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イギリス大好き!デボン大好き!エクセター大好き!

イギリスでの生活やイギリスにまつわることなど・・・!

男の子の読み書き能力

2007-03-18 21:19:54 | 学校と教育
3月14日のBBCニュースによると、Education Secretary Alan Johnson氏は、特に労働者階級の男の子は国語(英語)の授業で遅れをとっており、彼らにアクションやスパイものの物語を読ませ、速いペースで実際的な授業を行うことが必要だと述べている。
国語(英語)の全国テストでは、14歳までの男子の成績は女子の平均を14%下回っているらしい。
Johnson氏はテレビを消し、読み聞かせを行うことや、興味がもて容易に理解できる実践的な課題を与えることの必要性も述べている。
今後性差の調査が進むにつれ、ますまず類似の議論がなされるだろう。
以前このブログの「Boys Underachivers???」という記事でも述べたが、女の子に合った(または男の子に合った)カリキュラムや指導法はもとより、その集団に合った、または児童生徒ひとりひとりにあったカリキュラムや指導法について研究が進められることが予想される。
画像はBrixham Community Collegeで学校を案内してくれた男の子。
大変しっかりしていた。


貧困な発想の通知

2007-02-04 21:27:38 | 学校と教育
文科省の通知に関して、教育評論家の尾木直樹法政大学教授(臨床教育学)は、「なぜいじめが起こったり学校が荒れたりするのかという背景分析をせず、教員と子どもの間の問題に置き換え、教員に強制力を持たせれば学校が良くなるという非常に貧困な発想が見える通知だ」とコメントしている。
他の児童生徒の教育権を保障する目的の懲戒と体罰の境界を明示したこの通知を歓迎する教員や保護者、児童生徒はいるかもしれない。
しかし、子どもとふれあって信頼関係を築き子どもの心を耕す方向ではなく、処罰など外形的な力で教育しようとする方向は危険ではないだろうか。
私の会った日本で暮らす(暮らしていた)外国人の中には、日本の学校は児童生徒に対して甘すぎるという感覚をもっている人が結構いるが、これは教師の担う役割のちがいからくるものなのかもしれない。
わが国の教育基本法(第一条)には、教育の目的は「人格の完成を目指し」とあり、日本の教師の担う領域は外国の教師のそれと比べ大きすぎるかもしれない。。。。。
画像はBrixham Community Collegeのミーティングルームにあった掲示物。


corporal punishment

2007-02-03 20:02:18 | 学校と教育
日本では、「体罰」は学校教育法で禁じられている。
何を「体罰」とするのか???
文部科学省は来週出される各都道府県教育委員会への通知に、(1)生徒指導の充実(2)出席停止の活用と合わせて(3)懲戒(罰)、体罰について盛り込む方針を明らかにした。
いじめ自殺が社会問題化したことを受けて、政府の教育再生会議でいじめた子供への厳しい対応を望む声が多かったが、さっそく具体的に実現に向けての動きが始まったと思われる。
いじめの加害者には最後の手段として「出席停止」が認められると明記してあるようだが、学校現場での実現は難しいように思われる。
ちなみにロンドンっ子の友人は、「イギリスでは体罰はあるのー?」という質問に、
"No. It is illegal in school and illegal as a form of punishment against criminals. I heard they might bring it back in schools."
と答えてくれた。
彼女はdisruptiveな日本の生徒たちを見て、イギリスでも同じ状況だと言っていた。
しかしイギリスでは学校の対応がはっきりとしており、だいたいどの学校でも同じような対応だと言っていた。
日本の公立学校の対応は甘いというニュアンスを感じとれたが、諸外国の方からするとやはりそう感じられるのであろうか。
画像はbrixham community collegeの学校憲章。
わかりやすい4つの約束からなる憲章だが、こういうことって結構大切だと思う。


過度の学校への期待

2007-01-17 20:31:51 | 学校と教育
日本でも学校(公教育)への期待は大きいと感じるが、15日のTimesの記事を読んでイギリスでも保護者の学校に対する期待は大きいと感じた。
記事「Overweight children need help at school – not humiliation」によると、肥満が原因の若年層の病死は3万人にも及び、子どもの肥満は急速に増加しているそうだ。
幼少時に肥満であるということは成人してもoverweightになる可能性が15倍高いらしいが、身体面だけでなく精神面にも大きな影響を及ぼすらしい。
特に自己肯定感に。
肥満の子どもはいじめのターゲットになりやすく、意気消沈したりやる気をなくしやすい。
しかし若者の食べ物や食生活に対する態度には大いに問題がある・・・・。
家畜のようにひっきりなしに食べ物を口にする、一日に食事3回とおやつ2回をとる・・・。
保護者は学校に食育の強化を求めるが、学校はそれをやってしまうことで、保護者の責任をも引き受けてしまうと懸念している。
もとはと言えば食生活は家庭の責任だ。
しかしいろいろな事情で家庭環境が整わない子どもが多い中、
やはり公教育に委ねる必要があるのだろうか。。。。


15歳の母

2006-12-25 21:45:09 | 学校と教育
日本ではドラマ「14歳の母」が人気だったが、イギリスBradfordでは先週学校の保健室で出産した少女がいるらしい。(BBCニュースより)
救急車を呼んだが、到着前に生まれたとのことだ。
11学年の彼女の同級生は少女が妊娠したことを知らなかったらしい。
母子ともに健康な状態で、学校は少女の学校復帰に向け準備を進めているとのことだ。
日本でも十代で妊娠・出産する少女がいるが、子どもが子どもを産んで世間の迷惑にならないようにしてほしい。
かく言う私も年をとっているのに自分が生活的・経済的・社会的・性的に自立して母親として適格であるかどうか不安に思うこともあるが。。。。
St Joseph's Catholic Collegeの看板。