俳句にあるデジタルとアナログの間2

2021-10-01 18:36:38 | モブログ〰空見たことか

 

 

 

 

 

 

 

 

アナログの言葉の語源はアナロジーだそうだ。また類推という意味がある。よって俳句に類想が頻出するのだろう。デジタルでは言葉の間に脈絡がない、よって風情も出にくいような気がする。

 

飯島晴子/葛の花≪≫来るなと言つたではないか

鴇田智哉/うすぐらいバスは≪≫鯨を食べにゆく

 

これらの句は↑人口に膾炙しているが、≪≫の中にはおそらく説明の散文が隠れているはずだ。それを省略削除したことで俳句の詩情を獲得していると思われる。

 

岩田 奎/にはとりの骨煮たたする≪≫黄砂かな

 

岩田はーー散文的な認知に罅が入り、その奥に本情が露出する瞬間を掬いとる作句をめざしているーーと言う。これは従来の俳句の型だけでは思考が対応しきれない。アナログの何が何してナントヤラに安定感はあるが、おそらくもう…デジタルの新しい俳句の未来が来ているのかもしれない。

 

 

 

帚草(ほうきぐさ)↓

 

 

 

 

大野林火/箒草余生の母に夜も青し

 

 

 

 

 

 

 

 


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1 コメント

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Unknown (青萄)
2021-10-01 22:11:20
台風も警戒したわりには、こちらの方では大過なく過ぎてくれたようだ😅
昨日は黒真珠のようなクサギの実を探して3ヵ所をめぐったが。最初の場所は枝が伐られてちゃんと見られず、次はクサギの天国街道だが、なぜか全て伐採されていた(小梅太夫的にチクショー❗️)
最後は一番北へ、其処は一応なんとかなった(笑)ヤマボウシの実も落ちていたので、食べてみようかと拾ったが…既にかなり水分が抜けていて不味そう🥵小学生の観察会などでも試食させているようなので、食べられるのは間違いないだろう。キノコも見つけたが、キノコは最近見つかり次第誰かに始末されるらしく、まことに腹が立つ❗️今では美しい🍄がほとんど見られなくなっているのだ。
でもまぁ他にいろいろ見つけられたのでそれなりに納得したが🐹
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