欺瞞的善人の悲哀

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心霊主義は自己満足

2011-02-15 11:40:45 | 人 類 
心霊主義は自己宗教…吉村・名大教授が「心霊の文化史」刊行

死者との交信、透視、自動筆記、空中浮遊といった心霊現象を探求する「心霊主義」の歴史を描いた『心霊の文化史』(河出書房新社)が刊行された。19世紀イギリスを席巻したこの精神運動について、著者の吉村正和・名古屋大教授(ヨーロッパ文化史)は「荒唐無稽(むけい)で周縁的な文化現象と見なされがちだが、合理主義と表裏をなすものとして、『近代』を明らかにするのに役立つ」と話す。

同書では、心霊主義が伝統宗教の衰退に伴う「代用宗教」として機能したことや、社会主義的な社会改革、田園都市建設といった運動とも結びついていたことを指摘。分析心理学を打ち立てたユングも、出発点には心霊主義があったことを紹介している。

吉村教授は「心霊主義は人間理性を無限に信頼し、自分で自分を救済・完成させていく『自己宗教』の一つ」と述べる。現在、心霊現象を真剣に受け止める人は少ないが、スピリチュアルブームなど自己宗教の流れは根強い。

こうした現状を踏まえ、教授は「自己宗教は人間の死の問題は解決できない。このままでは人間は本当に幸福にたどり着けないのでは」と問いかけ、「人間中心の思い上がった時代を見直すためにも、心霊主義など周縁に追いやられた神秘主義を含む『近代』を改めて知る必要がある」としている。
(2010年2月1日 読売新聞)

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心霊主義は自己宗教… それはごもっともでしょう。 妄想は、万人に与えられた 娯楽なのですから。 そしてその原始的思考から現代が成り立っていることも確かだが、だからといって、イスラム圏のように、ムハンマドが最終預言者だからその言ったとおりになるとか、その取り決めを守り続けるとか言ってるとああなる。 柔軟であればいいと言うわけでも無いが、「妄信は身を滅ぼす」ということである。

>吉村教授は「心霊主義は人間理性を無限に信頼し、自分で自分を救済・完成させていく『自己宗教』の一つ」と述べる。

まあ、本人がそれを信じればそれは紛れも無い真実となるのは当たり前だが、これの欠点は、万人にはそれは真実とは成り得ないところで、その悲哀は、現実からの乖離症状となって顕れる。

>「人間中心の思い上がった時代を見直すためにも、心霊主義など周縁に追いやられた神秘主義を含む『近代』を改めて知る必要がある」

心霊主義は結構だが、それがどんなビジネスと結び付き、社会の基と成り、現代にどのような影響を与えているのか。 ここに現代人は無知すぎるので、靖国神社は神道だと勘違いしてしまう。w  オカルト志向の良し悪しの判断には知識とセンスが要求されるので、「たけしのTVタックル」でも見て備えておくべきだろう。

破壊的カルト宗教 は、「人をそんな妄想主義に誘いそこから感化し」しまいには全精神と全財産を乗っ取るので注意が必要だ。
 



参考: 「神々の指紋」の超真相 

レビュー: 私はこの本を読むために、「神々の指紋」を読みました。いろいろなところで話題になった「神々の指紋」ですが、実はかなりのトンデモ本。その一言一句に「欺瞞に満ちた巧妙な罠」が仕組まれているのです。

もしあなたが歴史への「科学的な」興味から「神々の指紋」を読もうとしているのならば、ぜひ一緒にこの「超真相」も購入してください。「神々の指紋」が、上下2巻に渡ってご都合主義が展開される、見事なまでのフィクションである事を一つ一つ仔細に教えてくれます。 そしてあなたが歴史にもっぱら神秘的なものを期待するならば、この本は読まずに「神々の指紋」を愛読書とされるとよいでしょう。

ただし「グラハム・ハンコックは歴史家に非ず。 彼はロマン小説家である」と言うことは心の片隅にとどめておくことをお忘れなく。


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