注射
孫が風邪をひいた
お母さんが病院へ連れていく
お調子者のじいじがからかった
ー太い注射をしてもらうんだネ
孫の顔がくだけた
涙が大雨になった
おかあさんはプリプリ
じいじはシュン(またやってしまった!)
押し問答
ーばあばとアトビタイ!
孫がお母さんを困らせる
ーでも、これからお医者さんへ行ってお薬もらってくるんでしょ
ーいやだ、ばあばとアトビタイ!
ーお医者さんから帰ったら、
ばあばとアソンデもらえるか聞いてみよ
それから何分かの押し問答
それから何時間かのばあばの待機
●ご訪問ありがとうございます。
孫がそばにいる暮らし、それは不思議なものです。子育てをもう一度しているかのような錯覚、あるいは、自分が再び子育てをしてもらっているような記憶のよびさましがあるのです。