皆さんゲレンデを登っていくことさえできるファットバイクの能力に驚いてらっしゃいました。
大成功ですよ。
さて、昨日の天候は全国的に初夏の陽気で雪がベシャベシャになってしまうものだったので、そのコンディションでのバイクのセットアップについて多くを学ぶことが出来ました。

ベシャベシャの雪の何が難しいって、そこらへんに積もった雪ならばタイヤによって雪が押しのけられれば下の地面にタイヤが到達してグリップしてくれますが、スキー場クラスの積雪だといくら雪を押しのけても下も雪なのでグリップと言うものがまったく無い状態になってしまいます。

ですから、出来る限り雪を押しのけず、雪に常にソフトタッチでいられるセットアップが良いんです。
そうなると何よりも重要なのは接地面積になりますから、5インチタイヤの効果が大きくなります。
最もこれが走りやすかったです。
空気圧の設定は当然のように0.05気圧、とりあえず空気が入っている程度です。
これはどのタイヤでも一緒ですね、ここまで悪化してしまうと。

タイヤが太いバイクが圧倒的に有利だったのですが、次に意外な伏兵がおりました。
それは私が昨年、雪の上では悪影響があると言っていたサスペンションフォークです。
昨年は綺麗に圧雪されたゲレンデを走るときに、圧力によってフロントが沈むとその抵抗によってサスペンションまで縮んでしまい、今度はポジションがフロントよりになることによりさらにフロントタイヤの接地圧が高まることで、余計にフロントタイヤが沈んでしまいました。
それでは調子が悪いからコンプレッション減衰力を高め外乱に対して鈍感にすべしと私言っておりました。

しかし、昨日のように雪がベシャベシャでどこもかしこも凸凹しているとなると、タイヤの接地圧を一定に低く保つことが人力では不可能になって、路面の凸凹でいちいちタイヤがあっちこっちに行ってしまいます。
それを防いでくれるのがサスペンションです。サスが凹凸にあわせて伸縮することで接地圧を一定に保ってくれるんです。それでタイヤがあちこちに行くのを防いでくれてました。
横で見ていたので間違いありません。

とにかく昨日のコンディションでは、タイヤが乗ると雪が横に逃げてそれにつられてフロントタイヤが滑る、そしてそれを立て直す為にフロント接地圧を下げるようにペダルを漕いでフロントアップ的な感じにしようとすると、今度はリアが雪をかいて沈んで終了。ということを繰り返しました。

そして最後のピースは、やはりタイヤそのもののしなやかさです。
27tpiはごわごわしていて空気圧を下げても固さが残って調子悪いです。確かに腰砕けにはならないのですが、そんなにGがかかることはありえないコンディションでは出来るだけ柔らかいタイヤが良いんです。
ですから120tpiのタイヤが良かったです。
あくまでも気温が高く、雪が半透明になってしまったようなコンディションのときに限りますが、昨年のSNOWPEAKでも同じだったので、1年に1度は走らなければならない路面ですから、覚えておいて損はないはずです。
今度の週末の赤倉は気温が常に0度くらいなのでそこまでのコンディションになることは無いので、通常のセットアップで大丈夫です。
路面も土曜の夜に再度圧雪されますので、日曜朝はベストコンディションで走ることが出来ますよ。
申し込みは本日で締め切りました。
最後にかなり参加者が増えました。どうも有難うございます。