弘前読書人倶楽部は、今、年末年始の休館中である。役所や大企業並みに、いやそれらよりも一日長く、1月6日までお休みをいただいているが、今日は特別に、新春ブックトークを開催した。まるで、小学生時代にあった、夏休み中の登校日のようなものである。
ブックトークは、併月であれば、第3か第4の日曜日に開催している。ところが今回は、講師のご都合で、土曜日の今日となった。イレギュラーで、告知も充分でなかったにもかかわらず、10人を超す皆さんにお集まりいただいた。
講師は、京都精華大学の斎藤教授である。青森県に住んでいると、関西の大学情報はほとんど入ってこない。国立大学を除けば、僕が知っているのは、せいぜい関関同立か、吉村道明が卒業した近畿大学か、あのねのねの母校京都産業大学・・・指折り数えられる程度のものだ。でも、その中でも、京都精華大学は、日本で初めて「マンガ学部」を創った大学として有名であり、その先進性には秘かに注目をしていた。
斎藤教授は、そのポピュラーカルチャ―学部に籍を置いておられる。何を学ぶ学部なのか、名前だけからはピンとこないが、聞けば、ファッションコースト音楽コースがあるとのことだ。これまた先進の更に先を行っているような感じだ。
実は、教授は、読書人倶楽部創立者の一人Ta君と同年齢。僕の一年後輩にあたる。高校生の頃、僕は、当時からノンポリに近かったが、彼は生徒会活動をしていたはずだ。ある日いきなり、「学帽の自由化に取り組みたいので協力してくれ」と頼んできたのが彼だったように記憶している。
今では、街中で学帽を被っている高校生を見ることはない。それを思えば、彼はその頃から、時代の先端を走っていたのだろう。
そんな彼が、ブックトークのテーマとして選んだのが、「阿川弘之の評伝文学を読む 山本五十六・米内光政・井上茂成美」だったから、”ポピュラーカルチャー”というイメージとのギャップに驚いた。
山本五十六(上) (新潮文庫)
著者 : 阿川弘之
新潮社
発売日 : 1973-03-01
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米内光政 (新潮文庫)
著者 : 阿川弘之
新潮社
発売日 : 1982-05-27
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井上成美 (新潮文庫)
著者 : 阿川弘之
新潮社
発売日 : 1992-07-29
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大学のことや、今日のテーマとポピュラーカルチャとの関連等、トーク後の懇談会で、もっと詳しく聞きたかったが、町内の人の通夜があったので、僕は途中退席をしなければならなかった。残念。
いやいや、今日のトークのことばかりではない。45年ぶりに会った後輩だ。高校時代のことも語り合いたかった。次に彼と会えるのは、いつになるんだろう?