ノット・アローン(能登はひとりじゃない)②
1 ちいさな体験
台風で避難した
体育館は知らないひとたちで一杯
歩くにも どころか
咳ひとつにも 遠慮がでる
かたい床のうえ
敷物を お隣りさんとくっつけぬように
視線を なるべく合わせぬように
腰も肩もハートも そりゃあ凝ったもんだった
2 大きな体験
地震の避難所でおもいきりオナラする
一発 二発 三発
あっちでも こっちでも
クシャミみたいに
避難所でおもいきりイビキをかく
一人 二人 三人
あっちでも こっちでも
あかちゃんの泣き声みたいに
生きてる証拠の音なんだから
あしたも生きるぞという宣言なんだから
なあに なんの遠慮が
いるものか!
★ノット・アローン(能登はひとりじゃない)
★いつも読んでくださり、本当にありがとうございます。