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armchair mountaineer

2021-11-15 19:34:17 | 青萄の第六絶滅期俳句Ⅱ

 

 

 

 

 

 

先ほど17時過ぎの散歩道にあがった月↑

 

 

 

armchair mountaineer(安楽椅子の登山家)というのは、もう高齢で実際の登山ができなくなっているが、山の本を見ながら架空の登山を楽しんでいる老登山家のことである。特にイギリスは頑固なほど伝統を重んじ、ウインスロープ・ヤング曰く、私がマウンテニーアと呼ぶのは山に登る人だけではない。歩くことが好きで、山について読んだり考えたりするのが好きな人は、誰でもマウンテニーアである、と。

作家の宇野浩二が直木三十五を誘い、大正の末年2月頃木曽福島に出かけている。しかし彼らも実際山を登るのではなく、憧れてただ山を見に来たのだった。列車の乗りかえのとき北アルプスの山々が真っ白に聳え立っていた。二人は「あっ❗️」と言ったまましばらくその場に突っ立っていたという。

宇野はこんな時、小島烏水か深田久彌が奇跡のように傍に現れて、山々の名を的確に教えてくれたらなぁ、などと夢想するのである。いわゆる彼らは自称蔑称して〈書斎山岳家〉と述べていたが、これなどもarmchair mountaineerでよいのではないだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

霧降の冬紅葉

 

 

 

 

 

籐寝椅子さしもの父に日暮れ来て/青萄

 

 

 

 

 

 

 

 


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Unknown (ifuri36)
2021-11-15 20:11:10
青萄さま
私などはbed mountaineer派です😅
bedで妄想をつのらせつのらせた山に、抱かれるのはたまりません。惚れた山には何度も何度ものぼります。今日の山も明日は別ルート。
山の神はおんな神。
惚れた女にはトコトンつきあいます。
あれ?なんのはなしでしたっけ?
アア、山の神の画像✌️✌️✌️
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ifuri36さんへ (青萄)
2021-11-15 22:01:52
どうもこんばんは~☺️
水の神様はたくさん見かけますが山の神様には初めて行き合いました❗️ラッキーです✌️
ifuriさん最近はよく登山されていますね、スゴいです、尊敬します⤴️⤴️
沢野ひとしも山の達人ですが、深田久彌の百名山は半分くらいしか登っていないそうです。そう、好きな山や時間の都合のつく山に何度も行くからで、数を競うのはほとんど意味がないと…私も思います。
深田久彌は生涯に500以上の山に登って、その中の100山ですからね、100名山を制覇したからと自慢するのは、あまり褒められたものでもありませんね。あれはあくまでも深田久彌の百名山ですし🗻
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