とこれからへの激励の思いを込め、そしてニューカマーのシャクール君へ歓迎の気持ちを記して、今日のブログを閉じよう。

『復活』トルストイ        

2013年03月22日 | インポート
「復活」 トルストイ
 これはロシアの富裕貴族がその権力を利用してまだ何も知らぬ若い娘カチューシャを誘惑し、彼女が売春婦にまで身を落とす流転の人生のきっかけを作ったことへの慚愧の念から、やがて犯罪者と間違えられた彼女を真実愛し、汚名を拭い自由の身として解放してゆくという物語である。

 15、16歳の頃この本を読んだ。なぜ「復活」なのか? ただ単に家の本棚の中から選んだだけの話なのだが、読んでいるうちに、主人公ニェフリュードフがカチューシャを誘惑する場面、ライラックの香りが本の中から聞こえてきそうな気がするほど、新鮮で、何度も読み返したのだけは覚えている。今はそれしか記憶にないが、彼が人間として目覚めていくまでの苦悩、そして生き方にも感動した。それが文学小説なのだと思っている。
 あの頃、常に私の枕元には本があった。本を読むことが、楽しくて仕方なかった。本を読んだことで、色々な世界、色々な考え方があることを教えられた。
 
 先日、ある取材を受けた。その際、「どの本が一番印象に残っていますか?」ときかれた時、迷うことなく「トルストイの復活」と答えた。今まで考えたこともなかったのだが……
 何故ならば、一番最初に読破した文学小説だったからだと思う。

 最近は目の悪さを理由に本を遠ざけていた気もしないではない。これを機に、また頑張って本を読み始めようかな? と思っている私である。

 
 
 
 
 
 

素敵なカップに会えた!

2013年03月15日 | インポート
これは「アンティーク・カップ&ソウサー」 -色彩と形が織りなす世界ー という本の表紙である。


中を開くと、
(花鳥図、蒔絵漆芸写し) ミントン コーヒーカップ 1870年頃
開国後の日本からもたらされた文物を模範にした装飾様式を、ジャポニスムという。ジャポニスムの展開の一部には、日本の高蒔絵の漆工芸を模した磁気作品の流行があった。とあるように、日本らしさを感じた。

ミントン 1881年頃


ジャクソン&ゴスリング 1930年頃  
 ジャクソン&ゴスリング の知名度は低いが、今までとは違うスタイリッシュなモダンさを感じた。


 これらはほんの一部で、もっともっと豪華なものから、言葉では言い表せないほど繊細なもの、手にとるのが怖くなるほど素晴らしい作品などが数多く載っていた。
 これらを見ながら、歴史に出てくる高貴な方々は、このように素敵なカップでお茶を飲み、どんなお話をしていたのだろうと、遠い昔のロマンを思い浮かべている私である。

 この本は当倶楽部に、2,3日遊びに来ただけなので、皆様にお見せできないのがとても残念だ。

石塚雅彦様寄贈書案内

2013年03月08日 | インポート
 先日たくさんの本を寄贈して下さった石塚雅彦様より、ご自身が翻訳し、日本経済新聞出版社より出版された「ブレア回顧録 上・下」 「「アイザイア・バーリン」 「自由と経済開発」の計4冊の本が昨日送られてきた。 

   
 石塚雅彦氏とは、国債基督教大学教養学部卒業、コロンビア大学ジャーナリズムスクール博士課程修了。元日本経済新聞論説委員、元早稲田大学大学院ジャーナリズムスクール講師。の肩書を持つお方である。
 その大先生にお礼の電話を差し上げたところ、「押し付けがましいようですが、置いていただければ嬉しいです」と仰られた。その思いがけない一言に、私は先生のお人柄が見えたような気がした。別に僻んでいるわけでもないが、特に教養も、地位も無い私にごく普通に接して下さり、とても有難く思い、親しみが湧いた。

 以前倶楽部で講演をして下さった級能正男先生、一度来館された鈴木達夫様、お三方共関様のご友人である。皆さまジェントルマンで、豊かな教養を持ち、そして何よりも、誰にでも優しい。人間としてとても素晴らしいことだと思う。 このような方々とお知り合いになれたことは、とても光栄で、喜ばしいことだ。
 石塚様も、ぜひ当倶楽部にお邪魔したいと言っておられた。お会いできる日がいまから待ちどおしい。


読書人倶楽部休館曜日決定

2013年03月01日 | インポート
 
 以前のブログでも紹介しましたが、読書人倶楽部の看板も書き換え、3月より休館日が月曜日になります。皆様、お間違えのないようよろしくお願い申し上げます。

 (新寄贈書のご案内)

 さて、先日、読書人倶楽部の顧問 関 周様のご友人の石塚 雅彦様より
 
「 鈴木 大拙全集 32巻 」  「 長谷川 如是閑集 8巻 」

「 Abraham Rincoln 4巻 」
 
 を頂戴いたしました。

 とてもご立派な本で、倶楽部内が一段と高級感を増してきた様に思われます。

 少しずつではありますが、色々な顔の本も増えておりますので、お時間のある時にでも、会いに来てください ね。