欺瞞的善人の悲哀

欺瞞は汚いので消します。カレーはポークです。 この世の「最良の精神たち」よ さあ共に闘おう!

ダライ・ラマ:単独インタビュー全文

2010-06-24 17:39:49 | 人 類 
ダライ・ラマ:単独インタビュー全文  毎日新聞 2010年5月3日 2時30分(最終更新 5月3日 9時33分)

◇慈悲や愛…「内なる価値」の重要性を学ぶ教育システムを
◇お金がすべてという考えは「内なる発展」を妨げる
◇日本人は自負心が強い。隣人が苦しむなら手を差し伸べて
◇チベット問題は対決的手法では解決しない
◇恥を許せず命を絶つなら、恥を選んだほうがいい

私たちは内なる価値の重要性を学ばなければいけない。慈悲や愛といった内面にある価値は内なる平和を基礎にしている。お金は失望、嫉妬、競争をもたらし、猜疑心を高め、人間同士の友情を壊す。「自分は不幸だ」と感じ、酒や麻薬に依存し、欲求不満が高じ、怒りっぽくなる。それは自殺や周囲の命を奪うことにもつながると思う。

日本の話をしよう。私が最初に訪日した1967年、その当時、日本はすでに物質的に恵まれた産業国家であり、仏教信仰を含む豊かな文化遺産も発展させてきたという印象を受けた。私は日本の友人たちに現代の物質的価値と伝統的な精神的価値のバランスをきちんと取るべきだと助言した。「そうしなければ、早晩的に しかし、精神的に大きなショックを受けるだろう」と。

―自殺の増加は現代社会の脅威だと考えるのか。

極端な物質主義的思考は、とても危険。それは道徳的な倫理観を重視しない。今の経済危機は強欲な拝金主義と投機的行為の結果だ。

頑張っても自信を持てないならば、周囲に頼っても決して問題ではない。仏陀自身は托鉢した。恥をかきながら生きるか、恥を許せず自殺しようと迷うなら、恥を選んだほうがいい。何かで失敗し、不幸にも物ごいになっても、それは恥でも何でもない。私たちチベット人は(亡命し)インドに来た時、食べ物を求める物ごいだった。だから、失敗しても、自ら命を絶つ理由などない。


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民主主義は競争社会であり、そこには敗者、落伍者が存在する。 一方、在る共産主義は、支配者が君臨し、競争が無い代わりに、どうにも出来ない奴隷が存在する構造である。 そして、敗残よりも、勝ってニヤケル者の何と醜い精神だろうか。 そこには、仏教が掲げる「慈愛」は無く、単なる「不遜」がある。

仏教的観点から観れば、その魂の有様が問われる。 たとえ敗残しても、それは恥でも何でもない。慈愛を持つ者は貴い。 そして、貴い精神は、けして挫けてはならない。


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