おじさん日記 ~Okinawa Self-Diving Log~

セルフダイビングのブログ。ログや写真や器材が中心ですが、その他ダイビングに関係ないことも好き勝手書いています。

ダイビングで使われるOリング

2016-08-16 21:31:16 | 器材
ダイビングには欠かせないOリング。空気や水が漏れないようにあらゆる器材で使用されています。レギュレーター内部やカメラに使われているOリングは独自の規格なのでそのメーカーから発売されている交換部品を買わないといけませんが、規格が統一されている場所もあります。

タンクバルブやバルブの付け根、中圧・高圧ポートといった、メーカーによらず形が同じものは規格が統一されている。ダイビング器材のOリングは、AS568というアメリカの航空機の規格で作られているものが多いです。日本の規格ではないので、ホームセンターなどでは手に入らない。日本製のタンクバルブのみ、海外製のバルブと違って日本のP規格で作られています。

そして、ダイビング器材は高圧の圧縮空気を制御するため、一般的に流通している硬度70のOリングよりも硬い硬度90のOリングが使われています。サイズだけでなく硬度にも注意が必要。

材質はほとんどが安価で耐摩耗性や耐油性に優れるNBR(ニトリルゴム)です。カメラハウジングに使われるようなシリコーンゴムはコストが高いので普通は使われません。ただ、NBRは酸素耐性が低いので、純酸素や酸素濃度40%以上のナイトロックスを使う時は酸素耐性がありなおかつ燃えにくいFKM(フッ素ゴム)のOリングを使う必要があります。FKMはデュポン社のバイトンVitonという商品名のOリングが一番有名ですが、バイトンでなくてもFKMであればOKです。

Oリングを買う時はサイズ、材質、硬度の3点を確認すれば大丈夫。

以下、主要箇所のOリングの規格です。


タンクバルブ:P-12.5
日本で流通しているタンクバルブのほとんどが旭製作所で作られたバルブなので、普通はこのサイズでOK。もしハマイ製のバルブを使っている人がいたらP-11の規格となる。バルブのメーカーの見かたはコチラを参照してください↓
http://www.diving-gas.org/sales_products/sale_menu.html

ちなみに上に書いたバルブのOリングは日本国内のみでの話。海外の多くのヨークバルブではAS568-014の規格のOリングが使用されているようです。


日本ではマイナーなDINバルブ。僕はポニーボトルやDECOボトル用に使っています。規格はAS568-112。


ゲージ付け根のOリング。小さなOリングが2つ使われている。AS568-003という規格。


高圧ホース取り付け部分のOリング。AS568-012。


中圧ホース取り付け部分のOリング。AS568-011。


中圧ホースとセカンドステージの接続部分にもOリングがあります。AS568-010。

以上が共通規格のOリングでした。共通規格の場所は意外に少ないかな。ホース取り付け部分はオーバーホールの時に取り替えられるしそんなに消耗する場所でもないので、あまり必要ないかもしれません。もちろん予備として1つくらい持っていていいと思うし自分も持っていますが、あえて買うとしたらバルブに付けるOリングとゲージ取り付け部分のOリングくらいかな。今週中にまた別の記事でOリング共同購入の募集をします。マイタンク持ちの方や、ゲージのメンテは自分でやるって方は一緒にいかがでしょうか。ダイビング用品店で買うと意外と高価ですので。


2 コメント

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Unknown (UC)
2020-10-06 18:15:29
中圧、高圧用のOリングはフッ素のものの方がいいのでしょうか?
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Oリング (diving-snowman)
2021-01-03 00:52:12
コメントありがとうございます。返信が遅くなり申し訳ありません。

Oリングに関して、酸素用でなければ普通のNBRで十分だと思いますよ。
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