MY LIFE AS A FOOTBALL

ないかな ないよな きっとね いないよな
会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ

王冠の宝石

2021年10月06日 | 木曜日のボール

どうやら明日サウジ戦があるらしい。。。

「最終予選が始まっていることすら知らない人がたくさんいる。
  ・・・恐ろしい」



日本サッカー協会関係者は危機感をあらわにする。
今ごろ危機感をあらわにしても後の祭りだけれど。

かく言う私も新聞のスポーツ欄を見なかったら、
明日サウジ戦があることすら知らなんだ。
というか、知っていたとしても観ることができない不条理にガックリする。

「このピッチの上、円陣を組んで、今、散った日本代表は、
 私たちにとっては「彼ら」ではありません。これは、私たちそのものです。」

名実況、名調子の主、山本浩さんは嘆く

「どこの家からも同時に叫び声が上がる、ということはなくなる。
  これまでとは違う時代に入る」

それもこれも、AFCとFMAとDAZNのおかげだ。

ワールドカップ予選の放送権はAFC(アジア・サッカー連盟)が持つ。
組織の長どもの金の亡者っぷりはバッハやコーツを思い出せば簡単に想像がつく。
金に目がくらんだAFCは、FMA(フットボール・マーケティング・アジア)と代理店契約を結ぶ。
香港に本社があるFMAは、中国のサッカーバブルにも浮かされて
8年で2千億円!とも言われる法外な値段を吹っ掛けた・・・

前大会まで絶対負けられない戦いをしていたテレ朝は、
アジアカップなんかも含め、4年で200億円の契約だったらしい(これでも凄い額だ)
それがそれが、単純に見積もってもその5倍!だ。 そりゃ撤退するわ。

とうぜん他局もすべて破談。
焦ったAFCは日本での販売権だけを電通に委託する。
が、FMAとの契約の影響でどこも手が出せない。高止まり、ってやつだ。
泣く泣くテレ朝は、高視聴率が望める時間帯のホームの試合だけ購入する。

国の誇りや、国民の希望さえ金で頬を張られる時代になった。
別に貧乏人は観なくていいよ~


イギリスの情報通信庁は、国民の関心が高い大会や試合を、
有料放送で独占中継することを認めていない。
オリンピックやワールドカップ、テニスのウィンブルドンなどの注目イベントは、
「王冠の宝石」と呼ばれ、BBCなどの地上波で生中継される・・・。

スポーツに公共財としての価値を認める国も多いが、、、
実際、こーなってくると、日本のスポーツ行政の貧困さがあらわになってくる。
う~ん、こればかりは行政に限らんか・・・

サッカーの試合を「王冠の宝石」に例えるなんて、100パーない国だもの。
「ああ? 宝石だぁ? たかがサッカーだろ」って感じがありありと。
ここらへん突かれるとまだまだ弱いなぁ、ニッポン




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