多汗症やワキガの人の治療法の一つとしてボトックス注射があります。脇汗で悩んでいる方なら一度は考えた事があるんじゃないかと思います。今回はそんなボトックスについて紹介します。効果やメリット、デメリットについても紹介( ^ω^ )
脇汗ボトックスはこんな悩みを即座に解決します!
1.服に汗のシミが大きく出来て困っている
2.脇汗の量がかなり多い
3.少しの緊張でも脇汗がにじみだす
4.脇の匂いが気になる
5.脇の匂いがきつい
6.制汗剤が体質に合わないので困っている
ボトックス治療とはどんなもの?
脇汗や脇の匂いを止めるボトックス治療とはどんなものでしょうか?脇汗ボトックス治療とは、脇に注射をするだけで脇汗や脇の匂いを簡単に素早く止める治療法です。とても簡単に効果を得る事が出来ますので大変に人気があります。治療にかかる時間も短くて済みます。
ボトックス治療にかかる時間
行かれる病院やクリニックによって多少の違いはありますがボトックスの治療にかかる時間は大体10分~15分前後と短いので忙しい方でもおすすめの治療法だそうです。また日帰りが出来るの仕事の休みを取らなくて済みいいですね。
ボトックス注射で脇汗や臭いが止める理由
脇汗や脇の匂いが止まる理由は、ボトックス成分のボツリヌストキシン(ボツリヌス菌から抽出されたタンパク質の一種)の活動によって生じます。このボツリヌストキシンは神経と筋肉の動きに対しての抑制作用があり、脇にボトックス注射すると交換神経からの汗腺に対して汗を出すシグナルにストップ信号がかかります。そのことにより、脇の下の汗腺の働きが停滞して汗が止まります。
私達の体にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類の汗腺があります。エクリン腺は水分系の汗を出す汗腺で、アポクリン腺は水分と臭いを出す汗腺です。ボトックスの注入は、この2つの汗腺の活動を停滞させるのに効果を発揮し、にじみ出る汗や拡散する脇の匂いをなくします。しかし、脇汗ボトックス注入は汗腺の活動を停滞させるもので、強いワキガの方でしたら匂いの減少効果は可成り高いのですが、少し匂いは残る可能性もあります。
脇汗ボトックス注入の安全性について
私達が、一番気掛かりなのがボトックス注射の安全性です。施術でよく使用されている米国アラガン社製のボトックスなどは厚生労働省にも認可されている薬ですので、安全に利用できる医療薬です。アレルギーや副作用の心配もほとんどありませんし、治療方法は注射なので傷跡が残ることもありません。基本的にボトックス注射は安全な施術になります。また、ボトックスは斜視・眼瞼痙攣などの治療にも使われている薬で臨床実績も多いため、安心して施術を受けられます。
脇汗ボトックス注射での効果の持続性
脇汗ボトックス注射をして成果が出てくるのが、おおよそ2~3日たってからで体にゆっくりと馴染でいって効果は高まっていきます。脇汗ボトックス注射での効果はどれくらい継続するかといいますと約半年くらいが目安です。しかし、ボトックス効果の持続性が4ヶ月くらの人もいれば、7~8ヶ月くらい持つ人もいます。人それぞれの体質やクリニックでのボトックスを使用する量・使用されるボトックス製剤の品質によって違ってきます。脇汗の量が増えて、汗シミと匂いが目立つ夏の間のみ汗を止めたいならば湿気が増えて汗をかきやすくなる6月くらいにボトックス注射を打たれたら良いと思います。
ボトックス注射を痛くないようにする方法
ボトックス注射はクリニックの先生によって打つ回数が違いますが、多いところは片脇に約50か所前後に打ちますから、両脇で約100か所打つことになります。痛みを強く感じる人や感じにくいなど、人によってまちまちですが基本的に痛いです。しかし、注射での麻酔や塗る麻酔・貼る麻酔と色々あるので麻酔を使ったら痛くないようになります。ご心配はいりません大丈夫です。
脇汗ボトックス注射のお値段
脇汗ボトックス注射料金はクリックによって違います。アラガン社製のボトックスは平均約70,000円前後です。しかし、クリックによってはクーポンやキャンペーンをやっているところもあり、アラガン社のボトックスで40,000円を切るところもあります。韓国製のリジェノックスは、約10,000円~35,000円程度でアラガン社製のボトックスビスタよりも安いことと、韓国国内で第III相臨床治験が実施されていることもあり、日本国内でも多くの美容クリニックが使用しています。
健康保険を使える?
