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有馬朗人/山を裂き銀河へ迫り行く黄河

2018-06-24 22:27:07 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ








       おのが黄に耐えて黄蝶の越冬す/青萄



〈小熊座・平山北舟先生の選評より〉

冬の蝶は羽を動かすことなくじっと止まっていて、死んだようになっていたり、また生きているのかと思うと本当に死んでいたりする。凍ったように動かないので、凍蝶の語もある。以前、奥本大三郎さんの本で黄蝶は成虫のままで越冬することを知って驚いたが、掲句はこの黄蝶の越冬のことを述べている。しかし、それを自身の黄色に耐えてのことだと詠んで、たんなる事実を詩に昇華させている。







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Unknown (青萄)
2018-06-24 22:46:51
この句は主宰の添削をいただいて完成した句です。心より感謝申し上げますm(__)m
元の句は「越冬の黄蝶おのが黄にも耐えて」。語順を入れ換えて下五「越冬す」でピシリと切ってくださいました。
小熊座に入って良かったなと思うのは、思いがけず主宰の添削を受けられたことです。我流ならこういうところが引っ掛からず流されるままだったでしょう。あぶないところでした。
北舟先生に選んでいただくのはこれで二句目、しっかりと胸に抱いて棺桶まで持っていく句に、嬉しくて深謝m(__)m

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詩に昇華させる。。。 (華子)
2018-06-25 12:10:57
こんにちは 空見屋様

私 難しいコトは良く分からないし 上手く言えませんが
ここの選評が 素晴らしいと思いました。

自身の黄色に耐えての越冬かぁ。。これって
あら 蝶々が可愛いわ~の感覚では 生まれませんね。

自分の作風が軽いので こういう作品を拝見すると
唸るしか無い。。。って感じです。

越冬の。。ここを 越冬す。。。と言い切るかぁ。。
調べも力強くなってると思いました。
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Unknown (空見)
2018-06-25 23:42:11
華子さん🎵ありがとうございます❗
主宰には初めに、写俳で自己流で俳句を作っていたこと、いつき組に投句していること、リアル句会や吟行には行けないこと、その他もろもろ訳あり一方的excuseを述べて⁉(笑)思えば…よくこんな変な人を入れてくれたなぁ小熊座は…😱
本当に、添削と選評に救われた気持ちです。誌代しか払っていないのが申し訳ないと…😅来月号で1年ですが。
切ないこと、辛いこと、境涯も含めて、苦しみをそのまま俳句にして出せる、私にとって唯一の結社俳句誌なんですよ🙇
あ、華子ちゃん🎵ぬいぐるみさん🐻たちの無事な姿のblog写真、直後にありがとうございました🙆嬉しかったワン~☺

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Unknown (通りすがり)
2018-07-17 17:21:39
よい句ですね。
おおきなお世話だとは思いますが、まだ色々といじれそうな句です。
すでに「黄」が出てきているので「黄蝶」は「蝶」だけでいいと思いますし、「耐える」というのは作者にそう見えるという感情移入なので、ストレートに「背負う(翅を)」にするのが俳句の常套でしょう。「黄蝶の」の「の」はちょっと弱い感じのする主格助詞なので、この句の場合は、はっきりと「は」とやった方が切れが増すようにも思います。
よって私の添削なら以下のようになります。
「おなが黄を背負いて蝶は越冬す」
あくまで参考です。こっちが絶対にいいと言うのではありません。
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Unknown (空見)
2018-07-17 20:09:58
通りすがりさん、ご教示ありがとうございますm(__)m

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