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弘前読書人倶楽部

弘前読書人倶楽部のオフィシャルBlogです。
「イベント情報」などを発信します☆

弘前読書人倶楽部1月イベントのご案内

2023年01月17日 | 日記
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
さて、本年最初のブックトークを、下記の通り、開催いたします。講師は、日本大学客員研究員の長内勇樹さんです。長内さんは、建築士として、建造物の風環境や温熱環境などのシミュレーション業務等を行っています。今回は、「前川建築の環境的アプローチについて 弘前市立病院の夏期計測をもとに」という内容でお話をいただく予定です。お忙しいこととは存じますが、是非ご参加下さいますようお願い申し上げます。
   
日時 1月29日(日) 午後4時から
場所 弘前読書人倶楽部 036-8203弘前市本町69
会費 懇親会費2500円(会員以外は3500円)
*1月26日までに、出欠の返事をお願いいたします。
           電話・FAX・メール(0172‐33‐4033)

*来場の際は、マスクをご着用下さい。
*コロナの感染拡大状況によっては、中止させていた
だく場合もございます。予めご了承下さい。

             弘前読書人倶楽部
                   代表 今泉昌一

12月のブックトークを終えて

2022年12月23日 | 日記
 弘前読書人倶楽部の例会。12月は恒例の「私の今年の1冊」だ。会員がそれぞれ、今年読んだ中で最も印象に残った本を持ってきて紹介するという企画で、もう10年近くも続けている。
 今日も、たくさんの本との出会いがあった。自分の今まで知らなかった世界が、目の前に開けたような思いだ。今年一年の読書を振り返りながら歓談をする。これが言わば、弘前読書人倶楽部の忘年会でもある。
 午前・午後と、寒い場所を渡り歩いて到着した読書人倶楽部。ここは暖かかった。建物の気密性がしっかりしているし、天井まで届く書架に並んだ本が、断熱材の効果があるのではないかとも思ったりもする。
 何よりも、好きな本の話をしている参加者の表情や口ぶりから熱気が迸っているような感じも受けるのは、僕だけなんだろうか?


                        弘前読書人倶楽部 代表 今泉 昌一

蔵書の紹介 番外編

2022年12月15日 | 日記

 弘前読書人俱楽部のデスクの上にあった。会員のМ上先生が寄贈してくれたのだという。『図書』なんて何十年振りだろう。
「おれはただ落語家をやってんじゃない、落語を使って立川談志やってんだ」
 演芸写真家の橘蓮二氏が7年間、談志を撮り続けて来た中で聞いた言葉だという。
「僕の職業は寺山修司です」が思い出される。
 同い年の二人の天才の言葉が見事に呼応しているというべきか、この、談志と柳家小三治と対比した文章が秀逸。
 他にも金子兜太が山頭火を必ずしも評価していなかった話や柳田国男と南方熊楠が交流の末に決裂した話など、それに加えて弘前大学のイリナ・グリゴレ氏https://yomitai.jp/special/irinagrigore/
の原稿も掲載されている。
 60頁あまりで定価102円の小冊子ながら、こんなに知的興奮を感じて読んだ書籍は最近無い。表紙の画像はベンジャミン・フランクリン。
田中久元

名歌・名句 と わたし 第27回 佐 藤 き む (サトウキン)

2022年12月13日 | 日記

おでん食ふ亡き友ひとりずつ思ひ 浅利 康衛 (東奥日報「俳句つれづれ」2022-11-24)

 起きがけにこの俳句を見て、寝ぼけ眼(まなこ)が一気に覚めました。「亡き友」の箇所を「教え子」と置き替えると、私にそのまま当てはまるのです。
 その時、私は中学3年生の学級担任。学級の行事や毎日の活動は、すべて学級自治会で話し合って決めるという、全く担任を必要としない生徒たちでした。
 当時の学校社会は、まだ男女差別の激しい時代で、私の勤務する学校も、全校15学級の中で女性教師の学級担任は私だけでした。学級の生徒たちにしても、特に男子生徒は、なんで僕たちだけが男の先生でないんだと不満だったでしょうに、私にそんなことを直接言った生徒は全くなくて、むしろ、女の担任だから駄目なんだと言われるような僕たちではないと頑張ってくれたのかもしれません。
 行事を私の知らない間に、どこでどう決めるのか、いつも決めた後に報告に来るのですが、計画したことが問題になるような事態は一度もありませんでした。
 その時も、学級会長が弘前さくら祭のある日、私の部屋に来て、「みんなで夜桜に行くことになりました」と言うんです。
「えっ!夜桜! 昼だと駄目なの?」
「昼だとどの学級でも行くじゃないですか。夜だから面白いんですよ」
「あなたたちはいいでしょうけれど、女の人たちは夜遅くなったら危険でしょう」
「それは大丈夫です。女の人のことは、誰を誰が送っていくか決めました」
というような私との問答があって、約40名が夜桜に出掛けたのです。よく晴れた夜で桜は7分咲き、よい生徒たちに恵まれた私は幸せでした。
「先生、いい匂いですね」と、おでんの匂いを嗅(か)ぎつけた生徒の一言がきっかけで、私がおでんを買うことになりました。気の利いた男の子が、どこからか茣蓙(ござ)を借りてきました。昭和40年代、私が30代の時の思い出です。

 もじり俳句 おでん食う教え子ひとりずつ思い