脇汗ボトックス注射は基本的に保険は適用されませんが、治療が必要な原発性腋下と診断されたら保険が使えます。もともとボトックス薬剤が高価なので保険を適用できて3割負担になっても3万円前後の費用はかかります。
*原発性腋下(げんぱつせいえきか)とは、原因はわからないけど日常生活に支障が出るほどの脇汗が出る病気のことを言います。
保険適用の基準
1.日常生活に支障が出るほどの脇汗が半年以上前から続いている
2.週に1回以上異常にまた、大量に脇汗をかくことがある
3.(1.2.)のような症状が始まったのは25歳より以前だった
4.大量に脇汗をかく症状の血縁関係者がいる(家族や親戚)
5.眠っているときは脇汗の分泌がひどくない
ボトックス注射をする際のクリニック選び
脇汗ボトックス治療は、脇汗と脇の匂いので悩んでいる人には簡単で素晴らしい治療法となります。しかし、治療する場所を間違えると効果がなかったり、アレルギー反応を起こす事があるかもしれません。簡単に行ってはいけない避けるべきクリニックの見分け方があります。それは、使用しているボツリヌストキシン製剤名を明記していないクリニックです。安価な製剤で高品質のものもありますが、きちんとボツリヌストキシン製剤名を明記しているクリニックを選択するようにしましょう。もし、韓国製で不純物の多いものや安価な製剤の中国製BTXAを使用されていたら体にいい事はありません。
ボトックスで知っておきたい基礎知識
ボトックス(米国アラガン社)
脇汗や脇の匂いを止めるお勧めボトックスメーカーと製剤なら、米国アラガン社製の「ボトックス」と「ボトックスビスタ」です。この会社は、ボトックスを開発したメーカーです。ボトックスで日本人を対象に安全性と有効性に対しての多数の臨床データを収集して国内で唯一厚生労働承認可を受けています。ボトックスという名前はアラガン社の登録商標で、世界一のシェアを誇ります。
ディスポート(英国イプセン社)
ボトックスと大体同じ時期くらいに開発され、2009年にアメリカFDA承認が下りたボツリヌストキシン製剤です。ヨーロッパを中心に使用され、アラガン社製のボトックスビスタと同等かそれ以上の効果があると言われています。輸入ルー トには怪しい物もあるということなので注意は必要です。
ゼミオン(独メルツ社)
注射の効果の即効性は素晴らしいものがあります。薬剤の純度が非常に高く継続利用に向いていますが、値段がかなり高いというのが難点です。ボトックスよりも高価格なために日本国内で導入しているクリニックは少ないのが現状です。
リジェノックス(韓国ハンズバイオメド社)韓国医薬品安全庁認可
値段が安く、アラガン社のボトックスと同程度の効果を発揮すると言われています。ヨーロッパ諸国の美容整形外科を中心に利用されており、販売実績が10年を超える人気製剤。韓国国内で第III相臨床治験まで、きちんと実施されていて日本国内でも多くの美容クリニックで使用されています。
ニューロックス(韓国メディトックス社)韓国医薬品安全庁認可
値段が安く、韓国のリジェノリックスやアラガン社のボトックスと同程度の効果を発揮すると言われています。
その他
BTXA(中国製)
製品が安く施術もかなり安い値段で出来ますが、安全性にはかなりの疑問があります。豚のコラーゲン(ゼラチン)が成分に使われていることもあり、アレルギー反応は他の製剤よりもかなり高くなります。品質管理に問題があり同じ製品でもボツリヌストキシンのばらつきがあります。大量の成分の入った注射を受けると、体内に抗体が作られしまいボツリヌストキシン治療が生涯出来なくなる危険性を含んでいます。
脇汗ボトックスの要点のまとめ
脇汗ボトックス治療は簡単に、脇汗や脇の匂いを止めてくれるので快適な毎日を送ることが出来ます。治療時間が10分~15分前後と短く、忙し人にもお勧めの施術です。施術でよく使用されている米国アラガン社製のボトックスは厚生労働省にも認可されていて安全性に優れています。韓国製のリジェノックスも割と高評価の製剤でした。注射の痛みは麻酔薬を使うことで問題ありません。注意点は、きちんとボツリヌストキシン製剤名を明記しているクリニックを選択するということです。脇汗ボトックスは、安全に脇汗や脇の匂いを解消し、短時間の施術で済む人気の高い治療法です。