
その1より 続き
お店に入っても誰も出てこない。
置いてある物は興味深いものだらけ。
とくに「トラベルウォッチ」が気に入った。
(先日、母に頂き物の目覚まし時計をもらってきたばかりなので
あきらめました)
一回りしてやっと店主が登場。
「いらっしゃい」
50代後半くらいのおやじさんが軽快に声をかけてくれた。
「あっ どうも」
にっこり会釈する私。
その後また店の奥へといなくなった。
左隣も面白そうなので行ってみた。
レトロな展示がしてある。
ぜひとも写真を撮りたいと思い、また隣に戻ったが、
了解を得ようにも店主はいない。
奥を覗いても出てきてくれないので声をかけてみた。
これはきっと買ってくれると思ってくるんだろうな、
悪いな、と思いながら待っていると、
にこやかに出てきてくれた。
「あっちの写真撮ってもいいですか?」って言うと
「いいよ」とあっさり。
この灰皿は学生時代バイトしていたパスタ屋さんで使っていたものだ。
ああ懐かしい。
戻って、トラベルウォッチの写真を撮っていると
また出てきてくれた(と言っても店の奥から店内を見る感じで店内には出てこない)
「なにかおもしろいものあった?」と店主。
「こういうの 好きなんです」
「へえ~そうなの」
こういう会話が出来るのも下町の魅力。
もう一度一回りして、時計の横にあった不思議な入れ物に気づく。
絵柄が面白い。
(時計の右にありますが、ちょっとしか写ってません、お気に入りのものに登場させますね)
いくらかと思って見るが何も付いてない。
聞くと、暫し見回して
「200円だね」と教えてくれた。
こういうお店では値切るのも楽しみかな
とも思ったけど、これしか買わないのでそれもできず、
買うことにした。
一人での街歩きはつまらないな、と思いながら歩いていたが、
こんないいお店を発見し、楽しい時間を持つことができた。
おまけにお土産も買えたので、気分は一気に変わった。
あまりに満足してしまったので
その後、買ったもののことばかり考えてウキウキ歩き、
目印を気にしていなかった。
ふと気づいたとき、ちょうど目印のお店があった。
行き過ぎなくて良かった。
お気に入りのお店を紹介していませんでした。
押上の「古道具・骨董・リサイクル 釜屋」です。
墨田区文花の十間橋通りにあります。