MY LIFE AS A FOOTBALL

ないかな ないよな きっとね いないよな
会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ

崩壊の足音

2018年12月01日 | 木曜日のボール

さて、加地亮だ。

ちょっと前、流れで彼の経営するカジ・カフェを紹介した。
そのたたずまいから、勝手に寡黙で不器用なんだろう と想像していたら・・・
これが大ハズレ^^
しゃべる、しゃべる、しゃべる またしゃべる。

というわけで
「蹴球日本代表監督史」の12回目放送の解説が加地亮でした。
今回はジーコ・ジャパンの最終回、あのドイツ戦です。
 ※ 録画されてる方も多いことでしょうが・・・ワタシ? それがどこにもないのよ

2006年 5月30日 場所はレーバークーゼン
初戦のオーストラリア戦が6月12日だから、もうほんの直前のテストマッチ。
↓↓↓ オーストラリア戦の先発がこれで、ドイツ戦とは駒野だけが違います。

 

そう、ドイツ戦は加地亮が先発するものの、
前半35分にシュバインシュタイガーに削られて退場。
よって、シュバインシュタイガーへの恨み節全開の解説であります^^

ドイツも地元開催なもんで、
テストマッチとはいえアジアの小国ごときに、黄色い猿どもに負けるわけにはいかん。
監督はクリンスマンで、コーチは現在の監督のレーブ。
メンツをざっと ↓↓↓

GK レーマン
DF シュナイダー メルテザッカー メッツェルダー ヤンセン
MF バラック フリンクス ポロウスキ シュバインシュタイガー
FW クローゼ おっと、いたいたポドルスキー

そうそう、言い忘れてましたが、アナウンスはなぜか芸人の平畠くんです。
アナ役・平畠 解説・加地亮と戸塚啓 という変な布陣。まいいと

本選前のこの時期、ドイツはエンジンのかかりが思いのほか悪く、
20分過ぎまでは互角な凡戦といった感じです。
加地は冷静に「親善試合」なので、本チャンにはなってないと。

ヤナギがオーバーラップしてきたヒデにラストパスを通し、
最初の決定機をつくります。
直後、ポロウスキにユニをつかまれ、これがまた見事に真っ二つに裂けます。
ヤナギ、見事な肉体美を、シックスパックを見せつけます^^
加地、アディダスの品質を心配します^^

そして運命の35分過ぎ。
シュバインシュタイガーに後ろからタックルされ、加地の足首がよじれます。
12年経った今でも怒りが治まらない加地くんです。
シュバインシュタイガーのおかげ様でワールドカップの初戦を棒に振ったわけですから。
このシュバインシュタイガー、交替で出てきた駒野にも足裏を見せて削ります。

なんてヤツだっ!

あのやろー ぶっ飛ばしちゃる! 
と、12年前の映像に、テレビ前で興奮するワタシです^^

0-0で折り返し・・・
さあ来るよ 高原のあのゴールがっ (鮮明に覚えております)
ざまあみろ、シュバインシュタイガー いい年してハズいぞ

・・・と、12年前の映像に あれ? ヒデとツネ様が言い合いをしてる。。。
はい、これが何かと話題になったチーム崩壊の前触れなのでしょうか。
12年後は饒舌になっている加地も、
この時点では何も言えなくて夏、だったそうです。

まあ、あん時の中田英寿に正面切って意見できるヤツは・・・
事実、この試合でも存在は別格ですから。
祭りのあとの虚しさに、
小野伸二が「オレたちの代が出てたら・・・」と言ったとか。。。

んが、しかし この試合は空前絶後のおもしろさ。

日本がテンポアップした56分
中盤でシュンスケ、ダブルタッチからアウトでヒデに~
ヒデ、スルーするとヤナギがダイレクトで左の高原へ浮き球を

ここからは高原の独断場!
オフサイドギリで飛び出しDFと入れ替わる。 
おっ いったぁ 独走だ! 行け行け
ドリブルもけっしてキレイではないのだが誰も追いつけない。
右足インステップでほぼレーマンの正面上をぶち抜く! ワラゴール!

ううわっ カッコいい

ソフトモヒカンが、たてがみのようだ。
よーし、つづけて来るよ タカちゃんの2発目が(まったく覚えてなかったが)

駒野のセンタリングを高原トラップ、キックフェイントも入れつついっきに反転。
すると、バラック他2名、計3名様置き去りぃ!
どフリーと化した高原、鬼のような冷静さで左隅へ決める。ワラゴール!!

胸のエンブレムをわしづかむ。

2 - 0

リネカーの有名な言葉がありますね・・・
サッカーとは、なんだかんだあって、最後にドイツが勝つスポーツである、ってやつ。
ワハハハ ほんの一時とはいえそのドイツをリードしましたから。
それも文句なしのスーパーゴール2発で。

結局、ドイツはしょーもないセットプレーから追いつくわけですが・・・
それも、2点目は あの あの シュバインシュタイガーにやられて クーッ
2点リードを追いつかれる・・・うーん、12年後のロシアでもあったような
大国をホンイキにさせちゃダメか・・・

ただこの試合が超絶におもしろいのは、
試合の白眉が、この後に訪れることだ。
それも2回も。

高原から大黒にチェンジ
柳沢から玉田にチェンジ

代わった大黒が素晴らしかった。
ヒデからの足と頭からラストパス2本!!

4 - 2

はい、これが本来のスコアです^^
まあ、大黒大黒天 決め切れなかったわけですが。


〆は加地亮くんの結論で。

「ボクより駒ちゃんの方がよかった」



 

 


 


さて、リベルタドーレスの決勝はやはりサンチャゴ・ベルナベウで開催。
レアルの監督ソラーリはアルゼンチン人。
代表選手であり、あの銀河系軍団の一員でもある。
アルゼンチンでは有名なソラーリ一族のひとり。
そしてプロデビューしたのがリーベル。だから思いは複雑だろう。
以下引用 ↓↓↓

「色々な思いがあるもの。一つの面でマドリディスモにとって光栄なこと。
 我々のスタジアムがリベルタドーレスの決勝を開催すること、
 アルゼンチンサッカーのクラシコをサンティアゴ・ベルナベウで開催することは名誉なことだ。
 我々のスタジアムの歴史が騒動に見舞われた今回の決勝の力になることを期待している」


 ソラーリ監督は歓迎の意を示しつつ、
「もう一方でこの試合をここで開催することになった経緯を無視できないし、
 ブエノスアイレスから遠く離れた地で開催することは多くの人の心を砕くもの。
 本当に悲しいこと。何よりも子どもたちの見本になれなかった点から言うと残念でしかない」

と、会場変更に至ったいきさつについては不本意だと述べた。